龍ともこ(りょうともこ)の日記もどき

やっぱり、毎日書けるとは限らないから
【日記もどき】♪

『本当』のおしえ。

2007年05月15日 | Weblog
毎日のように学校で学生達の面倒を見る立場になって、戸惑うことも多い。
主に19歳ぐらいの子達が相手なわけだが、彼らは多感だし、生意気がチャームポイントみたいな時期でもある。
だけど、礼儀や常識がなってない時は、ちゃんと叱るべきだし、うるさいオバハンやと思われても、変にごまかしたような態度で逃げずにバスバス言うたんねん、と心がけている。
とはいえ、やはり勇気いります。

で、
自分はどんなふうに育てられたっけなー、と、思い返す。
そういえば、いつも父は『本当のこと』を教えてくれたな。

例えば…

まだ保育園児の私が、ハイジや花の子ルンルンによく出てくる、お花畑を走るシーンに憧れていた時のこと・・・
(私にだって、そんな可愛い少女時代はあったのさ)

「なぁ、おとーさん、あんなお花畑、どこにあるん?」
「ん。田舎のほうに行ったらあるやろな。」
「そこで、あんなふうに走りたいなぁ~」
「花は踏んだら枯れてしまうから、あんなふうには走れへんで。ちゃんと横に道作って、そこを走らんと。」
「え!じゃあ、ハイジみたいに、お花の上で走ったり、寝転がったりできるお花畑は無いの?(半泣き)」
「無い(きっぱり)。寝転がったりしたら、花は育たん。」

がーーーーーーん(;・д・)

子供心にはビッグ・カルチャー・ショッッック!!
でしたよ。

なんというサービス精神のない答え。
すぐには理解できんかったし。

でも今から思えば、父が教えてくれたことは本当だし、そこで
「そうだね~どっかにあるといいね~♪」
などと言って私のゴキゲンを取らないのが父流で、面白いなぁ、と思う。

他にも、
オモチャ買ってー!ってねだったら、財布の中身見せられて
(まだ私は貨幣価値もわからん歳なのに)
「これからな、このお金で、今晩のゴハンと、ともちゃんとお兄ちゃんの靴と下着を買わなアカンねんで。そしたらもうこのお金は無くなるねん。だから今日はオモチャは買えへん。わかるか?」
って言われ、子供心にグゥの音も出ませんでした。

夢を壊すのでは?というご意見もあるかもしれませんが、
私は、子供のくせに『子供扱い』されるのが物凄くキライだったので、ちゃんと本当のことを教えながら育ててくれたことに感謝しています。

『赤ちゃんは、コウノトリが運んでくるのよ☆』
なんて教えられたら恨んでたかもしれません(笑)

あ、ちなみにこの定番の困った質問
「赤ちゃんはどうやって生まれてくるの?」
には、さすがの父もその場では答えてくれず、後日
「はい。これ読み。」
と、本を買ってきてくれました。
子供用にやさしく、でもきちんと書かれた、性教育の本でした。
小学校低学年の私には、これまたカルチャーショックな内容ではあったのですが、間違った情報を与えないぞという父の気持ちがよくわかって、後々嬉しかったなあ。

てわけで、私も父を見習って、自分が本当だと思うことをちゃんと伝えていけたらいいな、と思うのでした。

そんな父は、今、阪神が最下位なので、ものすごくゴキゲン斜めです。
頼む!!阪神!
勝ってくれーーーε=(; ̄▽ ̄)┛


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