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【野草】庭に生えた怪しい姿の植物~マムシグサ(蝮草)[サトイモ科テナンショウ属]

2021-06-12 | 写真日記
今朝、ゴミ捨ての帰り庭に今まで見た事もない姿の花?が咲いているのに気づいた。
なにこれ!?この気持ち悪い花
確かに、色といい形といい奇妙な花がスックと立って咲いていた。
写真に撮って調べてみると
マムシグサ…。
なんじゃこりゃ!?

マムシが鎌首を持ち上げた姿とその色から付いた名前だとか。
名前のごとくかなりの猛毒を持った植物らしい。
同じような形状をもつ仲間も結構あるみたいで、この様な花の事を仏炎苞(ぶつえんほう…仏様の後光から)と、呼ぶらしい。
根っこは、サトイモに似て間違って食すると死に至るほどなんだとか。
 また、この植物は変わった生態を持っているようで、なんでも栄養の状態で雌雄が変わる性転換植物らしい。
成長してから数年後に雄花をつけるが、その後さらに数年間十分に栄養を蓄積すると雌花になるそう。雌花になっても栄養が不足するとまた雄花にに変わるんだとか。
 もうひとつ。その花の形状から食虫植物に似た特徴もある。
肉が腐ったような異臭を放ちハエなどの昆虫を介し授粉するのだが雄花には、仏炎苞の根元に孔があって雌花には無い。
雌花に落ちた昆虫は、出口を求め動き回るうち確実に授粉させると言うしくみ。
もちろん落ちた昆虫は、そこで息絶える。
食虫植物の様に捕食はしない。学説では、進化の過程にある植物とも。
しかし恐ろしい…。

葉と枝分かれした茎の位置など綺麗に左右対称となっている。これ程までシンメトリーなのは珍しい?
仏炎苞の中 根元に孔が見当たらないので、こちらは雌花
こちらは、秋ごろに見られる熟したマムシグサの実 いかにも毒がありそうなトウモロコシ状にびっしりと付いた姿は、やはり強烈。
昨年、近所の散歩道に時々見かけ「何だろう?」と、不思議だったのだがこれで謎が解けた。(この写真はネットより転載)


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