プラネタリウムのパイオニア★東日天文館

東日本初のプラネタリウムが設置された有楽町の東日天文館(毎日天文館)、閉館60年にS13年から6年半の活動を追う

昭和16年③・通俗天文

2005年05月17日 | Weblog
昭和16年11月 リーフレット
「希望の星」(秋元徽瑯) 金星を解説している。
開館3周年、これまでの年中無休は、第1第3月曜定休に変わる。

画像中央は「通俗天文」
昭和16年9月20日発行、表紙含めて10ページ、非売品となっている。
社会見学用のリーフレットだろうか、<秋の星の観察>というタイトルで
平明な解説が載る。これは五・六年小国民用なので他にもあるだろう。

画像右は同背表紙の売店案内、2年前の昭和14年12月のものと
比べると<天界通信>という天体ニュースが加わり、冊子<星と宇宙>が
無くなっている。
<星と宇宙>は昭和17年に改訂版が出ているので、後に紹介する。

草下英明氏は<星日記>で、この頃の時代背景をご自身の
天文体験と共に詳述しておられ、興味深く拝見した。
□□<星日記>引用始□□
この年(S16)、国内旅行も制限され、学生狩りと称して喫茶店などで
ブラブラしている学生は片っぱしから補導されたし
勤労奉仕で学業もままならない。暗黒の時代である。(中略)
しかし真の暗雲・狂瀾はこれから始まる。
□□<星日記>引用終□□

今回までで戦前の東日天文館紹介終わります