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親業のこと

事例紹介~自己開示~

2015年12月04日 | 親業のこと
親業訓練協会が発行している季刊誌 ヒューマンリレーションニュース 2015冬号 が発行されました。

その中から、事例を紹介します。

大学受験のために浪人生活をしている息子・伸也(19歳)。
「調子はどう?」などと聞いてみても、彼は忙しそうで返事がない。
勉強に励んでいるのだから見守りながら応援しよう、と思いながらも、
何か気持ちがすっきりしない私。
なぜだろう?と自分に向き合ってみると、「淋しい」という言葉が見つかった。
それで、思い切って、息子に伝えてみることにした。

私 : 最近、伸也と話をしないから、私、淋しいんだ
子 : ・・・・話したら、自分が壊れそうで話せない
私 : そうなんだ・・

息子から言葉が帰ってきたことに驚いた。
と同時に、その内容が「悩んでいるの?」と思われるものだったので、
能動的な聞き方をする場面だと思った。

子 : 今のままじゃダメだから、もっともっと自分に厳しくしなきゃ
私 : 今のままじゃダメだと思っているんだ
子 : うん・・・。毎日、寝る前に「今日は頑張った」と納得してから寝たい
私 : 毎日振り返りをしているんだ。そのとき納得したいんだね
子 : うん
    友達関係でも・・、楽しいこともあるけど・・、イヤなこともいろいろあるし・・・
私 : 友達のことで悩むこともあるんだね・・
子 : うん。でも、僕は自分を嫌う人がいて去っていったとしても、いいと思っている
私 : そう
子 : 妥協した人生は送りたくないから・・・
私 : 自分の人生を妥協しないで歩みたいんだね
子 : うん。でも人に認められたい気持ちもある・・
私 : 認められたい気持ちがあることも確かなのね
子 : そうなんだ・・・

~~一時間以上話し続けた~~

【母親の感想】
 初めて、私の気持ちを「わたしメッセージ」で伝えたら、
それをきっかけに、息子がどんどん話すので、本当にびっくりしました。
これまでの「どう?」といった質問では起こらなかったことでした。
 最近は「親業(の講座で学んだことの実践)は、親子関係を温かくする魔法だよ!」と、
友達に薦めています。
 
コメント
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