
今回ご紹介するのは、忍チーム三番手にして最後のソードボット、忍チーム3号“センスイマル”。侍チーム三番手のガンオウは太目のパワータイプ
でしたが、センスイマルも今までに比べて太目でマッシブなイメージ…いやゲキソウマルも充分太目でしたけど。プロポーションは忍チームで…いや
ソードボット内で最も問題が有り、脇から生えている合体モード用「真太腿」が思いっきり目立ち美観を大きく損ねています。

ご尊顔拝見…後頭部にスコップみたいなものが付いてますがこれは変形時に使用するガワ…っつーか蓋。
正しくはその中に有るのが頭になりますが、蓋と頭は取り外せません。しかし頭部の形状自体は、超星艦隊セイザーX
のシャークセイザーとかに見られるサメキャラではよくある形状です。ただ相変わらず口が水平な半開き…。
設定では、サメモチーフ通りに水遁の術を得意とする忍者。そしてしっかりもののクールガイで、冷静で論理的な思考をする…日本じゃ水系って大体こういうキャラに落ち着きますよね。X-MENのアイスマンなんか、陽気な冷気使いだったものですが。主人公に対しては厳しくも優しい師匠キャラだそうで。

ソードボット名物の大の字体型ですが、後ろから見るとこれまででもっとも酷いのがわかります。
もう少し真太腿が内側に引っ込めば。

正面から見ると、やっぱり体型がかなり変です。前垂れで本来は抜けている腰に見せようとしてはいますが、盛大に
食み出ていて焼け石に水。ソードボット1のガワの多さなのに、このガワを利用して上手く処理出来なかったものか。

忍チーム共通の特徴、平手はセンスイマルも同様。
しかしゲキソウマルやヒショウマルと違い、よく見ると繋がっているので武器の保持には全く問題ありません。

次に、繋がっている爪先と足側面パーツですが…こちらは他と違い、足側面パーツが足正面に配置されています。
そして合体モード用の手首ですが、センスイマルの場合は一応足の中に入っていますが、入れておくのがデフォ。
センスイマルは脚自体がかなり太いので、手首を出さなくてもしっかり自立出来るのです…他には無いメリット。

背中に突き出ているのは合体用ジョイント、これ根元から可動するのですが、取説によるとご覧の角度が正解だそう
です。ただし固定されないので、弄っている内に指が当たって勝手に動くこともしばしば。

センスイマルの足は太目で派手でかっこいいのですが、内側に大きなガワがあり非常に邪魔くさい。当然ポージング
にも支障が出ます(いうほど動きませんが)…他にガワを逃がせなかったのは分かりますけど、脚を動かす際に大きな
ストレスとなります。

ガワをズームしてみましょう。赤丸で囲った部分、これ左右で薄さが違います。何故こうなったかは分かりませんが、
右側(センスイマル左足側)が薄い分破損しやすいと思われます。

可動はかなり厳し目。可動箇所は他の2人と同じくらいでそこそこあって動くんですけど、その独特な体型も有ってかなり動かしにくいです。
首回転、肩ボールジョイント、上腕ロール軸、肘二重関節、股関節、膝上ロール軸、爪先が上下に多少動きます。
そう言えば、肘が二重関節なのってソードボットではセンスイマルだけです。

武器は“大鰭十字手裏剣”…もちろん例によって取説にはこの名前は書かれていません。最後まで武器名を書かな
かったよ…。反対側にも有るグリップがやや残念ですが、忍チームで唯一の手裏剣は歓迎します。

真ん中から外せば、鎌の様な鶴嘴の様な武器にもなります。

センスイマルのオプションパーツはこんな感じで、先端の銀色のパーツがチェーンの様な形状になっているのが特徴。

5ミリジョイントで手に持たせれば、ヒショウマルの物に似た大型武器となります。しかし欲を言えば、黄色の部分は
折り畳めれば良かったかな。

本体への装着は、先程の合体用ジョイントに下からオプションパーツの5ミリジョイントを挿しこむ形で行われます。
それをしたら、オプションパーツのヒンジに沿って前方に折り曲げます。

