rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

猫の足跡

2015-01-29 22:59:50 | ねこ
洗濯物を干そうと台の上に洗濯籠を置こうとしたなら、猫の足跡がついていた。
たぶんどこかの猫のものだ、昨夜、寒さをしのごうとこの台の上に乗ったときついたのだろう。
それを見て、きゅうっと寂しさがこみ上げてきた。
足元がぬかるむときには、あのねこもよくこの台に上がっていたのを思い出したから。
あとは、陽のあたる古い母屋の縁側に寒い朝などちょこんと座って暖を取る姿が、今なお網膜に焼き付く。
いや、枯れた芝生の上にも、井戸の側にも、そうだ、ねこはいたる所にその足跡を残していった。
まだ寂しさは癒えないが、ねこがいたときの幸福感はあちらこちらに刻み付けられた。
猫の足跡、何か特別な気持ちを与えてくれるものだ。