リベンジは続くよ何処までも ③

今回ご紹介するのは、オートボットアライアンス初期製品より唯一のディセプティコン兵士“インセクティコン”。
御覧の通り、四本腕や背中に羽と、クリーチャー的デザインが特徴…と言ってもそのクリーチャー的ってのがTFムービーには多過ぎて、もう特徴なんて言えないかも
しれませんが。大体、四本腕なんて前作のフレンジーもそうでしたしね。


ご尊顔拝見…クリーチャー的外見とは裏腹に、顔だけ見ると意外にマトモ。ボーンクラッシャーをイケメンにした感じ…と
思っていた時期が私にもありました。でも今は、頭の茶色い部分がなんだか坊っちゃん刈りに見えてしまって。
何かに似てると思ったら…「まじかるタルるーとくん」の両口屋是清だ。


可動は平均レベルですが、頭、肩、両肘、股関節、膝、足首、あと羽の付け根。ただ腕の数が多いので、可動そのものは
平均レベルでも可動部分は多め。御覧の通り、肩関節は根元から二股のボールジョイントになっていて、本体に接続され
ている方は回転可動します。常に羽ばたいている様な形状の羽が素晴らしい。


肩の付け根の方を動かし、もう一方の腕を後方に回して隠せば、普通に二本腕のロボットモードになります。
ただ、腕そのものが細いので、腕だけ見るとやや華奢な感じに。


ビークルモードもといビーストモード…もとい取り説に記載されている表記は“インセクトモード”。
っつーか、劇中にはこのインセクトモードオンリーの登場となっているので、上記のロボットモードは玩具オリジナルとなっ
ています。前作のスコルポノックと同じですね。それにしても、実に見事な昆虫体型。劇中に登場したCGモデルでは背中
にパラボラアンテナが付いていましたが、こちらには無し。っつーか、よく見比べると全然違うデザインなんですコレ。


こちらもご尊顔拝見…劇中と全く違うと言うのは上記の通りですが、劇中だと何本もの針の
生えた顔だったのですが、こちらはご覧の通りキモいメカ昆虫的デザインに。ま、あんなトゲ
トゲしたデザインなど製品化出来ませんしね、安全基準があるし。

劇中では、後半で建物に隠れたサム&ミカエラを探すスタースクリーム一行、その中の一人
がこのインセクティコンでした。現在確認されているムービーTFでは1～2を争う小型TFで、
その小ささを駆使し壁の穴からサム達の潜伏している建物内に侵入し発見するも、あっという
間にサムに捕獲されてしまい首をねじ切られ死亡…その出番は一分も無かったんじゃないで
しょうか？しかし死ぬ前に情報をスタースクリームに伝えていたので、彼（？）の死は無駄では
無かったのです。ちなみに小さい小さい言いましたが、人間のサムが指で摘める程度のサイズ
ですから、その大きさは推して知るべし。


羽と六本足はロボットモードのものをそのまま使用しているので、そこだけはロボットモード準拠。残るは首ですが、残念
な事に角度を変える程度で首を振る事は不可。正面限定で目線を合わせられないのが残念。カサカサカサ。


インセクティコン：あん時ゃよーもやってくれたのぉ…「一寸の虫にも五分の魂」ってジャパンの諺も知らんのか(#゜Д゜)ゴルァ!

サム：な、なんでジャパンの諺なんて知ってるの!?それにその諺、TFは対象外と思うけど？


では変形シークエンス。前足を真っ直ぐ伸ばし、先端を90度傾けて中からロボットモード用の踵を出し、残る中足後ろ脚を基部ごとアームに
沿って後方に移動させます。画像を見ると首が伸びている様に見えますが、上記の通り四本脚が後ろに移動しているだけでで首の長さは
それほど変化は有りません。ただ、曲がっていた首を真っ直ぐに伸ばしているだけなんですが、3倍近く伸びた様に見えますね。


その状態で直立させるとこんな感じに…上の方にあるインセクトモード腹部が頭に見えて、これはこれで立派なクリーチャー。


インセクトモード腹部を後方に180度折り曲げ、そしてインセクトヘッドをヒンジに沿って折り曲げ、中央フレームに密着するようにします。


すると左画像の状態になるので、そこから頭部を引き出して変形完了です。
六本足は殆ど変形していませんが、胴体が意外に凝ったパーツ移動をするので、スカウトクラスでありながら小技の効いた変形をしてくれます。


取り説通りに変形させると、インセクトモードの背中中央にロボットモードの顔が剥き出しになってしまいますので、首の
角度を変えて真後ろを向ければ上手く隠れるのでそっちの方がお勧めです。



総評とすれば、よくこいつを製品化してくれた！誰もが製品化はされないだろうと思っていたインセクティコンですが、製品化された事が奇跡の様です。可動もギミックも
大したことはありませんが、変形も面白くインセクトモード&ロボットモードのデザインもモチーフに合っていて違和感無いし、何より安いしこれは買いです。それに、バトル
ブレードバンブルビーの項にも書きましたが今後再版される可能性は限りなくゼロに近いと思うので、是非とも押さえておきましょう。
流石にリードマンやプリテンダー・アリスを製品化…なんてしませんよねタカラトミー？