ときめいた一瞬
つかの間と言う小さな歓び夏が私にわずかな時間媚びた今日の朝、もう夏色空を蔽う灰色、今日は曇天、いつも違う重たい感じの雲が広がって、風が少し挨拶するように頬に触れて私を抜き...
ときめいた一瞬、
昨年は暑い最中の朝の中で爽やかな風の一流れを感じ、その爽やかさに一瞬だけ喜んだ私、今年はそのときめきに出会うことなく時だけが流れる。
日々この暑さに押しつぶされ、この暑さからひと時だけ逃れる風もなく、私の心は疲弊し、木の葉の囁きも停滞し、押し黙っている日々が続いている。
待つ、期待の先に在る喜びを今はただひたすら待つのみ、
少しでもいい私の頬をかすめるあの爽やかな一流れをこの暑さの中で待ち続けたい、
ほんの一瞬だけ、ときめくために。
ときめき
いまの私に大切なときめき
でも
この暑さから何の喜びも期待も得られない
喜びは絶望となって遮られ
期待の先が見えて来ない
今日も明日も
蓋の閉まった鍋の底でもがいている私
期待・・・
喜び・・・
ない
当分訪れることは無く
もがく
あのときめく秋の風が鍋底に流れ込んで
暑さを取り払い
爽やかな風に満たされるときめきの日々を
今日も期待しながら待つ私。
いつもなら朝夕一瞬であるが爽やかな風が漣のように流れるのに今年はなかなか出会えない、夏草の間には夜露を垣間見ることができるが、風だけはなかなか吹いてくれそうにない初秋の日々、未だに夏日が居座る。
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