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『アスファルト・シティ』

2025-07-12 23:53:42 | 映画
『アスファルト・シティ』 2023年、アメリカ=イギリス、2時間5分。を観た。
ニューヨーク市消防局NYFDの新人救急救命隊員クロス。ベテラン隊員ラットと共に持ち場のハーレムで起こる事件事故の怪我人を救う中で垣間見える社会の混沌にクロスは疲弊していく。

救急救命隊のタフな仕事が描かれる。人命を救う崇高な意志は有りつつもそれだけでは済まない現実に直面せざるを得ない。人命を救うのとは逆の考えが働いてきてそちら側に転がってもおかしくはない状況に追い込まれていく。実際にそういう人もいるのか、いるだろうという事なのか。最後には救急救命隊員に現実に起きている問題も伝えられて献辞も贈られる。
そういった現実を正面から伝えるタフな映画だったと思う。

ショーン・ペンがベテラン隊員のラット役。随分しわくちゃになった。『カラーズ 天使の消えた街』ではロサンゼルス市警LAPDの新人警察官役を演じていて、ベテラン警察官はロバート・デュヴァルだった。1988年の映画から35年経てばしわくちゃにもなる。

マイク・タイソンが出てるのはオープニングクレジットで知った。本人役なのかと思ったら消防局局長役。プロボクサーだった事を知らない人が見たら普通に役者に見えるだろうと思う。逆に脇役の人たちは役者には見えなかったりした。
日本でプロボクサーからの俳優と言えば高品格、たこ八郎、ガッツ石松、赤井英和。敬称略。渡嘉敷勝男トカちゃんも『3-4X10月』やドラマ、映画に出演。

『柔道龍虎房 4Kリマスター版』

2025-07-09 09:40:59 | 映画
『柔道龍虎房 4Kリマスター版』 2004年、香港、1時間35分。を観た。
柔道界で名を轟かせ数年前に突如姿を消したシト・ポウの前にトニーが現れ柔道で勝負をしたいと言う。酒場の雇われマスターであるシト・ポウはステージの歌手を募集していた。応募してきたシウモン(vo)とシト・ポウ(g)、トニー(sax)でステージに立つ。

新文芸坐、"香港映画復活の狼煙 vol.5"にて。『導火線/FLASH POINT』もラインナップされていてこちらが日本での最終上映となるのだろうか。

2006年に日本でも劇場公開されているがその時は観ていない。何年か前にコロナの頃だったかDVDをネットレンタルして観た。ジョニー・トー監督作品では『ミッション 非情の掟』を大分昔に一度観たきりなので観たいと思っているがなかなか観れる機会が無い。DVDを買うかネットレンタルするか。
初めて観た時に変わった映画だなと思ったけど今回観てもやっぱり変わっていた。でも最後まで観ると内容に納得出来る。シト・ポウの健康状態を柔道界のほとんどの人は噂とかでは知っていたという事なのだろうか。トニーは知らなかったのか。ゲーム好きのやくざ(チョウ・シンファイ)も知ってたからシト・ポウだけにはああいう態度だったのか。だけど師匠(ロー・ホイパン)は知らなかったようでも有る。知らなかったのではなくて高齢だからちょっとボケていたのか。だから無理だとも思わずに試合に出てしまいシト・ポウは無理だと分かっていてその試合を見る事が出来なかったのか。
その師匠の息子(?)役の人がサカナクションのギターの人に似てるな。と思いながら観ていた。カルパン・チョイ。
タイトルは大袈裟に感じるけど香港の柔道界がどれほどの規模なのか分からないがそこまで大きいとは思えない。大きいとは言えない世界で恐らく香港ではそこまでポピュラーとは言えない柔道によってちょっと変わった人たちが集まって友情だったり信頼だったりが結ばれている。その世界にちょっとだけ関わったシウモンは自分の夢を諦めず旅立っていく。そういった友情だ夢だを声高にせずにひっそりと描かれる。それはラストシーンに象徴されているのだろうと思う。

