＊母の日＊

昨日は、実家の母に久しぶりに電話をしました。

いつもの元気な声を聞いて、私も安心したんだけど、
母は母で、私のことをすごく心配してくれていて、
「元気な声を聞いて安心したわ」と。
引っ越し疲れが出てるんじゃないかと、気を揉んでいたらしいです。

私の母は、病弱な母のもとで育ったので、小学生のころから、
家事全般をやっていました。
父親は家にいない人だったらしく、弟の面倒をみながら、
高校もアルバイトをしながら家のこともこなす、といった生活でした。
母屋には祖父母やいとこたちが住み、離れに母たち一家が住んでいたので、
いつも大勢に囲まれてにぎやかだったらしいです。

母の祖父は、茶道や華道の師範だったので、
お弟子さんたちもたくさんくるし、
母もよくおけいこの手伝いをさせられていたそうです。

そして、母が結婚して私がおなかにいる時、
母のお母さんは亡くなりました。
母が21歳、母のお母さんは42歳の時だったそうです。

それからというもの、
母はずっと親に頼ることもできず、一人で家事と育児をやって来ました。
里帰りなんてするところもないので、一度もしたことはありません。
育児で悩んでも頼りたい親はもういないし、
自分が体調を崩しても、いつも一人で頑張ってきました。

私の父は警察官だったので、いつも帰りは遅く、
夜中でも、休みの日でも、呼び出しがかかればすぐに仕事に行かないといけないので、
家にいるときはとにかく睡眠時間の確保や、休息をとるための時間で、
父を休ませてあげることに専念していました。

今、母がいつも言うことなんですが、
「自分が頼りたいときに母親はもういなかったので、
あなたたちのために、お母さんは元気でいるからね！」と。

おかげで私と妹は、今でも、いつでも母親に言いたいことを言い、
困ったことがあったら相談するし、
料理についても、「どうやるんだった～？」とか、
何かあったら子どもを預けて出かけたり・・・・と、
まだまだ母に頼りきってます。

本当に、いつも他人のことを思いやる、心優しく愛情深い母を、
私は心から尊敬しています。

我が家の子どもたちも、甥っ子も、そんな優しいばぁばが、大好きです。
私には「おばあちゃん」を持った経験がないので、
その感覚が分からないけど、
友達のような、親のような、とにかく、信頼しきってることは間違いないです。


そして、なかなか面と向かっては言えないんだけど、
「ありがとう！」を伝えました。
これからもずっとずっと元気でいて欲しいです。