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脱原発 -「経済成長で本当に生活は豊かになるのか」

2014-03-06 00:00:29 | 持続可能な社会づくり

脱原発 -「経済成長で本当に生活は豊かになるのか」
 

今,ともすると人は,成長,発展を目標とした政策や,〝規模の経済の追求〟に目を奪われがちである。だが,それとは対照的な,〝我慢の経済″,"縮小社会”にも目を向けるべきではなかろうか。

 一般社団法人 縮小社会研究会は,「現代社会における経済様式は,成長とグローバルな競争を前提とした大量生産・大量消費である。その結果,我々の生活はものにあふれ,ものに依存し,ものに振り回されている。成長路線はすでに幸福より社会の歪み拡大を招いている。一方,縮小社会は,地産地消で省エネルギー・,エコロジカルかつ丈夫で長持ちのものを生産する社会である.我々はものの呪縛から解放され,各々が創意工夫して生活を作ることになる。」と,説いている。(※ http://shukusho.org/data/prospectus.pdf )

  *:..。o○☆○o。..:*゜*:東海村前村長 村上達也氏の脱原発論..。o○☆○o。..:*゜*:..。o○☆○o。..:*゜*:。 

        

>>>  東京新聞 2014年3月3日のインタビュー記事より
         http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20140303/CK2014030302000162.html

 東海村前村長の村上達也氏は,「経済成長で本当に生活は豊かになるのか。脱原発は命を守り,環境を守るということ。地方から発言していい。国の専管事項だなんて言っていたら,日本中どこにでも原発ができてしまう。」と,訴える。

  東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から3年,日本原子力発電(原電)は東海村にある東海第二原発の再稼働申請の準備を進めている,原発は事故の教訓を生かし,十分な安全性を確保できたのか,日本の商業用原子炉発祥の地である東海村,村上達也さん(71)は昨年9月,4期の任期を終え,村長を退任した。
 村長在任中から,30キロ圏に98万人が居住する日本原子力発電東海第二原発を「異常な立地の原発」と断言し,原発が立地する自治体では異例の「脱原発」を訴えてきた。

 
■非人間的
 村長退任後,福島県南相馬市の約2000世帯が入る仮設住宅を訪れ,長方形の住宅が並ぶ区画は,まるで強制収容所に見えたという,「津波や原発事故で人がいない光景も悲惨だが,これだけ人がいるのに一番,無残だ」とも語る。

 「若者は出て行き,お年寄りしか残っていない,住民と話をすると,だれも精神安定剤と睡眠薬が手放せないという。こうして(住民は)消耗していってしまうのだろう,日本の中で,極めて非人間的なことがなされている」と憤る。

 村長を退任後,訴えるのは脱原発と地方の復権。「成長,発展のみを望んでいる限り,地方は生きていけない。これまで中央に依存してきて地方は貧しくなった。原発に依存した地域づくりから脱却し,カネで換算できない価値を見いだしていかなければいけない」と主張する。

 政府は「エネルギー基本計画」で原発を「重要なベースロード電源」と位置付けようとしている。さらに規制を厳しくした新基準で「安全神話」を復活させ,なし崩し的に原発を再稼働させようとしているように,村上氏には映る。


■危うい風潮
 村上氏「原発は,もうやめよう,減らしていこうと思っていても,経済のことを言われると,仕方ないかとなってしまう」との風潮を恐れる。
 「経済成長で本当に生活は豊かになるのか,脱原発は命を守り,環境を守るということ,地方から発言していい,国の専管事項だなんて言っていたら,日本中どこにでも原発ができてしまう」。


むらかみ・たつや> 1943年,東海村生まれ,一橋大卒。昨年9月,4期の任期を終え,村長を退任。
2012年4月には,全国の現職や元職の首長らに呼び掛け「脱原発をめざす首長会議」を設立,世話人になった,30キロ圏に98万人が居住する日本原子力発電東海第二原発を「異常な立地の原発」と断言し,地元首長の立場で廃炉を訴え続けた。
 
   出典:※東京新聞 2014年3月3日  http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20140303/CK2014030302000162.html

 

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