『ヘルボーイ/ザ・クルキッドマン』

2025-07-06 22:17:09 | 映画
『ヘルボーイ/ザ・クルキッドマン』 2024年、アメリカ、1時間39分。を観た。
1959年、超常現象調査防衛局B.P.R.D.の捜査官ヘルボーイ。新人ジョーと共に要調査対象危険物を研究所に移送する任務に就いていた。列車がアパラチア山脈に近付くと対象物が突如暴れ始め山の中へと姿を消した。アパラチアの何かの力がそうさせたのではないかと推理し山中を探索していると魔女の棲むという村へと辿り着く。

映画ではギレルモ・デル・トロ版が2作品有って、リブートのニール・マーシャル版が有って、そして本作が2度目のリブートだとか。監督はブライアン・テイラー。マーク・ネヴェルダインと組んで"ネヴェルダイン&テイラー"として『アドレナリン』シリーズや『ゴースト・ライダー2』などを撮っていたけどネヴェルダインとのコンビは解消したみたい。
本作も監督のこれまでの作品と同じく正統派じゃない感じ。ダークオカルトアクションミステリーで何が正統派なのかはあんまり分かってないが。正統派じゃないのが正統なのかもしれないし。正統派じゃないだけに予想の付かない物語でそこが面白かった。

ヘルボーイのキャラクター、以前の作品でどうだったかよくは覚えていないが、あの容姿で人間社会で生きていかなければならないというのはかなり屈折するんじゃないだろうか。その屈折がハードボイルドなキャラクターにさせているのかもしれない。
悪魔の力も持っていて何事かの超常現象にも立ち向かえる。その悪魔の力は人間を滅ぼすためにも使えるらしいが人間を守るために使われる。そういった所も屈折していると言える。
「クルキッドマン」とは「捻れた男」で敵の名前だけどヘルボーイも捻れた男なのではないか。悪魔は悪に向かって真っ直ぐ一直線だけどヘルボーイは性格的に屈折して捻れていて、だからこそ人間に近いのかも。

ジョー役のアデライン・ルドルフが美人。

『探偵〈スルース〉』

2025-07-06 08:37:21 | 映画
『探偵〈スルース〉』 1972年、イギリス、2時間18分。を観た。
人気推理作家アンドリュー・ワイクがロンドンで理容店を営むマイロ・ティンドルを屋敷に呼び寄せる。ティンドルはワイクの妻の不倫相手だった。ワイクは妻との愛情はもう冷めていると言い、しかし自分と違い浪費家の妻の面倒を見れるわけがないと決めつけティンドルにある提案を持ちかける。

名探偵ホームズや名探偵コナンの様にスルースという名の探偵が出ているわけではなく、スルースSLEUTHが名詞では探偵や刑事を表し、動詞では探偵や刑事による推理や捜査を表すらしい。本作には刑事を名乗る人物が出ていて捜査も推理もする。
最後の方で睡魔に危うく負けそうになったがどうにかこらえた。なので観終わっても何かあやふやな感じだけど何かしらの屈辱を受けたらどんな手を使っても倍にしてやり返すその応酬をしていて、お互いがやり返してたら終わりは無いわけで、終わるとしたらああいう結果しかないんだろうなと思う。屈辱を受けたらやり返したいのは当然だけどそれは相手も同じでどこかで止めないといけない。と分かっちゃいるけど止められなくてその規模が大きくなると戦争になるのだろう。

