保健所が主催する、「こどもの内分泌疾患の講演会」へ行ってきました
りおが診ていただいている小児内分泌の先生の講演で、成長ホルモン(GH)のお話を重点的にしていただきました。
内容ざっと記録しておくので、長くなります
・GH治療の適用範囲について。
一般的な「低身長」に対するホルモン治療は-2.5SDから。(プラダーウィリーの診断がついてれば、-2SDで治療が受けられます。)
・いつまでGH治療をするか。
小児慢性特定疾患では身長が男性で156.4cm、女性で145.4cmに達するまで治療を受けられますが、プラダーの場合は食欲コントロール等にも効果がある為、できれば成人後もGHを続けるべき。
(現在の制度では、身長が基準に達しなくても成人後は助成がなくなる為、3割負担になるわけですが、それだと年間50万~70万の負担になる為、実際に打つのは不可能に近い。)
先生曰く、GHは薬価が高いが、原価自体は数百円くらいのもんだそうで
なぜ安くならないかというと、その高い薬価は、それまでの開発費や、他の新薬開発の為の費用に回されるからだと。
そうやって医学というのは発展しているのだと思うので、仕方ないことかもしれないけど、実際治療に当たっている自分の意見としては、とにかく薬価が下がって、必要な人全てが治療を受けられるようになるのが理想。
と言ってらっしゃいました。
りおが成人するのはまだまだ先だけど、実際に今食欲コントロールが難しい成人の方がたくさんいらっしゃいますからね。
1日も早く、GHの薬価が安くなりますように。
必要な治療を、受けられるようになりますように。と切に思います。
・性ホルモン補充について
身長を伸ばす為、というのも性ホルモン補充の目的ですが、一番の目的は「骨密度」を上げること。
ただ男性の場合は、衝動性が上がったり、性衝動が起きやすくなることがある。
先生曰く、
「性に興味があるのは男の子なら当然のことだし、むしろハッピーなことだとおもうので、ムラムラすればいいんですよ。」
とのことだったけど、
「他人に迷惑をかけるような行動が起こるようなら、主治医と相談して、やめたほうがいい場合もある。」
とも言ってました。
これ!っていう指標はないので、何でも話せる主治医がいることが大切なんですねともお話がありました。
・GH開始時期について
これもはっきりとした指標はなし。
「早期のGH治療で、知能にもいい影響があるのでは。」という見解も、まだはっきりしたデータがあるわけではない。
ただ、よく言われる成長ホルモンによる突然死については、少量からで、アデノイド肥大等気をつければ問題ないので、早く開始することで、悪い影響はない。
とのことでした。
と、ざっと羅列しました
母が聞いてまとめたので、分かりにくかったりするかもしれませんが、内容はこれで合っている。。。はずです。。。
すべてのプラダーの方が、適切な治療を受けられますように。
何か母にもできることないかなぁ。