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【神社・レア鳥居】赤岳神社・真壽鏡神社の石鳥居@山梨県北杜市東井出

2020-06-09 | 神社・仏閣
 今回は、近所を散策中に見つけた興味深い神社とダイナミックな笠木を持つレア鳥居の紹介です。

八ヶ岳の最高峰“赤岳”
古くから修験の山として崇められていましたが山頂には、赤嶽神社の祠があり麓には、長野県側と山梨県側に里宮が併せて五社あり今回訪れたのは、山梨県北杜市高根町東井出にある里宮“赤岳社”です。
赤岳社の杜
パッと見サクラさんは、「古墳じゃない?」と、直感
南面に参道入り口があります。
笠木が荒削りの一枚岩で造られた特徴的な石鳥居
背面より 何ともワイルドな石鳥居です。
貫が柱を貫いていないので中山鳥居ぽいですが、反りはあるもののここは天照大神を祀り社殿も神明造りな事からあえて、伊勢神明の亜種として区分したいところです。
反りと各パーツのバランスもなかなか見事で、今までいろいろな鳥居を見てきましたが、ベスト10に入る鳥居と言っていいでしょう。
笠木の底面は、平滑になっている事から、あえてこの様な笠木として加工されたものと思われます。
柱と貫のほぞ穴、笠木との結合部の加工が見事です。

柱には「明治二七八年戦没勝利祈願成就」とありましたので、日清戦争への勝利祈願として建立されたものなのでしょう。
真壽鏡(ますかがみ)神社 こちらのお社は、ここを管理し代々の宮司「植松家」の祖霊神を祀っています。
植松家の祖先を祀る墳墓遺跡です。
祝神とは、この地方でみられる本家分家関係にある数戸ないし十数戸の家々が合同で祀る神様で、イワイデンともイワイジンとも呼ばれれています。 
境内には、いろいろな石碑や祠が祀られています。
大峯子守大明神 いわゆる水子社でしょうか?
眞鏡命水天狗神像
(サムネイルをクリックして拡大)
赤岳神社 本殿・拝殿 祭祀:天照大神 
さらに上には、赤岳神社 奥宮が鎮座しています。この杜の延長上に、八ヶ岳“赤岳”がそびえます。

■由緒沿革: 人皇第十二代景行天皇四十年日本武尊東征の時当社頭に武運を祈念す。社前の田圃を伊勢穂田と称し今に伝ふ。保元元年逸見冠者清光奉幣あり。天正十年徳川家康入国の時当社に国家泰平を祈誓し給ふ。その後火水除五穀豊穣の守護神とし、里民祈雨折晴に霊験あらたかなりとして信仰厚し。山梨県神社庁より)

建立案内碑 
 赤岳(嶽)神社は、赤岳山頂に奥宮が鎮座し長野県に三社、山梨県に二社ほど名を連ねています。
赤岳山頂にある赤嶽神社には、御柱が備えられているそうで現在の管理は長野県茅野市泉野槻木地区に鎮座する赤嶽神社が行っているそうなので、こちらが正式な里宮と思われます。
ですが、こちらの情報によると
「安都玉村(あつたまむら=いまの北杜市高根地区)にかつて『眞鏡寺』という寺があり、そこの修験者コジマシンキョウなる和尚が苦労して赤岳への道を拓いた。」
と、言った記録があるそうで、修験の山として開山したとすれば、今回訪れた植松家の祖霊神が眞鏡命でこの地区に「真壽鏡神社」を建立している事実と、かつてこの地にあったとされる「眞鏡寺」との関連はあきらかであり興味あるところです。
【マップ】


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