名優と言われているローレンス・オリヴィエの出演作を初めて見た。今まで顔も知らなかった。と思っていたけどフィルモグラフィを見ると1本か2本は観ていたような。喜劇的な所も有る作品なのでそういった所は飄々と演じられていて、シェークスピア俳優として名優と呼ばれていたらしいのでその様な姿も見られた気がする。何より名前がカッコいい。
その名優と堂々と渡り合っていた当時は中堅だったのだろうマイケル・ケイン。本作のリメイク『スルース』(2007年)ではローレンス・オリヴィエが演じていた役を演じ、マイケル・ケインが演じていた役をジュード・ロウが演じる。そのリメイクの方は観た。オリジナルの方が評価は高くてそう言えばリメイクの方はそんなに記憶には残っていない。上映時間はリメイクでは50分近く短くなっているがそれはそうしたい気持ちは分かる。2時間18分はさすがに長い。が、何もそこまで大胆に短くしなくてもとも思える。リメイクの方の監督はケネス・ブラナーだった。

新文芸坐、"スクリーンで観たい!魅惑のシネマ・クラシックス"にて。

『怪獣ゴルゴ』

2025-07-05 11:14:43 | 映画
『怪獣ゴルゴ』 1961年、イギリス、1時間17分。を観た。
アイルランド、ナラ島沖に未知の生物が出現。島の少年ショーンは太古から言い伝えられている"オグラ"であると言う。"オグラ"は捕獲されロンドンのサーカスに売られ"怪獣ゴルゴ"として見世物にされる。専門家の調査ではその"怪獣ゴルゴ"はまだ幼獣ではないかと推察された。

新文芸坐、"スクリーンで観たい!魅惑のシネマ・クラシックス”にて。

着ぐるみの怪獣映画として『ゴジラ』からの影響が有るとの事。物語的には『キングコング』なのではないかと思う。

人間が実際に目にした事の有る巨大生物は陸上では象、水中では鯨なのだろうか。恐竜見た事有るよ。という人もいるかもしれないが。ネッシーとか。
巨大生物はどこまで生存可能なのだろう。巨大ロボットで二足歩行だとあまりデカ過ぎると重過ぎて地面が支えきれないという事だし。それは巨大生物にも言えるんじゃないだろうか。地面も支えきれないし自らの脚、特に膝も支えきれないのでは。それに食糧の問題、1日で何をどれだけ食うんだろうか。
しかし化石が発掘されて太古に恐竜は存在したわけで。恐竜に似た恐竜よりもデカい怪獣が現代に現れる事も全く無いとも言い切れなくて、そんな怪獣が現れてある程度のやり直せる範囲で社会をぶっ壊して欲しいという願いみたいなものも怪獣映画には有るんじゃないだろうか。

『デッドエンド 暗戦リターンズ』

2025-07-04 11:11:58 | 映画
『デッドエンド 暗戦リターンズ』 2001年、香港、1時間35分。を観た。
香港警察ホー警部の前に現れた新たな天才犯罪者ケン。またしても犯人の計画に引きずり込まれるホー。
ケンはギャンブル好きで借金まみれの刑事とのコイン勝負一騎打ちを同時に進めていた。

新文芸坐、"香港映画復活の狼煙vol.5"にて。

観始めたらこちらも初見だった。ラウ・チンワンがテンガロンハット被ってる印象が強くてそれは『ヒーロー・ネバー・ダイ』でごっちゃになっていた。

こちらは寓話的な感じ。ラム・シュー演じる借金まみれの刑事とのエピソードも含めて。ラム・シューは前作とは別の役だけどたまたま容姿がそっくりだったという事だろう。ほくろから毛が生えていたのもたまたま偶然。
『メリー・ポピンズ』を思わせる所が有るのも寓話だからなのか。
ジョニー・トー監督とロー・ウィンチョン監督の共同監督作品。ジョニー・トー監督は新人監督と共同で監督する事が有るけどその場合は新人監督のサポートみたいな感じなのだろうか。前作とは作風がちょっと変わったのはそういった事も有っての事なのか。

天才犯罪者の計画に巻き込まれるやり手刑事という所は前作と同じ。本作では二人の頭脳戦と体力勝負が撮影当時の香港の街並みをバックに描かれていて、その風景も存分に見られるのが良かった。

