昨日と今日は名画鑑賞会でした。
映画好きに呼びかけ、名画と言われる邦画や洋画を観る名画鑑賞会を昨年に発足しました。
不定期だから今回が9回目。
コロナ禍でもあり、人数を4~5人におさえてなので、鑑賞希望が多い映画は5回の上映になることも。
リスニングルームが、この時は120インチのシアタールームへ。
今回は邦画を取り上げました。
昭和30年代の小津安二郎作品で「彼岸花」を。
個人的に小津安二郎作品が好きで結構観ます。
「彼岸花」は小津監督の始めてのカラー作品です。
たびたび登場する居間のどこかに、さりげなく赤いヤカンやラジオ等が置いてあったり、随所に意識した赤が登場します。
題名にもかかわらず彼岸花は登場せず、この赤が彼岸花の色に通ずるものなのでしょう。
映画の簡単な解説を
小津作品の特徴はいくつかあるが、その一つにロウアングルで、常に低い位置から撮り、カメラを振ったり移動するシーンはない。
特に、家族、夫婦、親子を取り上げた作品が多く、よく知られている「東京物語」や「麦秋」は当時の日本の家族像があり、日本人のしぐさや生活習慣が繊細に綴られています。
「彼岸花」を観終えたあとの気分は、なぜか心地よい。
小津さんのほとんどの作品は、観終わった時の後味がとてもいいですよ。