バスが向かった先は、
サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の始点のひとつ、
ヴェズレー。
聖ヤコブを祀るスペインのサンチャゴ・デ・コンポステラ大聖堂までの道のり
巡礼者もホタテ貝を身に着けることが多く、
このいわれは諸説あるようです。
巡礼者の宿
中世には巡礼者が殺到したので、
巡礼者用の宿のために、民家の地下に何層もの地下室を掘りました。
いま、そうした地下室はワイン倉庫などとして使われています。
ヴェズーレー名産のワインもあるんですよ。
中からおばさんがにっこり微笑むろうそく屋さん
ひっそりとした町の坂を上っていくと 現れる
ロマネスク彫刻の傑作とされている
サント=マドレーヌ教会
内部の柱頭には、キリスト教の教えを説く様々なレリーフ
白い 静謐とした空間
第二次世界大戦後、
平和を願う人々が、木の十字架を掲げ
ヴェズレーの教会に集まりました。
フランス各地はもとより、
スイスやルクセンブルグ、他の国もなども合わせ 14本
その折、近くの野営部隊で捕虜となっていたドイツ兵数人が参加を申し出て
15本目の十字架を作り、行進しました。
平和を願い、
30000人もの人々が
この丘に集まったのです。
人々の願いを込めた十字架はそのままに。
できれば一晩 この静かな町に泊まり、
窓から朝陽が差し込んでくる時の
この教会にいたいと思いました。
教会とともに、世界遺産に登録された丘の風景
こころが 洗われます。