ホー警部と上司、上司は副指揮官になっていて二人とも昇進したみたい。やっぱり本作でも二人の仲が良くて楽しい。

ラウ・チンワンが本作で演じたやり手の刑事をエキセントリックな方向に振り切ったのが『MAD探偵』の刑事(元刑事だったか)になった様にも思える。

『暗戦 デッドエンド』

2025-07-04 11:00:06 | 映画
『暗戦 デッドエンド』 1999年、香港、1時間33分。を観た。
金融コンサルティング会社に押し入り人質を取って立て籠もるチャンは香港警察ホー刑事を交渉人に指名し自分の計画の中に引きずり込む。

新文芸坐、"香港映画復活の狼煙vol.5"にて。

初見。多分。シリーズが2作品有ってそのどっちかは観ていたと思っていて、本作を観始めたら殆ど記憶に残っていなかったのでこっちが観ていない方として観た。

天才犯罪者に翻弄される刑事のパターンではなく、刑事の方もやり手でホームズVSルパンのような感じ。どうしても刑事側が後手に回ってしまうので不利だけど不利を覆していくカッコ良さもある。
ジョニー・トー監督作品は犯罪者側から描かれる事が多い様な印象。本作では犯罪者側と刑事側の両方からそれぞれの美学も交えて描かれる。そして犯罪者と刑事の垣根を越えてある種の友情みたいなものが生まれるのがジョニー・トー監督らしいと思える。

ホー刑事と上司(ホイ・シウホン)は最初険悪な仲なのかと思ったが意外とそうでもないのが次第に分かってきて面白い。

『ヘッド・オブ・ステイト』

2025-07-03 08:24:16 | 映画
『ヘッド・オブ・ステイト』 2025年、アメリカ、1時間56分。を観た。
就任6年目で支持率が低迷しているイギリスのサム・クラーク首相と人気アクション俳優からアメリカ大統領になりそのままの人気のウィル・デリンジャー大統領が初めてロンドンで顔を合わせる。大統領選の時から友好関係にひびが入っていた二人だったがNATOでの会談に向かうためクラーク首相がエアフォース・ワンに同乗し関係の良好さをアピールしようと目論む。しかし飛行中のエアフォース・ワンが何者かに攻撃され墜落。米英の首脳の生存は絶望的とするニュースが世界中に流れる。

ジョン・シナが大統領役!47才最年少での大統領役ではないかと俳優としての出世の早さにも驚く。イドリス・エルバの52才でのイギリス首相役もかなり若いんだろうと思うが貫禄は十分に有る。
思い付く所で調べると『エンド・オブ・ホワイトハウス』(2013年)でのアーロン・エッカートが同じく47才、『ホワイトハウス・ダウン』(2013年)でのジェイミー・フォックスが46才だった。最年少とかを決めるのは撮影時期での年齢なのか公開時期での年齢なのか分からない。40代後半位がリアリティの有る感じなのだろう。
『デーヴ』(1993年)の時のケヴィン・クラインが46才だった。本物の大統領と替え玉役。

ジャック・クエイドがちょっとした役で出演。やっぱりお父さんお母さんにそっくりで楽しい。本人自身も面白い役者さんだけどそれが上乗せされる。

コメディかと思って観たがアクションがハードで容赦なく人が死ぬ。かといってコメディじゃないかというとコメディでもある。監督が『Mr.ノーバディ』のイリヤ・ナイシュラーだったのは観てから知って本作の作風に納得した。
上映時間はエンドクレジットが10分近くあるので本編は実質100分台。
アメリカ大統領とイギリス首相がバディを組むのが斬新。現在の世界の政治の問題点、特に某大統領が巻き起こしている問題点も鋭く突いてきて、すっかり某大統領はフィクションの中でも悪役になっている。まあ結局はどこの国も同じ穴のムジナではあったが。
問題点の解決策は明解に提示されて、すべて解決とはいかないだろうけどその様になればいいなと思う。


