報道によると,九州電力の瓜生社長は,6日,年始のあいさつのために鹿児島県庁を訪れ伊藤知事と会談した。 会談のあと,瓜生社長は、川内原子力発電所について「極力早く早め早めに立ち上げていきたい」と述べ再稼働に向けた準備を急ぐ考えを示した。 . . . 本文を読む
政府は,九州電力川内原発(鹿児島県)について,「事故が起きないよう,今考えられる万全の備えをした上での再稼働だ」とするが,本当にそう言えるであろうか。 「現在の科学的知見からは確度の高い地震の予測は難しい」。中央防災会議の作業部会が今年5月にまとめた「南海トラフ巨大地震対策」の報告書に,「直前予知の可能性がある唯一の地震」とされてきた東海地震の直前予知を見直す内容が盛り込まれている。「国が予知できないことを前提に防災対策を取る方向に舵を切った」と言うのは名古屋大減災連携研究センター教授の鷺谷威(さぎや・たけし)(49)=地殻変動学=だ。 予知が否定されたのは東海地震だけでない。日本地震学会も昨年10月,予知全般について「現在の地震学では非常に困難」とした。 東日本大震災で地震活動が活発化し,首都直下型地震が起きやすくなっているとされる中,「幻想」となった予知に代わるリスク回避があるのか。鷺谷はこう提言する。 「国民のニーズに応えるには,減災・防災に力を入れる必要がある。地震工学や防災学,人文・社会科学など幅広い分野の取り組みが行政,企業,地域社会と連携して行われ,強化されることでニーズを満たせる」(敬称略) . . . 本文を読む
俳優の菅原文太(すがわら・ぶんた)さんが死去,81歳。「さみしい世の中になった」「危うい時代になった」。俳優菅原文太さんは,折りにふれこうこう繰り返していた。多くの人から「兄貴」と慕われた菅原さんは晩年、俳優業の傍ら「護憲」「脱原発」の立場を鮮明にし,「仁義」を軽んじる世相に反骨のメッセージを発信し続けた。 . . . 本文を読む
映画「仁義なき戦い」シリーズなどに主演した俳優の菅原文太(すがわら・ぶんた)さんが死去した。81歳。 2011年の東日本大震災の福島原発事故を受け,脱原発を表明。自民党の安倍晋三政権の誕生後は,特定秘密保護法や集 団的自衛権行使容認について「先の戦争の片りんが影絵のように透けて見える」と強く反対し、講演などで発言を続けてきた。11月1日には沖縄知事選で翁長 雄志氏の応援演説に立つなど最近まで精力的に活動していた。奥様のコメント: 『落花は枝に還らず』と申しますが,小さな種を蒔いて去りました。 . . . 本文を読む
「川内原発は,桜島の巨大噴火によるダメージを受けるのでは」との懸念に対し,川内原発の桜島の巨大噴火によるダメージへの懸念に対し,原子力規制委員会は,海外の論文を引用し,桜島で「巨大噴火が起こる可能性は十分に小さい」とする。さらに「モニタリングを行うことで巨大噴火を予知できる。そして,噴火を予知してから噴火までに核燃料を搬出する十分な時間がある」との見解を示している。 . . . 本文を読む
いい加減,適当の感,否めず--九州電力は8日、川内(せんだい)原発1、2号機の運転管理方法などを定める保安規定変更認可の補正を原子力規制委員会に申請した。焦点になっている巨大 噴火のモニタリングについて、予兆を判断するため3人の有識者の意見を聞くなどの手順を定めている。しかし、その判断基準については「社内文書」として公 表せず、予兆があった場合の核燃料の搬出先も決めていない。 . . . 本文を読む
九州電力の川内原発(せんだい 鹿児島県薩摩川内市)は,姶良(あいら)カルデラ(鹿児島湾北部)から約40キロ北西にある。 九州電力川内原発の再稼働をめぐり,原子力規制委員会は今年7月、九州で巨大カルデラ噴火が発生する可能性は現時点で十分に小さいとする九電の見解を妥当とした。だが,火山学者からは「リスクの認識を誤っている」とも指摘されている。 . . . 本文を読む
9月27日午前11時53分ごろ,長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(3067メートル)が噴火した。 気象庁によると,長野と岐阜の県境にある御嶽山は27日昼前に山頂付近から噴火し,噴煙が南側の斜面を3キロ以上,流れ下っているのが確認された。 このため、気象庁は「火口周辺警報」を発表し、噴火警戒レベルを「入山規制」を示すレベル3に引き上げた。なお,長野県王滝村と木曽町、岐阜県高山市、そ れに下呂市にまたがる火口から4キロ程度の範囲では噴石が落下する危険性があるため、入山規制を行うなどして警戒するよう呼びかけている。 . . . 本文を読む
桜島の昭和火口で,10日午後、1時7分、今年126回目の爆発があり、噴煙が火口から4500メートルの高さまで上がった。昭和火口から4500メート ルの高さまで噴煙があがったのは去年10月以来で、今回の噴煙はこのときと同じ観測史上2番目の高さである。なお,昭和火口での噴煙の高さの最高は,昨年 8月18日の約5000メートルである。 . . . 本文を読む