江口昇次 名大名誉教授Shoji Eguchi, Nagoya Univ., Prof.em., Today!

思うままに<日記、化学学術誌H.C.紹介、科学トピックスなど>

化学遺産の認識普及を慶ぶ

2017-03-09 | 新聞

2017/03/08中日新聞社会面に日本化学会は「化学遺産」蚊取り線香など5件選定と題して,化学に関する貴重な歴史資料を認定する「化学遺産」に蚊取り線香、化粧水やせっけんなど近代的化粧品の関連資料5件が選ばれたと報じた。除虫菊は1885年米国からの種で和歌山県で栽培開始され1995年渦巻き型蚊取り線香が発売されて各家庭で普及した(大日本除虫菊)。明治前期に石けんや化粧水の生産が始まり、中期には歯磨き粉や化粧水が製造された(横浜開港資料館、資生堂企業資料館)。魚油・肝油研究の油脂化学貢献の辻本光丸博士関連資料などが選ばれた。このニュースは日経、産経、他全国各地の新聞でも報道された。H20年発足の日本化学会「化学遺産委員会」では①我が国の化学・科学技術史の歴史的貴重な資料・収集・保管、②化学関連の大きな功績の諸先達の映像音声冊子の保管、③普及啓発事業あどを重点的に行う。既に過去7回に亘る認定で十数件が認定保管/市民公開講座も開講されている。この事業に関しては個人的にも些少ながら寄付援助した経緯からも新聞紙上で取り上げられる時代になったことを化学普及の観点から慶んでおります(詳細は日本化学会化学遺産web参照)。

 

 


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