大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

アニメイテッド=活発とかそういう意味らしいです ⑧

2010年05月19日 20時31分22秒 | TFアニメイテッド

今回ご紹介するのは、オートボット救急医療員“ラチェット”。アニメ本編でも中年太り体型でお馴染みの彼ですが、製品版はプロポーションが若干
異なり、特に足が細長くなっていてやや身長が伸びたようにも見えます。アニメの方では胸板もそこそこあるのですが、こちらの方は腹だけが出て
いるのが特徴です。修理屋という設定の割に、その配色は赤部分が多く、意外にヒーローっぽいカラーリングになってます。


ご尊顔拝見…司令官のように青白い顔と片方の角が折れているのが特徴。

アニメ本編ではオートボットの修理屋、そして最年長メンバーでもあります。最年長だけに性格もそれに準じたおっさんで、
「今時の若いモンは~」的なお説教をするので、その辺だけはバンブルビー達に煙たがられている模様。しかし、そんな
彼でも“昔の話だけは絶対にしない”をモットーに日々を過ごしております。そしてなぜか口調は博多弁で、バンブルビー
からは“ラチェットのとっつぁん”、アイアンハイドからは“ラチェット先生”と呼ばれています。他のオートボットには無い、磁
力を操る特殊能力“マグネットパワー”を持ち、この特性を移動や攻撃に生かし、意外に高い戦闘能力を持っています…
はっきり言ってバンブルビーよりも役立ってますね。

声優は大川透氏ですが、ベテラン声優の飯塚昭三氏でも似合うと思うんです…サイバーフォーミュラの車田のおやっさん
とか、テッカマンブレードに出てきた本田のおやっさんのイメージで。


可動は平均レベル、手首と腰は固定ですがそれ以外の基本的な関節はすべて動きます。珍しく、両手の指まで開閉するのがポイントです。
ただ、両肩のガワが背部の工具に干渉し、その分可動範囲が狭まっていますね。


両腕に変わったギミックがあり、肘を一定の場所まで曲げるとスプリングで工具が展開します。
ただ、コレ普通にポーズ付ける時でも暴発するので、色々と扱いにくいギミックです。もしこのギミックを殺したいのなら、分解して中のスプリングを抜けば
いいと思います。それと、下腕部にあるジョイントを覚えておいてください。


御覧の様に掌の部分から直接生えているような感じなので、保持力は最高です…そりゃ繋がってるんだから落とす可能性
など100%ありませんわな。でもコレ、工具って言ってるけどどんな風に使う工具なんだろう…???


背中にはとっつぁん専用工具セット。
ハンマー、フック(状の何か)、マイナスドライバー、モンキーレンチの四種類となっています。


当然手に持たせることが可能ですが、上記の通り肘の角度によっては例のギミックが暴発し、手に持った
工具を落としてしまいます。それに、そもそも指で挟み込む方式なので、よく工具を落としやすいです。この
挟み込む方式と言うのが曲者で、それが前提で工具類が設計されているものだから他のTFに持たせる事
が出来ません。手持ちの工具なんて貴重なので、小道具にはぴったりなのにねぇ。それにしても、こんなに
デカいマイナスドライバーを使う時って滅多に無いのでは?TFの体にこのサイズのマイナス螺子があるとも
思えませんし。それと、ドリルやプラスドライバーも欲しかったなぁ…無いのはバンブルビーのエナジースティ
ンガーと被るから?


先程お話ししたジョイント、ここにはロックダウンに付属している電磁パルス発生装置を取り付けることが出来ます。あっちでも触れましたが、これは
元々はラチェットの持ち物でロックダウンが奪ったもの、だからこんな風に互換性があるのです。こういう設定に沿ったギミックは面白いですね。


ロックダウン使用時同様、取り付けと同時にスプリングで銃身が展開するギミックが発動します。これは電磁パルス発生装置側ジョイントの中心にスイッチがあって、
これがラチェット側ジョイント中央にある凸部に押されることで発生装置内のロックが外れ、それで銃身が展開される仕組みになっています。まぁロックダウンと同じギ
ミックですが、ロックダウンにはこのジョイントが発動しないとかのアプローチをしても面白かったんじゃ。


ビークルモードは救急車ですが、その割には赤い部分が多くてなんか違和感が。
いや、普段我々の持つ救急車のイメージと…ね?


