プランターや鉢の草花に水を上げていたら、その周りをトンボがスイスイ。
水やりを終えたあとも遠ざかる気配がなく、私を追うように体スレスレに飛び回る。
トンボは棒などの先端に止まる習性があるから指を立ててみた。
きたきた、警戒することなくすんなり指先に止まった。
すぐ移動するかと思えば、いつまでたっても指先を離れないから腕がくたびれて下ろしたら、さすがに離れた。
また周りをスイスイ飛び回っていたから、こんどは親指を立ててみたら、すぐにその指に止まった。
差し出す指を変え、ハイどうぞ、などと声をかけるとその指に止まる。
そんなことを繰り返していたが、飽きたのかどこかへ飛んでいった。
トンボは遊びたかったのかな、それとも遊んでくれたのかな。
どこか、トンボと通じ会えたような気がして、それが嬉しかった。