良かった映画2025年上半期

2025-06-30 05:47:39 | 映画
1月
『ビーキーパー』

『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』

『ボーダーランズ』

『テムガ 偉大なる巫堂〈ムーダン〉の歌』


2月
『真心を込めて招待します』

『恋はデジャブ』 (1993年)

『型破りな教室』

『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』 (2020年)


3月
『フライト・リスク』

『ANORA アノーラ』

『Flow』

『映画おしりたんてい スター・アンド・ムーン』

『エミリア・ペレス』


4月
『ムースポート』 (2004年)

『アンジェントルメン』

『ベテラン』 (2015年)

『天国と地獄 4K版』 (1963年)

『サイレントナイト』

『マインクラフト/ザ・ムービー』

『クラッシャージョウ 4Kリマスター版』 (1983年)


5月
『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』

『パディントン』 (2014年)

『パディントン2』 (2017年)

『ミッション:インポッシブル』 (1996年)

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011年)

『シンシン/SING SING』

『サブスタンス』

『KIDDO キドー』

『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』

『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』

『紅い眼鏡 4Kレストア5.1chバージョン』 (1987年)


6月
『導火線/FLASH POINT』 (2007年)

『ガール・ウィズ・ニードル』

『ドールハウス』

『28日後…』 (2002年)

『Mr.ノボカイン』

『F1/エフワン』


37本。以外の映画が悪かったという事でもなくてあんまり覚えていないのが正直なところ。良かったのはその何かしらの良かった印象が残っている。

2025年下半期の期待は映画じゃないけど11月の"安彦展"東京開催。


現在は高畑勲展が絶賛開催中。https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/isaotakahata-ex/

『呪儀 BODY PARTS』

2025-06-29 21:12:11 | 映画
『呪儀 BODY PARTS』 2023年、韓国、1時間44分。を観た。
カルト教団が行う怪しい儀式。信者が6つの供え物を捧げば"お父さん"が復活し信者たちの願いを叶えるという。

ネタバレ有。

6つの供え物を巡る6つの恐怖エピソードがそれぞれ趣向を変えて描かれる。その中には『ソウ』シリーズっぽいのも有った。
儀式に参加して供え物を捧ぐ信者と恐怖エピソードに出てくる人物が一致しないのが戸惑う。それとも一致していたのか?恐怖エピソードの方には今が旬の人気俳優さん達が出ていてそれも見所だったのか?エピソード毎に美女が出ていて良かったけど。
ちゃんとホラー映画らしい終わり方なのは良かった。信者たちが邪悪な願いを叶えるために最も邪悪なお父さんを復活させてしまうという。

『F1/エフワン』

2025-06-29 14:08:15 | 映画
『F1/エフワン』 2025年、アメリカ、2時間35分。を観た。
1990年代に若手F1ドライバーとして将来を有望されていたソニー・ヘイズ。大事故によりF1からは姿を消していたがその後もジャンルを問わない様々なカーレースのドライバーを続けていた。ソニーの才能と実力を知るF1時代の同僚が訪ねてきてオーナーを勤めるF1チームの存続の危機を救ってほしいと頼まれる。

ブラピがとにかくカッコいい。嫌味にも感じさせないほどのカッコよさだけど『バーン・アフター・リーディング』のアホなブラピでバランスを取りたくなる。
F1だけに限らずカーレース全般に言えるのだろうけどドライバー一人で戦っているのではなくチームで戦っているのだという事が全編にわたって描かれている。でもレースを離れれば群れる事を嫌うその生きざまもカッコいい。

2時間30分超えは長いなと思わなくもない。ただ、必要な長さでもあったのだろうと思う。シーズンの残り9戦からの始まりでその9戦を使ってチームの状況、問題点が描かれそして改善されていき一つの目標に一丸となって向かっていくチームになる。『メジャーリーグ』はそれを1時間47分でやったわけだけど。

