所在地:鹿児島県薩摩川内市
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┗■ 川内1号機,工事計画18日認可 6月下旬にも再稼働
西日本新聞経済電子版 2015年03月14日 03時00分 更新 http://qbiz.jp/article/57920/1/
原子力規制委員会が,再稼働の前提となる審査を進める九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の工事計画を,18日の定例会合で認可する方向になったことが分かった。認可されれば,審査はほぼ終了。使用前検査を経て,6月下旬にも新規制基準に沿った原発として全国で初めて再稼働する。2号機はさらに1カ月程度遅れる。
規制委事務局の原子力規制庁関係者は13日,川内1号機の工事計画の審査について「作業は終盤」と述べ,18日の定例会合で議論する方針を明らかにした。安全対策の詳細設計をまとめた工事計画は,九電が2月末に提出。今月10日に一部修正版を提出している。
工事計画が認可されれば,九電は設備の作動状況などを確認する使用前検査を申請。検査は3カ月程度かかる見通しで,再稼働は6月下旬以降になるとみられる。
九電は,1号機と一部設備を共用する2号機の工事計画の書類を4月上旬に提出する予定。2号機の工事計画と,運転管理体制をまとめた1,2号機共通の保安規定の認可で,2013年7月に始まった川内原発の審査は最終的に終了する。
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>>> 「国が避難計画支援川内原発 地元自治体に職員派遣」
日本経済新聞 (2014年9月2日・朝刊一面)
政府は原子力発電所の再稼働に向け地元自治体を支援する。今冬の再稼働をめざす九州電力川内原子力発電所がある鹿児島県と薩摩川内市に関係省庁の専門家を派遣し,原発事故に備える避難計画作りを助ける。国の関与を強めることで住民の安心感を高め,再稼働に関する地元同意を円滑に進める狙いだ。地元自治体の要請があれば,経済産業相など閣僚が現地を訪ね再稼働に理解を求めることも検討する。
月内に経産省が鹿児島県や薩摩川内市に五人程度の職員を派遣するほか,消防庁なども派遣を検討する。職員は数カ月常駐して避難計画作りを支援する。政府は川内原発以外でも計画作りが進んでいない自治体への職員派遣を検討する。
避難計画は原発事故時に住民が放射性物質の影響を避けられる場所に早く退避するためにつくる。鹿児島県は既に計画をつくったが「専門知識のない自治体だけでは十分な計画にならない」との声が上がっていた。原発事故に詳しい政府職員の助言をふまえ計画作りを急ぐ。
政府は事故が起きたときに必要となる医薬品や燃料など,救援物資の集積拠点も鹿児島県内につくる方向だ。県には物資の備蓄があるものの,不足する恐れもある。全国から物資を運ぶルートを政府主導で整える。
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※九電 HPより
>>>九州電力, 通期1150億円の最終赤字
九州電力 http://www.kyuden.co.jp/ が公表の2015年3月期の連結損益予想によると,原発再稼働が想定より遅れていることに伴う火力発電燃料費の増大が収支を圧迫し,純損益は1150億円の赤字となる見通し。最終赤字は4年連続となる。
経常損益は900億円の赤字で,2013年春以降の電気料金値上げの効果などで赤字幅は前年より31%圧縮。純損益の赤字幅は,資産売却益が前年ほど見込めず19%拡大する。
電気料金値上げに伴う経費削減(単体)は,設備修繕費の先送りなどで2014年度目標(1350億円)の2・1倍の2950億円分を実施するという。
業績予想の修正について
平成27年3月期通期 連結業績予想数値の修正(平成26年4月1日~平成27年3月31日) |
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⇒⇒ 九電 プレスリリース ⇒ 業績予想の修正に関するお知らせ
http://www.kyuden.co.jp/press_h150309-1
前作,『原発ホワイトアウト』を凌ぐディテールと迫力。 「原発再稼働」が既定路線のように進む日本……しかし,その裏には真っ黒な陰謀が渦巻いていた! いったん「原発再稼働」を認めれば,「発送電分離」は不可能となる……そのカラクリを暴いていくと驚愕の真実にぶち当たった……そう,「原発再稼働」で殺 されるのは,大都市の住民なのである。 自分の家族の命と財産を守るため,必読の書!