アニメ設定でもデフォになっている装着モードですが、前から見たんじゃ見た目は殆ど変りませんね。

ビーストモードはサメ。しかし他と違い、あちこちに潜水艦の意匠を散りばめてあるデザインです。
サメにしちゃかなり太目ですが、その辺は潜水艦的と考えて気にしない。

ご尊顔拝見…こちらはシャープな顔立ちの実にサメらしい面構え。よく見ると額に手裏剣のディテールがあるんですね。
余談ですが、アニメ設定だとビーストモードになると周囲を水にする能力が働くようです。例えビルの屋上でも、彼の周り
だけは水になってますから。もしかして、最初から彼は水辺にいて、周りの水辺ごと一緒にテレポートしてるのかも。

腹の下にはロボットモードの膝パーツが配置されていますが、これが魚雷にもエンジンにも見えてまぁ素敵。
しかし、この水中メカっぽいディテールのあるサメってなんか既視感が…あ、思い出した。こいつだ。

「魔弾戦記リュウケンドー」より水の獣王“アクアシャーク”、なんとなーくコイツに似てるんだ。

センスイマルと並べると…水中メカっぽいサメって所以外は、何もかも共通点ないんですがまぁ気にしない。

オプションパーツは腹部に付ける形になりますが、それをやるとご覧の通り前方につんのめってしまいます。かっこ悪い。

それでは変形シークエンス。背鰭の左右に有るガワを展開します。

次に、尻尾を尾鰭ごと左右に展開します。先に尻尾から開こうとしても開かないので注意。

そして、尾鰭を構成していた武器を外します。

次に、顔の下に有ったメカパーツのジョイントを外し本体から離します。

続いて真下から見て、メカパーツ中央のジョイントを外し左右に分けます。

メカパーツと繋がっているビースト胴体パーツを、本体内にある関節を起点に後方に180度回転させます。

ビーストモードではケツ付近に有ったこの赤いパーツ、これを根元から真上に持ち上げます。

背鰭のジョイントを外し、根元から左右へ展開します。

これがセンスイマルの、全モード対応の中間形態です。なんかサメ戦艦みたいになりましたね。

変形を続行します。
後方に移りまして、上のメカパーツをアームに沿って左側に折り曲げます。

そして、中央に有る起点から180度回転させます。

次は下側のガワを閉じ、側面のガワを接続します。左画像の表面にある四角い穴に、側面ガワの凸ジョイントが入る感じです。

今度はロール軸に沿って、180度回転させます。

これで下半身の変形は一通り済んだので、今度は上半身へ移行します。ビーストヘッド顎の紫の板状パーツを90度
持ち上げ、そのまま真下に引っ張ります。すると、根元が伸びて黒いパーツが引き出されました。

ここで一度直立させ、胴体ジョイントを起点に上半身を前方に90度倒します。

腕を伸ばしロール軸から90度回し、鰭を手前側に90度動かして腕は完成します。

背中に折り畳まれていた合体用ジョイント、これを後ろ側に倒します。これをやらないと頭が出てこないので注意。

ビースト額のガワを外し、頭部を引っ張り出します。真ん中画像の赤丸で囲った部分の中心にある、垂直に伸びた黒い角張ったパーツが
有りますが、これは胴体に頭部を接続する為のジョイントです。変形の際は、ただ頭を出すだけでなくこのジョイントを胴体に差し込みます。

次に武器、先程外した尾鰭ですね。

これを組み合わせ、手に持たせて変形完了。
プロポーションに問題は有りますが、センスイマルは忍チームで最も大胆なパーツ移動をします。

総評としては、サウンドギミックを積んでいないにも関わらずここまで崩れたプロポーションになってしまったのは、合体ギミックの皺寄せを彼が一手に引き受けてしまったからではないかと思います。可動はソードボットでは平均クラスなのに、その体型が災いして取りたいポーズが取れない。そして脚内側のガワが非常に邪魔で。これがセンスイマルの扱いにくさに拍車を掛けています。ビーストモードが変なのは…まぁ今までもそうだし。
でも上半身の可動は割と優秀で、肘が単なる径の大きいボールジョイントだったこれまでと違い、二重関節なのでポージングの際にはとても融通が利きます。デカくて引っかかりやすい大鰭十字手裏剣も、この二重関節のお蔭で楽々取回せます。そもそも、忍者モチーフなのに今まで無かった手裏剣を持っているのもポイント高い。
…あれ?逆を言えば、センスイマル単体の褒められる所って“腕と武器しか無い”って事か!?オプションパーツも思いっきり持て余してるし。まぁ合体前提だけに、合体時こそ本領発揮な訳ですが、単体で買った場合はかなり厳しいですセンスイマル。
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