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百年の醍醐味-台湾醤油産業特別展

2009年07月11日 23時53分28秒 | 台湾グルメ
(貴賓らは黒豆の麹をゆっくりと甕の中に入れて醤油を作る準備をする。写真:国立台湾博物館提供)

行政院文化建設委員会管轄下の国立台湾博物館が開館101年を記念するため、百年もの歴史を持つ台湾の産業特別展を企画、7月7日から8月30日にかけて、雲林県西螺を本拠地とする台湾の大手醤油メーカー、丸荘食品工業株式有限会社との共催で、同館二階で「百年の醍醐味-台湾醤油産業特別展」を行っています。

同特別展では台湾の醤油産業の発展が紹介されているほか、「台湾童謡、繋いで見て」という参加型体験装置も設けられ、参観者は私たちが毎日使っている黒い醤油の歴史などを展示品を通じて理解を深めることができます。

特別展は台湾の著名な太鼓のパフォーマンス団体「台北極鼓撃」の賑やかな太鼓のパフォーマンスの中で幕を開けました。その後、「入甕式」が行われました。職人さんは午前中、雲林県西螺の製麹(せいきく)室から持ってきた黒豆の麹に塩を混ぜます。製麹(せいきく)のプロセスが始まって三時間以内に豆の麹に塩を混ぜないといけないそうです。その後、貴賓らはこれらの黒豆の麹をゆっくりと甕の中に入れてから職人さんは蓋をして甕を密封しました。この甕を四ヶ月から六ヶ月まで太陽にさらされると、出来上がりです。

今年は丸荘食品工業株式有限会社の創設100年の節目の年に当たります。同社の荘英尭・董事長は台湾における醤油の製造の歴史を振り返りました。荘英尭・董事長によりますと、台湾で最も歴史の古い醤油工場は明治34年、日本人鈴木寿作氏が北部台湾の新竹市東門に設けた鈴木醤油醸造所です。鈴木寿作氏は日本の名古屋地方の薄口醤油の溜まりを作って当時、台湾にいた日本人に提供していました。その後、時代の移り変わりと共に、台湾の醤油もいろいろと変貌してきたということです。

国立台湾博物館は台北市襄陽路2号(228平和公園内)にあります。台北駅にはそれほど遠くありません。開館時間は毎週、火曜日から日曜日の午前10時から午後5時までです。月曜日は休館日です。国定休日も休みません。入場料は大人台湾元20元、子供台湾元10元です。公式ウェブサイト:http://www.ntm.gov.tw/(旺)

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