今回ご紹介するのは、本作こと「TFリベンジ」にて重要な役割を果たすディセプティコン“ザ・フォールン”。
製品名は「ザ・フォーレン」となっていますが、ここはフォールンで統一します。これまでも奇抜な姿のTFを数多く生み出してきた実写TF
ですが、そんな中でもこのフォールンはこれまでとはまた違った形で異彩を放っています。全体的に細身なプロポーション、アノマロカリ
ス等の古生代生物を思わせる独特な姿となっています。画像では両腕と腰フレームが繋がっていますが、これがフォールンのロボット
モードではデフォとなっています。
ご尊顔拝見…両側にあるヒダのお陰で、上記の様に古生代生物を思わせる顔つき。そして、どことなくエジプト等の
王族っぽいイメージもありますね。実は私、最初にこのフォールンの画像をホビー誌で見た時、額のオレンジ色の部
分が顔だと思っていたのです…しかし劇場で実物を見て、その下が顔だったのかーと気付いた次第で。そしてフォ
ールンという名前のTFは過去にもいましたが、実際に製品化された例は極めて少なく、確かこのムービーフォール
ンが二代目だった筈です。
劇中では、メガトロンさまの師に当たりディセプティコン創設者。元々は13人の原初TF“プライム”の一人でしたが、
フォールンはその中でも最も強い力を持っていました。遥かな昔、彼は滅びの道を辿るしかない故郷を救う方法とし
て、他の太陽系を襲い太陽を爆破し、それにより発生する莫大なエネルギーを使い故郷を救おうと考えていました。
しかし、それでは他の知的生命体の住む太陽系を滅ぼす事になるので、他のプライム達に反対され、一人反乱を
起こしたのでした。その中で生まれたのがディセプティコンであり、つまりオートボットとディセプティコンの戦いは彼
から始まったのです。彼は地球に目を付け太陽を破壊しようとしましたが、他のプライム達とマトリクスの力によりそ
れは打ち砕かれました。
それから現代、彼は老い弟子のメガトロンさまにディセプティコンを率いさせてきましたが、地球に眠るマトリクス
(フォールンが敗れた後に地球に隠されました)を使い太陽を破壊しようとしますが、サムと司令官そしてアメリカ軍
の活躍によりそれは阻止され、最終的には司令官との一騎打ちの末に「顔 の 皮 を 剥 が さ れ 惨 殺」されました…。
先ほどお話しした腰フレーム、アップにするとそこが繋がっているのがより分かりやすいと思います。
こんな状態ですから腕は完全に固定されています。
しかしこのフレームはジョイントで連結されているので、それを外せば腕を自由に動かせるようになります。そのままだと腰フレームの収まりが
悪く邪魔なので、ウチでは画像の様に折り畳んでいます。
細身キャラだけに可動は優秀で、基本的な関節+手首と腰が可動します。肘と膝関節が少々癖が有りますが慣れ
ればよく動きます。しかし、上記の“基本的な関節”の中に入っている首が固定なので、常に正面を向かせるしかな
いので、肝心なところで融通が利かない感じです。ホント、首が左右に動けば完璧だったものを…。
それともう一つ。手が平手なので、何かを手に持つことは一切出来ません。さらに手が軟質樹脂で、ウチのフォール
ンは左手首の内側が千切れていました。ゴメン、あと一歩で完璧っての訂正。
踵にスプリングギミックが備わっており、床から足を浮かすとスプリングで指が自動で閉じます。よーするにフローズンメガトロンにも有ったギミックです、
アレは普通に立たせるにもスプリングで戻る踵のせいでやりにくかったですが、フォールンの方はスプリングが若干弱めになっているので、あっちよりは
立たせやすくなっています。開発者コメントによると、劇中で人間を踏みつぶすシーンが有ると聞いて入れたギミックだとか。
劇中と言えば…そちらの方では長い杖を持っているのがデフォだったのですが、残念
ながら製品には付属せず。ですから、私は武装神姫のパーツを使って杖を作ってみま
した。下の方の色がやや微妙ですが、まぁ雰囲気は出たかな?
フォールンのメックアライブは、膝を曲げるとそれに連動して脛アーマーがスライド移動すること。サイドスワイプのギミックに近いですが、あっち
に比べるとアーマーそのものが大きいのが特徴です。ただ、メックアライブのご多分に漏れず地味ーなギミックですがね。
フォールンには他の実写TFには無い特殊なギミックが有りまして、今度はそのご紹介をします。
肩パーツの赤いクリアパーツ、それを上に引っ張り出すとご覧の形状に変化します。クリアパーツは2枚ありますが、上の1枚を
引っ張るとそれに連動して二枚目も展開すると、ちょっとしたオートモーフになっています。
次に、腕アーマーを内蔵されたフレームを使って右画像の位置に移動させます。すると、肘の方から肩と同様に
赤いクリアパーツが姿を現わします。
最後に頭部を前方に90度倒すと、首の中からまたしても赤いクリアパーツがスプリングで自動展開します。地味ですがオートモーフも
あるんですねフォールン。
そして完成したのがこの“サヴェッジモード”。多分シャイニングガンダムのスーパーモードみたいなものだと思います、
赤いクリアパーツが放熱板とか。こういう変型はTFでは非常に珍しいですが、残念ながら劇中には登場せず。ああ勿
体ない…司令官との一騎打ちでこの姿を披露し司令官を圧倒するとか、そういう展開を期待していたのに。
先程シャイニングガンダムに例えましたが、全身から赤いクリアパーツが露出するんだから、そっちよりもユニコーン
ガンダムのデストロイモードの方が近いですね。
ではサヴェッジモードとノーマルモードの比較…特に首回りが顕著ですが、クリアパーツのお陰でガッシリとしたパワフルな印象を受けます。
この展開したクリアパーツ、関節可動には全く支障が無いので、フォールンの持っていた可動性はそのまま残って
います。ああ、益々劇中で使われなかったのが勿体ない。
ビークルモードはエイリアンジェット。サヴェッジモード同様、こちらも劇中未登場。
ご覧の通り足が主翼を形成している見立て変型ですが、それにしてはしっかり纏まっていて充分飛行機には見えます
のでこれは可。ギミックはランディングギア展開くらいで、これと言った特徴的なギミックはありません。やっぱり見立て
変型だけに最低限なのですね。
では変型シークエンス。機体後部にある両腕を展開しつつ、主翼を前方に持ってきて両足を形成します。機首を180度折り曲げ、機体に密着させます。
そして両腕を広げます…ここまで大したことはしていませんが、少ない手順でビークルの形が崩れ人型に近づいた
のがお分かり頂けると思います。
あとは上半身を回転させ、手首その他と言った細部を調整して変型完了です。実はフォールン、所詮は見立て変型なので変型ギミック自体はそれほど複雑ではありません。
ではミクロマンで比較…大体こんな具合ではあるのですが、特にビークルモード用のガワとかでロボットモード本体を隠している訳でも
無いのに、見事にビークルモードになっているのがお分かり頂けると思います。
リベンジは…俺が果たす!
総評としては、杖が付いていないのと首が固定なのに目を瞑ればかなり良い線行っている好アイテムです。メガトロンさまの師匠と言う割にはサイズがリーダー
クラスに比べると小さく、一緒に並べると威厳もクソも無いですが、その時はこのフォールンと同サイズのヴォイジャークラスのメガトロンさまを並べれば万事オッ
ケー。本作におけるラスボスでもあるので、押さえておくべきではないかと。
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