プラネタリウムのパイオニア★東日天文館

東日本初のプラネタリウムが設置された有楽町の東日天文館(毎日天文館)、閉館60年にS13年から6年半の活動を追う

天文館研究室員

2005年05月22日 | Weblog
昭和18年初め、読売に原口氏雄の南方従軍記「星夜征記(全15)」が
新聞連載され、10月に「星と兵隊」と題し出版される。
画像左は、天文館発行ではないが「天文常識-星の話」 原口氏雄著
昭和14年12月発行 136ページ B6サイズ 50銭
画像右は、原口氏雄氏と電気科学館のツアイスⅡ。

<天文館研究室員>もしくは関わられた方の氏名、まとめてみた。
①野尻 抱影・鈴木 敬信(東京科学博物館)・原口 氏雄(電気科学館)
②日暮 楠夫・秋元 徽瑯・赤沼 聡明
 ・一石 治雄・阿部 三雄・井田 桂一(リーフレット記名より登場順)
③浅野 馨介(天文館発行の冊子奥付より)
  全冊子に記載される編集代表、他の東日発行誌には出てこない

②③に関して、実名のわかる鈴木・原口両氏がリーフレット執筆者に
出てこないのは不自然だし、日暮氏以外の全員、苗字が「あ」・「い」で
始まるのは、揃いすぎている。
最初にリーフレット記名した日暮楠夫は、プラネタリウム投影冒頭の
日暮れがくすむ情景をもじったのではないだろうか。
他に所属機関を持った研究者が、便宜的に天文館用のペンネームを
用いた気がするが、憶測の域を出ない。
同名で執筆した書誌・投稿等みつけられないため今のところ、そう思う。

前回出た度々表記が変わる天文館の電話番号も、わかる分まとめた。
昭和14・15年(3回線) 23-1624・1939・5810
昭和16年(4回線) 23-1624・1939・5810・5619
昭和17・18年(5回線) 23-7261~5
昭和19年(3回線) 23-7261~3
天文館研究室員含めた職員数、デスク数に、同数ではないにしても
あるていど平行すると思う。変更は人員増減が理由ではないだろうか。
各年リーフの記名数からすると電話線数-1ぐらいが、研究室員数では
ないかと思うが、決定打にはなりえず、これも憶測の域を出ない。