観てきました。
ついさっき。帰ってきてすぐに書いてます。そうしないと熱が冷めてしまいそうで。今は映像とかのインプットもしたくないほどです。
そもそもエヴァンゲリオンはTV放送時はテレビ東京系で関西ではテレビ大阪なので、うちは映らないので観てなった。放送終了間近に知ったぐらい。
庵野秀明氏は知っていたが、エヴァンゲリオンはそれほどはまらなかった。一応TVと映画は全て観ているけども。レイやアスカにはまることなくプラモも買うことなく、一歩引いた感じファンかもしれない。まあ年齢も年齢やしね。
TVの終わり方や劇場版初代の終わり方にも賛否はあったと思うが、三度シリーズを劇場版として始めるという事には正直ウンザリしたのだが、今回のラストを迎えて観て良かったというのが本心だ。
以下ネタバレありなのでご注意を。
ストーリーとしては至極単純だ。
シンジ一行が昔の仲間に出会い、シンジのメンタルが回復したところで最終決戦に突入。
前回が衝撃の展開になったことを思えば今回はシンプルだ。
しかし前回の答え合わせが全部されることもなく。要点だけを回収したに過ぎない。そこを追求しなくても良い流れにはなっていると思う。
サードインパクトもニアサードインパクトになっていたりしたのは、前回から時間が経ちすぎて私が忘れているだけだろうか？
時折、実写とアニメの融合的な映像が流れたり、エヴァ同士の戦闘シーンで壊れる街並みが全て特撮のセットの表現がされたり、レイの魂が解放（？表現が正しいかわからないが）されるシーンでもその場所が撮影スタジオだったりと、これは鎌田行進曲か？と思えるところがラストに多かった。
これは庵野監督のアニメと実社会の切り離しではないかと考えている。いうても25年になるエヴァンゲリオン、社会問題というまではいかなくても今の50代以下に少なからず影響を与えただろう。その中には拗らせちゃった人もいるだろう。
これは富野監督も以前に、現実とアニメ一緒にしてはいけないという趣旨のことを仰っていたと思う。庵野監督も同じような気持ちなのではないか？もしくは何度も作り直して25年にもなったが、ここでファンを現実に戻すための手法ではなかったのだろうか？
封切当初アスカがあっさり死ぬというのをネット上で見たが、確かにその描写はあるが最後にはちゃんとエントリープラグごと第三村に飛んでいてちゃんとハッチも開いていた。
アスカも死んでミサトも死んで、これは皆殺しの富野の再来か？と思ったらちゃんとフォローしたのはとても良かった。登場人物の多くが死ななかった。
ただミサトさんだけは例外だった。主要な人物の多くが生き延びた中でミサトさんだけは「救われなかった」。今になって思えばシリーズを通してミサトさんが一番報われなかった人なのかもしれない。
記憶に間違いなければ、カオル君もマリも実は昔からのゲンドウや冬月と知り合いだっという話は無かったはずだ。なんだか結局狭い人物関係の中の話だったのか？まあマリとかいきなり出てきて、そのバックグラウンドが何も無いというのも気持ち悪いけども。
上映時間2時間30分あったが、観るとあっという間だった。
ストーリーは前述のように単純で初めはかなりゆっくりと時間が流れる。ここでのレイの演出は先ほども書いたファンを現実に戻す前段階としてのサービスシーンではないかと思っている。
最終決戦から一気にスピードアップするが、退屈は一切しなかった。
この辺、庵野監督は上手いなと思う。
実は個人的には庵野監督はあまり好きではない。TVシリーズでの間に合わなかった作画や、そもそもエヴァンゲリオンを作り直す行為など、どうなん？と思っていた。
でも作るものは間違いなく面白い。これはしょうがないかな。
今回のラストは、どちらかというとTV版のラストに近い雰囲気だ。
抽象的な描写が多い。この辺はエヴァンゲリオンを観てない人にはわかりにくい描写ではないかと思う。
それでもラストでは登場人物の多くが幸せになっていたので良かった。大団円だと思う。
あまりに良かったので後日談を見たいと思う気もするが、それは野暮というものだろう。ガンダムのラストでコアファイターから飛び出したアムロがランチで待つ誰の手に飛び込んだのか？を知りたがるほどに野暮な話だろう。
そこまでガチガチのファンではない私が、平日なら人も少なかろうと観にいった感想です。少々間違った解釈もあるかもしれませんが、まあそんなもんです。
でも今までエヴァンゲリオンを観てきた人には是非とも観ていただきたい。それこそが色んな意味で決着になると思います。
以上となります。何かご不満な点でもありますでしょうか？(笑)
