Mamieのフランス留学日記 旧友

昨日は福岡で昔テニスを一緒にしていた友達達に会いました。

急だったのでみんなに連絡しても会えないかなあ、と思ってましたが、運良く4人の友達と会う事が出来ました。

もう今から20年近く前に、福岡に7年間住んでいて、その間テニスを一緒にしていた友達です。

みんな変わらずに(多少は変わったかな？)元気そうでした。少し、膝を悪くしてる人もいましたが、中身は変わらず元気で楽しい仲間です。
色々な人の話を聞いてる中で、一つショックなニュースがありました。

私達が習っていたテニスのコーチが今年の4月に大腸ガンで亡くなったというのです。68歳だったそうです。
亡くなる2日前までレッスンをされていたそうです。

福岡の田舎の３面だけのクラブをお一人でやっていて、レッスンもそのコーチ一人で教えてくれていました。
でも、本当に熱心で、山の様に球出しを一人でドンドンしてくださって、心からテニスを愛する熱血コーチで何人にもこのクラブから朝日レディースというテニスの全国大会の福岡県代表ペアを出していて、当時福岡で一番強いクラブと言われていました。そのクラブのペアで朝日レディースで全国制覇したペアもいて、とても有名なクラブでしたが、クラブ自体は、本当にコート以外何もない質素なクラブでした。
ただ、本当にコーチの指導がすばらしくて、あのコーチに出会った為に当時あんなにテニスに夢中になったんだろうと思います。
サウスポーでコーチ自身もとても強いプレイヤーでしたが、体制に従わない一匹狼的な人で福岡のテニス界では、一目置かれながら、地味に暮らしていた人でした。
ただ、ただ、テニスを愛し、生徒に強くなってもらいたい、と毎日真っ黒になり、汗流し、身体に鞭打って教えてくれていました。

亡くなる2日前までレッスンをしていたなんて、本当にコーチらしいなあと思います。
あれから東京に戻ってからも沢山のコーチに習いましたが、あのコーチ程のコーチには出会えませんでした。コーチが亡くなったと聞いて、なんだか又、ひと時代が終わったなあと思います。

ひたすらテニスを愛し、テニスに一生を捧げた人生。決して派手ではないけれど、素敵な人生だったんだろうなあと思います。
心からコーチのご冥福をお祈りします。
あの世でも一人でコートを作って、テニス始めちゃうかも知れませんね。