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肝炎友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2007.9.4より新規開始しました。

B型肝炎訴訟-これからの課題 配付資料から ロバさんブログ転載です

2012年07月09日 | 肝炎救済に関連して
ロバさんのブログから転載させて頂きました。
B型肝炎訴訟でも、ほとんどの人が裁判を起こせないことからすべてのB型C型肝炎の人達のために対策がとられるように願っていることがわかります。

 6月28日(木)~29日(金)の「基本合意1周年記念集会」のときに配布された『B型肝炎訴訟-これからの課題』という文書を一部紹介します。

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『B型肝炎訴訟-これからの課題』
第1の柱 恒久対策
1 基本目的
 ① 安心して治療を受け、健康な体を取り戻すために
 ② 被害者であることを立証できない、多くの仲間たちを救済するために
 ③ いわれなき偏見と差別を克服し、尊厳のある人生を送るために
2 目指すべき具体的目標
 ① 現在は実施されていない、肝硬変・肝がん治療への医療費助成の実現。
 ② 現在実施されている、核酸アナログ製剤治療費助成の充実・助成手続きの簡略化。
 ③ 肝炎ウイルス検査の普及・差別偏見の解消のために国民への正しい知識の周知徹底。
 ④ 医療機関での差別的取扱いの解消・医学教育の改善。
 ⑤ 肝炎専門医療機関-かかりつけ医の連携を核とする日本全国での肝炎医療ネットワークの構築
 ⑥ B型肝炎の完治を目指した画期的な治療薬・治療法の研究開発
3 目標実現のためのステージ
 ① 肝炎対策推進協議会(第8回会議は7月23日 あらたにB肝原告団から2名選出)
 ② 厚労大臣との継続協議(7月上旬に予定)
 ③ 国民的運動・マスコミ世論へのアピール

第2の柱 真相究明
1 基本目的
 ① 40万人以上の感染被害者を生み出した未曾有の医療災害の原因究明-なぜ注射器の使い回しが止められなかったのか
 ② 原因究明に再発防止システムの創造-わが国の厚生行政の大転換
2 目的実現のためのステージ
 ① 検証会議(第1回5月31日 第2回6月21日 弁護団1名、原告団2名選出)
 ② 研究班(近く第1回会議)

*****
(ロバ)「第2の柱 真相究明」ですが、すでに2回の検討会が開かれています。まだ1回目の議事録すら公開されていないのが残念ですが、2回分の会議資料が公開されていますので、そちらをご覧くだされば、おおよその内容がわかると思います。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002e8bg.html
 ↑
第2回集団予防接種等によるB型肝炎感染拡大の検証及び再発防止に関する検討会

特に「資料2」を読むと概略が分かると思います。
  ↓
 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002e8bg-att/2r9852000002e8gv.pdf

 これを読むと、言葉巧みにオブラートに包まれていますが、真相究明の本質から少しずつ横道にそれているような印象を受けます。「未曾有の医療災害の原因究明-なぜ注射器の使い回しが止められなかったのか」ということが一番知りたい真実なのです。
 もしかすると何百万人もいて、すでに亡くなったと思われるこの医療災害の被害者のためにも真実を明らかにしていただきたいと思います。
 東京電力が「福島第一原発」の事故調査報告をしても「千年に一度の想定外の事故なのでしょうがなかった。想定外だった。」という結論になってしまうのと似ているお話になってしまう可能性があります。
 また、どこかの地域の学校で「いじめ自殺事件」があって、該当する学校とその自治体の教育委員会が調査報告をした場合、「担任は、生徒がプロレス技をかけられたりしているのを目撃したが、いじめの認識はなかった」という結論になってしまうのと似ているお話になってしまうかもしれません。やはり当事者(加害者)主導で真相の究明をするのには無理があるのかもしれません。なんだか似たような話があちらこちらに氾濫しています。
 私も教員なので、本当にいじめには気をつけようと思いました。先週、金曜日の夜「夜回り先生」の水谷先生が「ニュースJAPAN」に出ていました。水谷先生はメールを送ると必ず返信をくださるとても親切な先生です。私も来週からまた、忙しくても休み時間と放課後はできるだけ校舎内外を巡回しようと思いました。いじめを未然に防ぐために。というわけで、私自身も見事に横道にそれました。
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