コレ非常に残念なんですが、先程の工具は完全に余剰パーツとなり収納できません。後ろのペイロードに入りそう
ですが、残念ながらそこはロボットモードの両腕が格納されているので無理。


変形シークエンス。車体側面のガワを折りたたみ、後部のガワを前方に移動させます。


側面ガワを斜め前に移動させ、両腕を引っ張り出します。


この状態で後ろから見るとこんな感じになります。ついでに後輪部分からロボットモードのつま先を出しておきましょう。


その状態から、車体前方を90度折り曲げます。


そして足首を展開して地面に直立させます…が実際には不可能なので、この画像の
状態を頭にイメージして下さい。そうした方が分かりやすいと思います。


両足を変形させ、左画像から右画像の状態にします。
最初に折りたたんだ側面ガワに収める為に左画像の状態になっているのですが…内股にしか見えませんねこりゃ。


ボンネットを押し込み、右画像の形にします。先程“頭でイメージ”と言いましたが、その最大の原因はココ。
イメージとしてはそれを想像した方がわかりやすいが実際には出来ない、何故ならラチェットは普段は変形用腰ヒンジ(三つ上の画像で車体を折り曲
げるのに使った部分)がブラブラで、全く固定されない設計になっています。そこへこのボンネット、これを押し込んで腰をロックする設計になっているの
です。だから、ボンネットを押し込まないと腰が固定されず自立できない…とそういう訳なのです。そしてもう一つの問題が、ラチェット付属の取り説にあ
ります。ロボットモードからビークルモードへの変形が記載されているそれ、腰を折り曲げるとそれに連動してボンネットが…この画像で言うと右画像か
ら左画像の状態になる(ある種のオートモーフですね)とだけ記載されていて、ロボットモード→ビークルモードへの変形が記載されていないので、ボン
ネットを押し込んで腰を固定させるといった記述が全く無いのです。それに、ラチェットはロボットモードで梱包されているのですが、私の店頭で見たもの
は全てボンネットが押し込まれていませんでした。だから腰は固定されずブラブラだし、変形させてもオートモーフが発動しないしでもう怒り心頭(╬☉д⊙)


話を変形に戻しまして…両腕を肩から回転させて真下に持ってきます。


そして腕を伸ばし、肘から下を180度回転させ両手を開きます。この状態だと肘を曲げないので、工具ギミックが暴発
する心配は無し。


最後に、残ったルーフとガワを背中に折りたたんで変形完了ですが、それらをたたんでいくとバックパック(っつーか工具入れ)に変形し、そして定位置に
まで移動させるとスイッチが入り、スプリングで頭部が現れるオートモーフは地味に感動もの。考えてみれば、とっつぁんってオートモーフがボンネットと頭
の二種類、肘に工具が連動展開と言うメックアライブがあるんですね。


最後とは言いましたが、厳密にはビークルモードでは余剰パーツだった工具類を背中にセットする工程があります。工具を付ける順番は
特に決まっていないので、お好みでどうぞ。


いや、思い出したくない訳じゃ無かと。むしろ思い出さんとなぁ、思い出せんモンの為にも。

総評としては、結構遊べる出来ですよとっつぁん。可動も平均レベルだし、ギミックも豊富だし、特にロックダウンと絡めるとギミックまで増えて二重丸。
ただデザインの地味さ、中年太りという敬遠されやすい体型、救急車と言うセールスポイントに欠けるビークルモードと、やっぱり色々と不利な要素もあるとっつぁん。
バンブルビーやプロールに比べると売れ行きはイマイチの様子。この価格帯製品にしてはギミックも豊富なのに残念なことです…もう一つ残念なのが、アニメ本編で
マグネットパワー使用時に両腕から展開するブレード状パーツが無い事。恐らく、あれはアニメ制作スタッフの追加設定だから、玩具の方には無いのでしょうきっと。
デラックスクラスで、プレイバリューの高いものをお求めなら、私はこのラチェットのとっつぁんをお勧めします。特にロックダウン持ってる人は買っとけ!
ただ、取り説の不親切さはやっぱり大きなマイナスポイント。


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