四国遍路(108箇所)の旅

お遍路(88+別格20)の準備計画と実際の歩き通し打ちの記録を、5月11日から(実行は6月3日スタート)記録しています。

お遍路準備その5(トレーニングの続き、試行錯誤)

2007年05月14日 | Weblog
今日、夕方から、歩き遍路の準備トレーニングに行きました。行ってみたいホームセンターがあったので、普段は車で行くのですが、今日は歩いて行ってみました。距離にして片道約11K、往復22キロ弱の距離です。

今日は靴下との関係を昨日と2つ変えてみました。(1)一つ目は昨日はいたX-Socksの上に敢えて、薄手の靴下を二枚重ねにしてみました。理由は、ミドルカットの新しいシューズの外側が、右足の外側のクルブシにアタり痛いので、そのカバーを兼ねて靴下を重ねてみました。

(2)もう一つの試作は、ミドルカットのシューズを、せっかくミドルカットを購入したのでもう一度きちんと一番上まで靴紐をきちんと締めて歩いてみました。

(1)は全く役立たずで、右足の外側のクルブシは後半かなり痛みを伴いました。
(2)は(1)の理由かも知れませんが、クルブシが痛みました。

しかし、X-Socksの影響でしょうか、マメや靴擦れの問題は一切ありませんでした。

ただ、ほぼ休み無く歩いたので、足の疲労はかなりありましたが、22キロ弱の道のりを4時間半弱で歩きましたので、この程度の疲労は普通なのでしょう。

私は、ジムのトレッドミル(ランニングマシーン)の上なら、一日15キロ、最大では20キロ程度は走れる「健脚」だと、中年の割には自負する程度ですが、コンクリートの上をテクテク歩くのは、特に「膝から下」の部分に負担がかかり、疲労が蓄積するのが実感しました。

四国遍路の大半(おそらく80%程度)は、国道などを歩くコンクリートの上の歩行でしょうから、このコンクリート歩きの「慣れ」るためのトレーニングが必要なのだと時間しました。

70歳を超える方が45日前後で108の寺(88ヶ所+別格20寺)を歩いたこともあるとのことですから、50歳前の私に出来ないはずが無いと、今日も心を新たにした一日でした。

ただ、帰りが夜になり、暗くて結構夜道は厳しい感じがしました。

「遍路の早立ち、早仕舞い」と言うそうですが、早朝に出発し、夕方3時~4時程度には「早仕舞いし」宿入りし、また翌朝、4時前後に起き、そして5時前後から出発し、歩き続けるという、明るいうちに出来るだけ歩く、夜は体を休める。非常に合理的な事だと思います。

先人はどの世界でも合理的なのだと感じました。

お遍路準備その4(装備品について)

2007年05月14日 | Weblog
お遍路の準備として、車遍路、バス遍路にも共通するものもあるでしょうが、歩き遍路にとって一番重要なものは、靴、ザックなどの装備だと思います。また、「形」に特にこだわる必要はないとは思いますが、やはりある程度真摯な気持ちでお寺に参拝し、心静かに祈りを伝えることのために、必要なものもあるのだと思います。

遍路装束は、全ての札所で買える物(お線香や納め札など)と、1、10、19、24、28、51、75、77、86、88番札所などで全て揃うものがあるようです。

また、インターネットで検索すると、事前に遍路用品を取り扱っているお店(四国のお店)からネットで購入できるものもあり、また送料も「お接待」としてサービス(無料!)で、どう見ても1番札所で購入するより安い!ものも多い気がします。

以前通し打ちをされた方のインターネットのHPなどを拝見すると、どうも1番札所の購入は、他の札所に比べて若干割高であるような記述も多く、また、納経帳などは一番札所で購入すると、既に「1番札所の納経が済んでいる!」らしく、特に納経帳などは、一番札所で購入するのは…私には「なんとなくですが…有り難味が無い」ような気がしてなりませんでした。実際に経験が無いので分かりませんが、応対も一番札所は横柄だとか…(笑)

