>>>浪曲,ブーム到来の兆し♪ 生きのいい若手 ユニークな新作続々
三味線の伴奏で節と啖呵(たんか)を繰り出し,「泣き」や「笑い」の物語を進める浪曲(浪花節)が人気を盛り返している。戦後,浪曲は衰退したが,いま,中堅や若手による斬新でユニークな語りに,若い世代のファンもつき始めている。
落語,女性講釈師や新スターの台頭で注目が集まる講談に負けじと,浪曲も長らくの低迷を脱する気配である。
進境著しい玉川太福(だいふく)(39)は二月,落語芸術協会(芸協)の準会員となり寄席に出られるようになった。浪曲界では一九六四年に死去した二代目広沢菊春以来,五十五年ぶりの芸協入りという。太福は,「寄席はトリまでのチームプレー。和を乱さず,(持ち時間の)十五分で『浪曲って面白い』と思ってもらえるようにしたい」と自身の位置と役割を自覚する。
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