なんかがっかりしたな~
日本の原発は 世界一安全だと思ってた
数々の原発事故報道でその仕組みが見えてきた
とても偉い人がプラントやシステムを設計するんだろうけど 非常時のバックアップも電源が無いと働かないなんて・・
その電源のバックアップに エンジン発電機があるのだが 燃料である重油のタンクが 津波の直撃を受けるほどに 海に近い位置にある
「頑丈に作ってあるから大丈夫」だと言うのか?
被災後の写真を見ると そのタンク 跡形も無い
私の仕事は原発に比べれば 小さな小さな仕事
その中でもわりと大きな仕事で 分解や組み立てがある場合 とても時間を掛ける
錆びがある場合はきれいにして 防錆をする
はめ合いが悪い場合は 少しずつ磨いて カチッと入るようにする
パッキンなどは 後でオイル漏れが起きないように とにかくきれいにする
そんなことを同業者に話したら笑われた
「そんなもの組めばいいんだよ もう二度とやらないから」
私の拘る理由は二っある 同業者の意見と少し違って 「二度とやりたくないから」
いいかげんな作業で不具合が起きて もう一度同じ作業をするのが とてもいやだから
もう一つは もしかして別のトラブルで もう一度同じ作業をすることになったら
整備済みの部分は とても早く分解修理組み立てが出来る
掛かる時間も想定しやすいから・・
もう二度とやらないかもしれないのに 丁寧な作業をするのは ムダだと言う同業者
でも 私自身 「二度とやらないかも・・」 そんなことはどうでもいいと思ってる
津波の大きさは 想定外だったそうです
なんかバッサリ聞こえるけど・・
想定内から見るから 想定外ということなんでしょうね~
プラントの設計には いろんな制約もあるのでしょうが 専門の設計者の方というのは
とかく効率を重視する傾向があるような気がする
でも日本の工業技術の真髄でもあるし
壊れてはいけない物は 強く作るのは当たり前 想定内であれば数字も出るでしょう
しかし 想定外の事態、外力に対しては それをかわす設計も必要だと思うな・・
それをムダだと思わないで
想定外も想定内に入れてほしい・・・