需要と供給の関係でしょうから、お寺も商売であり、歩くにしても、バスや車遍路にしても、一番札所から始める人が圧倒的に多いのでしょうから、他の札所に比べて定価販売や一部割高なのは「経済合理性」というか、商売の基本的な考え方としてはある程度納得する部分もあるとは思いますが、それにそのまま従うのはどうかと考えています。

と言うことで、私は事前にインターネットなどで購入したほうが安い、あるいは合理的だと考えられるものは、出発前に購入手配をすることにしようと考えています。

またお遍路のための服装と持ち物は特に決まりはないとの説もあります。最初のうちは最低限必要なものを身につけるだけで良いともあります。

かつては、今とは比較にならない程にお遍路は「難行」であったのでしょう。白装束に身を包むのは、どこで死んでもかまわないという覚悟の「死装束」を意味したと言われており、金剛杖は、行き倒れたお遍路の墓の墓標代わりに立てられたそうだという説があるそうです。

現代では、清浄無垢な姿を表すものとして白衣(びゃくえ)を着るようです。一目でお遍路と分かり、地元の人やお遍路同士の交流を深める意味でも役立ち、自らの気持ちも引き締まるのでしょう。白色で目立つために、歩行中の交通安全にも役立つという効果もあるのでしょう。

金剛杖は「同行二人」の象徴で、弘法大師の分身とされる白木の杖で、頭部に刻まれた五輪(地水火風空を表すそうです)部には直接手を触れないよう金襴の布でカバーしてあり、歩行中の足の負担を軽くしたり、マムシ退治?など実用品としても活躍してくれるのではと言われているようです。

気取って形から入ることは無いのでしょうが、常識あるいはTPOとして、派手な服装でお遍路をするのはどうかと思いますし、ある程度の形としてはお遍路の所謂「普通の形」を整えるのが筋(?)のような気がしております。

正式な歩き遍路の巡排姿は、白衣に、足元は地下足袋、手甲、脚半の白装束姿。現在は簡略化した遍路姿が多く、修行僧でも無い限り地下足袋をはいている人はほとんどいないようです。

先達と呼ばれる有料で案内をしてくださる人も、現在ではほとんどの人はウォーキングシューズをはいているようですから、足元はさすがにシューズが合理的なのでしょう。来月出発する私にとっては、梅雨の季節から真夏の四国を半ズボンでと考えもしましたが、防虫性(蚊とか虫)と、転んだ時などの防御性などから、はやり長ズボンを選択し、速乾性の山用などのものにするか、遍路用品取り扱い店にある白ズボンに脚半にするか、上には手甲を着けるか(日焼けなどにも効果あるのでしょう)どうかなど、細かな点は別としても、ただ、ある程度白色に近いものを身につけるのが基本なのでしょう。

本で拝見すると、ある先達さんの言葉として必ず揃えたいものとしては、遍路という自覚を持つためにも、白衣、輪袈裟、金剛杖の3点は揃えて欲しいという意見もありました。菅笠に抵抗のある人は、帽子でも良いと。杖は次回にもまた使えるし、最後は自分の来世の杖になるようにお棺に入れてもらうのだとも言われています。まだ死ぬには早いのですが…

細かなものですが、しきたりとして納め札は必須でしょう。スタンプラリーにはしたくないのですが、せっかく苦労して回るのですから、納経帳は必須でしょう。単にお参りをするだけでなく、自分の記念という意味でも揃える予定です。

経本は、般若心経を読んだこともありませんが、事前に少しずつ準備をしてある程度読めるようにしておきたいと思います。

ろうそく、線香は、短いもので十分のようで、事前にある程度は近くのスーパーや百円ショップで購入すれば良いのかとも思います。

あれこれ考えた結果、白衣、金剛杖、輪袈裟、数珠(これは自分のものを持っていくようにします)、納め札、経本、そして、納経帳、ろうそく、線香など最低限購入あるいは用意するものと考えています。

とりあえず今日はこの辺で。

歩くトレーニングも続けていかないとだめですね。夕方なんとか時間を作って今日も少し歩こうと思っています。