生まれた僕らは奇跡の子供 無限の夢を追いかけてみよう

今回は少し昔話をしましょう。
今から7年前の1999年の8月2日の午後4時50分頃の事でした…。今年の五月に天に召されたメスモルモットの越前、当時はまだ我が家に来て間もない頃で元気一杯でした。でその時、ちょうどケージ内の掃除をしようと思い立ち少しの間ケージの外に出ていてもらっていたのです。と言っても、勿論衝立の中に放した状態ですよ？

掃除を終えて、いよいよ中に戻そうと衝立の中をふと覗くと、そこにはさっきまで無かったものがありました。黒く丸い塊、一言で表すならそんな感じの謎の物体でした。衝立の中で糞をするのはよくある事なのですが、それは糞にしてはあまりに大きく、それに普通モルモットの糞は細長い楕円形をしているのですがそれは明らかに違う形でした。近付いてそれを観察してみると、その黒い表面は毛みたいです。そして黒だけでなく白い部分も…。さらによく見ると、全体が呼吸をするかのように脈打ち、そして眼球と思われるものがありました。なんとそれ、越前の産んだ子供だったのです。私は驚きました、なにせ我が家に来てからまだ三ヶ月も経過していない上に、他のモルモットの一緒になどしていないのです。きっとまだペットショップにいた頃に出来た子供なんでしょうけど、生まれるまでまさか越前が妊婦だったなどとは思いも寄りませんでしたもの。確かにお腹が膨れていましたが、私はてっきりペットショップから我が家に移った事に伴い餌も変わったから、それが元で太ったものとばかり。これは後から知った事ですが、モルモットは他の動物と違い“毛や歯も生え揃った状態で生まれてくる”のがデフォだそうです。

そして、生まれたばかりのまだ名前も無い赤ちゃんモルモットに、私が最初に掛けた声はこうでした。

「ようこそ！これから楽しい事がたくさんあるよ♪」

うーん、魔方陣グルグルのギップルがクサクサ言いそうな位に、我ながらクッサい台詞を吐いたものです。後に、その子供はムサピィと名付けられ現在に至ります。そして今日、ムサピィは7歳の誕生日を迎えました。残念ながらママとは死別してしまいましたが、この7年間は彼にとって幸せであったと思いたい所です。モルモットの平均年齢は8歳から10歳、最高で15年は生きると言われています。これからもっと楽しい事に巡り合って貰う為にも、ムサピィには15年は目指してもらおうと思います。出来ればそれ以上生きてもらいたいですね。これからもよろしくね。