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原子力ムラの“最深部”を暴露した現役官僚が再び問う、原発再稼働がもたらす「最悪の結末」-
霞が関で働く現役のキャリア官僚の話題作,『原発ホワイトアウト』の続編が『東京ブラックアウト』。著者の若杉冽(わかすぎ・れつ)氏が描くのは、「某国」 のテロリストが高圧送電線網を破壊したことをきっかけに、深い雪に閉ざされた日本海側の原子力発電所で重大事故が発生。首都・東京をはじめ、日本全体が再 び深刻な危機へとのみ込まれてゆく…というストーリー。
原発推進、再稼働に向けた動きが着々と進み、その一方で事故が起きた際の避難計 画は穴だらけです。避難計画を策定している官僚自身も、住民に説明する自治体も、当の住民だってそのことをわかっているのに、誰も再稼働への流れを止めら れない。こうした現状に対する「怒り」がこの作品の根底にある。
―原発推進へと進む現状が「変わらないどころか酷くなっている」と指摘されましたが、このままだと4月、5月以降には川内(せんだい)原発(鹿児島県)が再稼働しそうである。
ー川内原発を再稼働した後は,しばらく様子を見つつ,秋以降に向けて粛々とほかの原発の再稼働準備を進めるのではなかろうか・・・。
東京ブラックアウト | |
若杉冽著 |
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(講談社 1600円+税) |
原 子力ムラから政治家へ金が流れる仕組み…。政治、官僚、産業界が一体となってつくり出している「原子力モンスターシステム」の全貌を暴露して話題となった 『原発ホワイトアウト』から約1年半。著者で現役官僚でもある若杉氏が、多くの国民の声を無視して進められようとしている原発再稼働のウラにある欺瞞だら けの避難計画の中身と、懲りない原子力ムラの内情を再び告発する。
**************『原発ホワイトアト』 *******************************
▼(45)
年の瀬は典型的な冬型の気圧配置となった。爆弾低気圧ともいわれる急激な天候の変化が日本列島を襲った。
一 二月二八日の仕事納めから三日連続で激しり降雪が続き、日本海側の山沿いでは、一気に五メートル超の積雪となった。海沿いは積雪量が少ないと一般的には言 われるが、平野部でも積雪は二メートル、海岸線沿いでも積雪は五〇センチメートルを超えた。
仕事納めが終わり、発電所の人員も最小限の態勢となった。大晦日の三一日、昼時は一時暖かくなり、雪が雨に変わったが、夕方に再び冷え込みが厳しくなると、根雪の上に降った雨の水分が雪を凍らせていった。・・・・・・・(略)
『原発ホワイトアウト』 286~ 287ページ
▼ (47)
「関東地方で大規模な停電が発生、原因は調査中」とのテロップがNHKの「ゆく年くる年」の放送の途中に流れたのは、新年を迎える数分前だった。
停電が起きたのは関東地方の50万世帯だったが、停電を食らった世帯ではテレビでテロップを確認することもできず、不意の停電に不吉な予感を覚えてはいた が、多くの人間はそのまま床についた。たいていの場合、大雪のせいによる停電なのだろう、くらいにしか受けとめられていなかった。
翌、元日の早 朝六時から、官房長官の緊急記者会見が官邸で行われた。「昨夜二一時前、関東電力の高圧送電線の鉄塔が倒壊する事故があり、新崎原発が緊急停止いたしました・…・・現在、原子炉を非常用電源で冷却中であります。 ・・・・・・・・・
周辺住民の方々は、冷静に対応願います。この事態によりまして、関東電力の供給区域内で、現在、五〇万世帯に停電が起きておりますが、順次復旧する見込みであります」 。
緊張した両持ちで官房長官がこう述べる。
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p295)
新崎原発では、午前七時の段階で、原子炉を冷却中のバッテリー電源の残量がほとんどなくなりかけていた。そのため、非常用のディーゼル発電機を始動させようと、現場の当直の作業員が努力していた。
前日夕方からの冷え込みは非常に厳しく、気温は、氷点下九・五度に達していた。キンキンに冷え込んでいるためか、ディーゼルl・エンジンがかからない。軽 油に含まれる成分が気温の低下によって流動性が低くなり、フィルター部で燃料を詰まらせていたのだ。燃料が詰まると、当然、エンジンには燃料がいかない。
作業員は、エンジンをかけようと焦る。ただ、原子炉についての知識はあるが、ディーゼル・エンジンについての基礎知識は欠落していた。作業員にはディーゼル・エンジンが始動しない理由がわかっていなかった。
新崎原発の所長は、正月休みをとって、東京へ帰省していた。作業員が昨夜から中央制御室に詰めている所長代理に無線電話で連絡を入れる。
「ディーゼル・エンジンがかかりません!」
所長代理が怒鳴る。
「そんなことあるか、馬鹿野郎!」
午前七時半にバッテリー電源が切れたあと原子炉の圧は急速に上昇し始めた。俄然,中央制御室の緊張が、、原子炉の圧の上昇に比例して、ぐんぐんと上り詰めていった。
所長代理は、外部電源車の出動を命じた。
外部電源車は、フクシマの事故の反省から、原子炉のある海岸線から少し離れた高台の車庫棟のなかに格納されていた。作業員が外部電源車の車庫棟に向かおうとするが、そこに行く道は、五〇センチメートル以上の深い根雪に覆われていた……吹雪も強まっていた。
「車では近づけません!」
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『原発ホワイトアウト』 292~ 293ページ
原発ホワイトアウト | |
若杉冽著 ・現役キャリア官僚による告発の書。 |
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講談社刊 |
内容紹介
キャリア官僚による、リアル告発ノベル! 『三本の矢』を超える問題作、現る!!
再稼働が着々と進む原発……しかし日本の原発には、国民が知らされていない致命的な欠陥があった!
この事実を知らせようと動き始めた著者に迫り来る、尾行、嫌がらせ、脅迫……包囲網をかいくぐって国民に原発の危険性を知らせるには、ノンフィクション・ノベルを書くしかなかった!
目次
第1章 選挙の深奥部
第2章 幹事長の予行演習
第3章 フクシマの死
第4章 落選議員回り
第5章 官僚と大衆
第6章 ハニー・トラップ
第7章 嵌められた知事
第8章 商工族のドン
第9章 盗聴
第10章 謎の新聞記事
第11章 総理と検事総長
第12章 スクープの裏側
第13章 日本電力連盟広報部
第14章 エネルギー基本計画の罠
第15章 デモ崩し
第16章 知事逮捕
第17章 再稼働
第18章 国家公務員法違反
終章 爆弾低気圧