レースではギリギリの所まで攻めるけど最後では安全が最優先に考えられている。大クラッシュしても人命が失われないのは車体によっても守られているしドライバーのフィジカルのトレーニングによっても守られているのだろう。事故では首、頚椎がやられる事が多いんじゃないだろうか。僧帽筋も鍛え上げているのか。
レーサーにとって加齢での一番の問題は視力、動体視力の衰えなのではないか。そこら辺はまあこんなもんだろう的な経験値でカバー出来るのか。

ブラピと言えばの食事シーンは今回ほとんど無かった。ポップコーン一掴みだけだったか。豪快に食うけど汚ならしくないのが魅力ではないかと思う。F1レーサーを演じた後はフードファイターFFが見てみたい。

『罪人たち』

2025-06-28 11:01:04 | 映画
『罪人たち』 2025年、アメリカ、2時間17分。を観た。
1930年代、人種差別が根強く残るアメリカ南部。黒人達のソウルミュージック、ブルースが町には流れていた。素晴らしい音楽は招かれざる何者かも呼び寄せてしまうと言われていた。

ホラー映画だと思っていたが音楽映画でもあるのだろう。ソウルミュージックがなんなのかよく分かっていないが黒人の音楽だけに限ったものではなくて世界の各地にそれぞれの素晴らしいソウルミュージックが有って、またそれに群がってくる自分達のソウルミュージックを持たない者達もいて。その持たない者達は何故か暴力でソウルミュージックを奪い取ろうとする。黙って奪い取られるのではなく抗えという事でもあるのだろう。一番いいのは共有する事なんだろうけどそんな甘っちょろい事はもはや言ってられない。
プレスリーもブルースやゴスペルのブラックミュージックからの影響が強いと言われている。ミック・ジャガーもそうじゃなかったか。世界的に知られているのはプレスリーやローリング・ストーンズの音楽の方だったりするわけで、そういった事も関係してるのか。

本作に合う日本のソウルミュージックと言うと津軽三味線ではないだろうか。

『Mr.ノボカイン』

2025-06-23 22:19:30 | 映画
『Mr.ノボカイン』 2025年、アメリカ、1時間50分。を観た。
銀行に勤めるネイサン・カインは先天性の無痛無汗症で社会人になってからはその事を誰にも打ち明けず誰とも関わらない事で日々を何事もなく過ごしていた。そんなネイサンに新しく同僚となったシェリーは積極的に話し掛けネイサンもシェリーには心を開き始めた矢先銀行に強盗が押し入りシェリーを人質に取り逃走した。ネイサンはシェリーを取り戻すため体を張って犯人達の後を追う。

思っていた以上にバイオレンス度は高め。そこまでしなくてもとも思えたがコメディとしてだけでは終わらせたくなかったのかも。
それにしても主演のジャック・クエイドが父親デニス・クエイド、母親メグ・ライアンの両方に似ていてそれだけでもなんか楽しくなってしまう。コメディアンとしての才能はお母さん譲りで、ちょっとした言い方とか表情にメグ・ライアンもきっと同じ感じで芝居するんだろうと思えてそれも楽しい。
もっと平和なコメディでもジャック・クエイドを見てみたい。いつか両親揃っての共演作も入れ替わりモノでとか。メグ・ライアンと名コンビだったトム・ハンクスの息子コリン・ハンクスとのバディモノとか。いっその事その全員が揃ったらどんな事になってしまうのか。

痛みを感じないと固形物を食べる時にも危険が伴うとは思いもしなかった。舌を噛み切ると残った舌が気道を塞いでしまってそれで窒息するというのは何かで見たか聞いたかした。

