緊急帝王切開の手術中~手術後当日までのエピソード。
手術衣に着替えて、手術室へ移動…その際も、光刺激に当たらないように、頭からタオルをかけられ、ストレッチャーで運ばれました。
手術室の前で、「ご主人はここまでですよ」と声をかけられた時は、流石に一瞬不安になり、手を握ってくれた途端は泣いてしまいました

手術室に入ると、術衣姿の大量の人

一般的な動物病院とはかけ離れた(当然なんだけど…)雰囲気に、ちょっとビビる私

その後、麻酔医や看護師さんらしき方々がそれぞれ挨拶してくれるんだけど、メガネがないのと、皆マスク姿なので、判別不可能…。
でも、こうやって不安な気持ちをサポートして行くんだな…とちょっと感心しました。
いざ麻酔へ。
麻酔は下半身麻酔で、脊椎クモ膜下麻酔+硬膜外麻酔。
腰の骨の間から、神経に麻酔を注入していくんですが、その際の姿勢は体育座りの横寝バージョン。
お腹がつかえて、丸まれまっせん

しかし…容赦なく、看護師さんに頭をお腹側へ押し曲げられ~~く・苦しい…。
背骨あたりを確認してる先生…ぼそっと「椎体に触れないな…」とつぶやいた

すいませんね…背中にも肉がいっぱい付いててさ

そんなことを考えつつ、針の痛みに耐えて終了。
「もう1回ね」と、どうも2ヶ所刺すらしい。後で分かったことですが、麻酔薬と沈痛薬の2回だったみたい。
麻酔がかかれば、感じないもんだと思っていたら。
痛みが感じないだけで、触られてる感覚などは分かるんですね。
冷たいペットボトルを当てられて、「冷たいか冷たくないか」で麻酔の効きを確認されました。
麻酔が効いて、手術中は楽なんだと思っていたら…それがとんでもなかった


「気分が悪くなる人も居ますから」と、傍に居る麻酔医に言われた通り、見事に吐き気が襲ってきて。
でも、仰向けになっているので、「吐いていいよ~」と言われるが、それが恐ろしく気持ち悪い

看護師さんにも、「気持ち悪いね~大丈夫よ」と励まされつつ、帝王切開もしんどいぢゃないか

と誰に対してか怒りが沸く私
赤ちゃんを出す時には、お腹がかきまわされて、ひっぱりまわされてる感じ?
テレビとか見てたら、するっと出てくる印象だったのに大違い

その刺激で、またゲロゲロ吐く私

その頃には、私もぐったり…鼻から入れられてる酸素チューブも鬱陶しいし、自分の髪の毛も鬱陶しい

でも…「オギャー

」との声を聞いて、やっと一安心。
最期まで性別不明だったことを伝えてあったので、看護師さんが「男の子ですよ


」と教えてくれました
そしてカンガルーケア。
出産直後の赤ちゃんを抱っこするケアですが、デビちゃんの時は普通分娩だったので、抱っこをしておっぱいをあげました。
今回のカンガルーケアは、顔の横にバブーを寝かせてくれて、写真撮影。
いや…こんな顔で写真撮られても

と思いながら、真横に置かれてるので顔が見えない

「写真よりもバブーの顔が見たいのよぉぉぉぉ」と思いながら、左手が動いたので手をやると、バブーがキュッと手を握ってくれました

とっても嬉しかった
その後は殆ど記憶がありません。
無事に手術が終わって、夫が何やら声をかけてくれて。
その後、父が部屋に来て喋ってるのは分かりましたが、12時51分に出産を終えて、記憶がある時間は夜中の12時。
足はピリピリしびれていて、足があることは分かっているけれど、まったく動かせない。
足を切断した方とかって…こういう感覚

鼻には酸素チューブ。
右手には、2本の点滴と酸素を測る機械がまかれ。
背中には、鎮痛薬の管。
下半身には尿道カテーテル。
両足には、血栓防止で定期的に空気が送られる装置。
定期的に様子を見に来る看護師さんに「おしっこの出が悪いみたいだから、水分を取って」と指示されました。
「そりゃそうよ…前日から飲んだ水分吐いてるから脱水なのよ。てかこの状態でどうやって飲むん?」との思いを伝えると、お水を用意して、飲ませてくれました。
左手のみ自由に動くので、目が覚める度に水分を取り。看護師さんによっては、普通のぬるい水を持ってくる人も居れば、冷たい氷水を用意してくれる人も居て、ここでも看護師さんの配慮の違いを感じながら、いかに医療系の人の配慮が大切かを学びました。
そのうち、鼻の酸素チューブがあまりに鬱陶しいので「酸素必要ですか?もうこれ嫌」と訴えると、「ちゃんと息してよね?」と外してくれました。
はぁ~~ちょっとすっきり

と寝ていると、パタパタと看護師さんが。
どうもナースステーションにモニターが設置されているようで、酸素濃度が下がっていたらしい

「トトさ~ん、息

息

」と言われ、「ちゃんと呼吸してよね

」と注意される。
どうやら寝てしまうと、呼吸が浅くなってるらしい

その後は目が覚める度に深呼吸して、看護師さんに叱られるのを防ぎました
ここまでが手術~術後当日まで。
まて次号