今回ご紹介するのは、アニメイテッドカテゴリーより“破壊大帝メガトロン”さま。アニ司令官同様、このアニメガトロンさまもリーダークラスでは無くヴォイジャークラス
となります。アニ司令官と比べると、それほどクセの強くないプロポーションなので取っ付きやすいと思われます。各部に配置されたレッドのクリアパーツも、グレー
とブラックを基調としたカラーリングに対し良いアクセントとなり、悪の魅力を醸し出しています。ただ、右腕の武器がデカすぎて少々バランスが悪いです。もっとちゃ
んとした位置に付いていればアンバランスな迫力が生まれるのですが、この場合は付いている場所もおかしいので纏まりが悪く見えます。
ご尊顔拝見…
歴代メガトロンと言えば角ばった頭をしたものが多かった中、アニメガトロンさまは丸いヘッドギアを被ったような感じ。
アニメ設定では、惑星サイバトロンでかつて繰り広げられたオートボットとディセプティコンの大戦争“グレートウォー”に敗れ、
配下のディセプティコン兵士と共に銀河を彷徨い四百万年。アニ司令官率いる修理部隊が発見した、グレートウォーで用い
られた超エネルギー物質“オールスパーク”を求めて単身オートボット船へ潜入、右腕を切断されながらもオートボット達を
圧倒しオールスパークを手にしようとした時、機転を利かせた司令官にエアロックから船外へ放り出され、そのまま地球へ
落下。その時点でメガトロンさまは機能停止していたのですが、そこへ地元の技術者ザムダックがメガトロンさまを発見。
未知の巨大ロボットを分析したザムダックはそれから得られたオーバーテクノロジーを用い作業用ロボットを開発、それから
50年が経過し、ザムダックは一大ロボット産業を築き上げるのでした。つまり本作における科学の進歩、それはこのメガトロ
ンさま有っての事だったのです…ムービーTFと被りますけど気にしない気にしない。ちなみに声優は私の敬愛する若本紀夫
閣下…是非とも「むぁ~たしくじりおったのかスタァ~スクリィ~ムゥ…くぉの愚か者がぁぁぁぁぁッッッッッ!!!」の台詞を若本シャ
ウトで演じて欲しいです。いかん、この台詞が何の違和感も無しに脳内再生されてしまう。
可動は首、両肩、肘、手首、股関節、膝、足首です。アニ司令官と違って腰が固定なので若干劣りますが、それでも普通にポージング
する分にはTFとしては充分なレベル。ただ、アニ司令官で肩引き出しの味を知ってしまうと、やっぱりメガトロンさまは融通が利きません。
変型ギミックの都合で肘が二重関節ですが、焼け石に水っぽいです。手首の回転は司令官より優れている点ですが、手が拳では無く平
手で武器を持てないので、結局使い道が有りません。
武器は右腕の融合カノン砲…アニメイテッドは名称が原語版準拠なのに、何故かこれに限ってはフュージョンキャノンじゃ無くて融合カノン砲。
大きくて迫力が有るのはいいんですけど…。
上記の通り変な付き方しているので、かっこよく構えるのは困難。先端の赤いクリアパーツはミサイルで、スプリング
で発射されるオーソドックスなギミックつきです。
銃身と腕はジョイントで接続されているので、取り外す事が出来ます。それをすれば、腕の向きによってはご覧の通り初代メガトロンさま
準拠のかっこいい構えも出来るんですが、残念ながら上に置いているだけなので固定されていません。画面下の方にあるのがそのジョ
イントですが、掌より出っ張った場所になるので融合カノン砲を接続したときに位置がズレた変な場所になってしまうのです。
融合カノン砲にはミサイル発射以外にもう一つギミックが有りまして。まず、ジョイント根元のアームをヒンジに沿って動かします。
次に、銃身後方にあるドーム状パーツを45度ほど持ち上げます。左側にある赤いクリアパーツに注目して下さい。
その赤いクリアパーツを根元から180度回転させると、反対側のクリアパーツも連動して移動していきます。
するとこの形になります。これだけだとなんだかよく分かりませんが…?
融合カノン砲ブレードモードだそうです。この赤いクリアパーツは刃で、これで相手を切り裂く近接武器だそうです。すごく…使いにくそうです…。
では、そのブレードの動きを正面から追ってみましょう。
左のブレードを傾けると反対側ブレードも移動を始め、右端にあったそれが中央に移動し定位置に収まるのが分かります。ギミック的には凝っていて
面白いのですが、ブレードモードにした時あまりにも収まりが悪いのが残念。本編では他に剣を武器にしているのですが、残念ながらこのメガトロン
さまには付属しません。上記のブレードモードはその配慮なのかもしれませんが、だったら本編準拠の剣を付けて欲しかった所。そしてブレードモード
のギミックは削除して代わりにボタンやレバー操作で銃口が“ガシャッ!”と開いてフルバーストモードとか、そういう分かりやすいギミック入れた方が
喜ばれると思いますよ?
気分だけでもと思い、トランスフォーマーギャラクシーフォースのベクタープライムから拝借してきたベクターソードを。実際には持てませんので、梱包材
に使われてる無色透明の輪ゴムで止めてるだけです。それとこの場で触れますが、今まで画像を見てきてお気付きの事と思いますが、アニメガトロン
さまは珍しく手が平手で拳では有りません。しかもブラジオンと違って、挟み込む形で何か武器を掴むと言う事が一切出来ません。武器を掴めるだけ
でプレイバリューが一つ増えると言うのに、変形ギミックやデザインの弊害とも思えないのに、何でこんな仕様にしたのか?
ビークルモードはエイリアンジェット…架空のメカだけに何でも有りな訳ですが、もうちょっとかっこよさのあるデザインに
してもいいんじゃないでしょうか?せめて融合カノン砲の銃口を正面に向けるとかですね?
変形シークエンス。
初めに機体両側の翼(?)を展開、それに伴い機体後部の黒いひし形パーツのアームを中央から左右に二分割します。
そのまま後ろ側へ回し、両足に変形させます。
一言で言うと簡単ですが、脛パーツを収納したり先程のひし形パーツをアームから折り畳んで膝当てにしたりと、細かいパーツが色々と移動しています。
足の変形が完了したので直立させ、中央のシルバーのパーツを90度倒しジョイントでしっかり接続します。すると、右端の様になります。
そして今度は、付き出たパーツを左右から二分割し両腕にします。ここでオートモーフが働き、両腕の動きと連動し頭が90度起き上がってきます。
その一連の流れを、今度は正面から見てみましょう。
ただ移動するだけでは無く、中央から上下に割れた胴体がパーツ移動終了と連動し、スプリングで隙間が閉じるようになっています。
いいか、この四百万年銀河を探し回ったのは、お前がオールスパークに触れる為では無いっ、この小汚い翼でなぁ~!
そのエネルギーを究極の武器として利用し、オートボットを永遠に叩き潰す為だッ!
総評としては、基本的な所は押さえている出来であると言えるでしょう。司令官の様に際立った可動部は持っていませんが、普通のTFレベルに当てはめると中の上と
言った所でしょうか?ただし融合カノン砲の遊びにくさ、ブレードモードの無理矢理さが足を引っ張ってます。ブレードパーツの移動自体は面白いのですが、それで完成
する物があれでは…ねぇ?なんだか出来が悪いみたいに取られるかもしれませんけど、これは!と言える良い個性が無いだけで、普通に動かして遊ぶ分には充分な
出来だと思いますよ?ただ地味なだけで。それでも無意味な平手はフォロー出来ませんわぁ。
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