昨日書いたマイスタージンガーのこと。MET 2014-15シーズンのを今日観た。
こちらもバイロイトに劣らぬスケール。
リング4部作もかなわない、本当にとてつもないオペラだ。
ザックスはバイロイトと同じミヒャエル・フォレで両方ともいい。ヴァルターはボータよりバイロイトのフォークトが好き。エーファはもともとアンネッテ・ダッシュが大好きなのでMETの方がってことになってしまうけど。
最終場面の最高潮の盛り上がりは遜色ない。両方ともすごい。
新国立、先ずは3人にかかってるよね。
ザックスのトーマス・ヨハネス・マイヤーは指輪、ワルキューレ、ジークフリートをやってるからワーグナー歌いだろう。新国立には何度か出てるがぼくは観てない。
ヴァルターのシュテファン・フィンケは、今シーズンはケルンで「死の都」、メトロポリタンで「エレクトラ」、エギスト、ライプツィヒで「トリスタンとイゾルデ」などに出演予定というからのってるんだろう。
エーファの林正子さんも観ていないがキャリアをみると数多くの役をやってる。
こう語ってる。
https://md-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=202111110000
私自身、自分が出ていないシーンにもこんなに感情移入できるのかと驚くぐらい楽しいプロダクション。今までにないマイスタージンガー・現代演出の決定版だと思います。絶対に損はさせません。
この3人には期待しよう。
あと日本勢は村上公太さん、青山さん、鈴木准さん、妻屋さん、大沼さん、鈴木 准さん、秋谷さんら。合唱は新国と二期会。文句のない実力者ぞろいだ。
でもこのオペラはドイツ、ドイツの歴史、ギルドや伝統的な職人たち、の世界、ドラマだろう。
ニューヨークでMETはその世界を違和感なく素晴らしく構築した。
さて日本では、新国立オペラは、大野マエストロはどう創造するのだろう。
ちょっと想像できない。
が、いまの期待感はハンパじゃないよ。