こういう発想ってすばらしい

先日、復興相という立場にありながら、東日本大震災が起こったのが「東北だったから良かった」なんて失言をした今村雅弘氏。
この失言が原因で復興相は辞任するハメになったのだけれど、発言を撤回したり、本人が更迭されたりしても、その失言を聞いた人たちの怒りがおさまるはずもない。
実際、この失言は世間の人たちの注目を一身に集め、ツイッターでも話題になったのだけど、その直後あたりから、「#東北でよかった」が人気ワードとして急上昇。
まあそれはそうだよね・・・きっと今村氏に対する怒りのコメントがわんさと出ているんだろうなあ・・・と思っていたら、実はこのハッシュタグ、まったく別の意味だったことが判明。
この「東北で良かった」というのは、今村氏の失言とは真逆の意味で、生まれや育ちが東北である人たちが、東北のいいところを紹介し、「東北で良かった」と言い合う内容だったのだそう。
紹介されている内容はさまざまで、景色がきれいだとか、食べ物が美味しいとか、画像付きで掲載されているものも多数。
実は私、生まれも育ちも東北。生まれてこの方、今の県以外の場所に住んだことがなく、今後も動くつもりはさらさらない。
なので今村復興相の失言には本当に怒りを覚えたのだけど・・・この「東北で良かった」のコメントを見ていたらうれしくて、つい涙が出た。
誰が始めたのかわからないけれど、ただ怒りのコメントをぶつけるだけじゃなく、それを逆手に取って東北の良いところを紹介するなんて、本当に素敵な発想。
こういう発想の転換ができるすばらしい人こそ、復興相とかの器にふさわしいと思うんだけどね・・・。