台湾にはいわゆる“素食者(ベジタリアン)”がたくさんいます。一口で素食者といってもいろいろな種類があります。お肉(豚や鶏、牛、羊、魚の肉などを含む)一切は食べませんが、卵を食べたり、牛乳を飲んだりしても可の人(いわゆる“奶蛋素”)、お肉が混ざってはいるものの、お肉ではなくてお野菜のほうだけを食べても可の人(いわゆる“肉邊素”)などです。一番厳しいのはいわゆる“全素”の人で、これは“奶蛋素”も“肉邊素”もできない人を指します。また毎月の旧暦1日と15日の朝にだけ“吃素”(ベジタリアンになる)という人もいます。これらを全部素食者として数えますと、台湾のベジタリアン人口はおよそ全人口の10%を占めることになります(「2008年台湾食品消費調査統計年鑑」による)。台湾の総人口は2300万人以上ですから、ベジタリアンは少なくとも200万人以上はいると言えるでしょう。ベジタリアンになる原因については、健康のためとか、殺生を禁じるという仏教の教えのため、地球保護のため、神様へのお礼参りのためなど、理由も様々です。
精進料理屋さんが多い台湾でも珍しいベジタリアン用の日本料理屋さん
ベジタリアン用のおいしい日本料理を作ってくれる料理長!
素食者の多い台湾ですから当然、精進料理屋も多いです。庶民的な“素食自助餐(セルフサービス式の店)”から“素食餐廳(比較的高級な精進料理のレストラン)”まで、日増しに増えるベジタリアン人口に応えて、雨後の筍のように出てきます。でも、“精進料理の日本料理”は台湾ではさすがにいままでは聞いたことがありません。そこで、旧正月休みを利用してわざわざ行って来ました。どうぞ写真をご覧になりながら、召し上がっているつもりで想像なさってみてくださいね。(意地悪)
旬のおいしい素材がいっぱい!
ピカソの絵ではありません。中には銀杏とか山芋などがたっぷり入っているいわゆる”食べる福袋”!
コンニャクで作られたお刺身(もどき)
ガラスには百合、白いお皿には長芋、黄色いおわんにはハイビスカス。この順番で食べて行くらしいです。
銀杏と小さなトマトの下にはなんと松の実が隠れています!
あれ?肉料理に見せかけたメーンディッシュ、エリンギの揚げ物の写真は?まさか、あまりにのおいしさで、料理が出るや否や、“狼呑虎嚥(ぱくぱく食べる)”していまして、写真を撮るどころではなかったのでしょうか?
メーンディッシュの写真がないお詫びに、アツアツの味噌汁(辛目)をどうぞ。
かぼちゃのソースに五穀ご飯。最高の味!
さすが料理長が36時間をかけて煮込んだ白きくらげのデザート。絶品!
ところで、冒頭にある写真の料理の中に一体何が入っているのか気になりませんか?ぜひ一度その目でお確かめくださいね!(00)
肉どころか卵すら滅多に口に出来ませんでした。
海の近くなら生魚の方が肉や卵よりも安かったけれで山間部では魚は干物でしか食べられませんでした。
だからコンニャクや大豆や野菜料理に大金をつぎ込むなど思いも及びません。
とは言え昔昔台湾のお寺で精進料理を食べたような食べなかったような気がするけどはっきり憶えているのは厠所に備えてあった竹べらです。
土産に持って帰りました。
当時は目抜き通りにその種の医院の看板ばかり目立っていましたよ。