『プロット 殺人設計者』

2025-06-23 14:29:44 | 映画
『プロット 殺人設計者』2024年、韓国、1時間39分。を観た。
偶然の事故を装い依頼された暗殺を設計施行するグループ。リーダーのヨンイルはかつての仲間の事故死を別のグループによるものと疑っていた。新たな依頼を粘り強く進める中、別のグループも同じ依頼に関わっている気配をヨンイルは感じ取っていた。

ネタバレ有り。

2009年の香港映画『アクシデント/意外』の韓国リメイク。『アクシデント/意外』はルイス・クー、リッチー・レン、ラム・シュー出演でジョニー・トーが製作。監督は今をときめく『トワイライト・ウォーリアーズ』のソイ・チェン。で多分観ているはずなんだけど内容は殆ど覚えていなかったが、本作を観ている内にこんな感じだったなあというのは薄っすら思い出してきて、特に最後がよく分からなかった印象が蘇ってきた。
本作と合わせる事でよく分からなかった事がなんとなくは分かった様な気がして有難い。偶然に起きるはずが無いと思い込んでいたものが実は本当に偶然に起きていたと。誰かの策略によって起きていたと思う事で怒りや疑い等の感情のやり場を見つけていたが、誰の策略でもない事を知り怒りのやり場をぶつける場所が無くなって感情が宙ぶらりんになるという。その宙ぶらりんな感情を観客にも共有させる意地の悪い作品。香港映画って単純明快なイメージが有るけどそういう奥深いものを突然にぶっ込んでくるから侮れない。

香港映画の韓国リメイクでは2007年の『天使の眼、野獣の街』が2013年に『監視者たち』、2012年の『ドラッグ・ウォー 毒戦』は2018年に『毒戦 BELIEVER』としてリメイクされている。オリジナルではどれもジョニー・トーが製作や監督で関わっているがどういった縁があるのか。

『アニマル・ハウス』

2025-06-23 02:04:27 | 映画
『アニマル・ハウス』 1978年、アメリカ、1時間49分。を観た。
1962年、フェイバー大学。優等生が集まる学生友愛クラブオメガハウスとならず者達の集まりデルタハウスは事有る毎に対立し学生生活を謳歌していた。

シネマート新宿"コケティッシュゾーンvol.2"にて。

確か大分昔にレンタルビデオで一度観た記憶が有る。その時既に亡くなっていて伝説のコメディアンとなっていたジョン・ベルーシを見てみたくて観たんだと思う。ジョン・ベルーシが主役だと思っていたら主役の中の一人という感じで期待していた感じではなかった印象で現在に至っていた。
ケヴィン・ベーコンの映画デビュー作だけど昔に観た時はそんなに意識していなかったかも。今回観たら思った以上に出番が多かった。最後はペチャンコ。
その他の出演者は名前は覚えてないけどもうちょっと年を取ってからの姿の方が印象に残っている人達が多く出ていた。名前も分かっていたのはブルース・マッギル。

今回はジョン・ベルーシだけが目当てではなく、1980年代のコメディを観たかった。1978年製作だけどほぼ1980年代として。ジョン・ランディスが監督だった事はすっかり忘れていたが一時期のジョン・ランディス監督の作風、ジョン・ランディス監督だけではない当時のコメディの主流だったかもしれない過激で暴力的でもあり破天荒でハチャメチャなギャグ満載。特に学生が主役という事も有るのだろうけどエッチも有り。
大筋となるストーリーは有るけど、それを語るよりストーリーに沿った面白そうな事が有ったらそっちの方に全力を注ぐ感じ。
そして最後に全てをぶち壊す大騒ぎ。こういう系のコメディを久し振りに観た気がする。最近と言うかここ数年コメディ自体をあまり観てないが。
最後ぶち壊しゃ必然的に物語も閉じるというカタストロフィコメディ。日本で言うと漫画になるけど『こち亀』が自分が知っている範囲ではそうだった様な気がする。どんなにぶち壊しても次になったら何事もなく始まる。