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事例紹介~相手の気持ちに寄り添い「聞く」ということ④~

2017年05月25日 | 親業のこと
【事例紹介】
  歯磨きをしようと、息子(9歳)と二人で洗面所に行くと、
  突然話し始める。

 息子 : 母さん、ぼくね、つらいときに死にたいって思ったんよ。
 母  : え?死にたいって思ったの?(とても驚いて)
 息子 : (引き気味で)うーん・・・死にたいっていうか、腹が立ったっていうか。
 母  : (少し冷静になって)
      そう、死にたいって思うくらい腹が立ったんだ。
 息子 : うん、Nくんたちにいろいろ意地悪されたでしょ。
      あのときが一番死にたいって思ったんよ。
 母  : そう、Nくんたちに意地悪されたときに一番そう思ったんだ。
 息子 : うん、死にたいと思うくらい腹が立った。
      他の時はそこまでじゃないけど。
 母  : そうなんだー。Nくんたちのこと、死にたいと思うくらい辛かったんだね。
      近頃はどうなの?
 息子 : この頃は思わなくなったよ。
 母  : そう、最近は思わなくなったんだね。
 息子 : うん。


【感想】 
   息子の口から突然「死にたい」という言葉が出てきて、
   かなり動揺してしまいましたが、
   それだけ辛かったんだということが分かりました。
   冷静に聞こうと努力はしたのですが、最近のことが気になって、質問してしまいました。
   やはり、私は気になるとすぐに質問してしまいます。反省です。
   でも息子が辛かったときの気持ちを話してくれて、嬉しかったです。

     HRN2011春号より



          

子どもの口から「死にたい」なんて言葉を聞いたら、
あなたはどうしますか。親として、どんな風に対応しますか。

あまりにショッキングな言葉にうろたえる?
「そんなこと言うもんじゃない」とたしなめる?

大人も経験ないですか?
ほんっとうに辛いとき、
「辛かったんだね」と相手に分かってもらえただけで救われる気持ち。
そうそう、これが本当の「優しさ」です。
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