M・あ~とさ~くる 臨床美術とくしま のブログ

美術が好きだけど苦手な方もアートを楽しめる
とくしまで臨床美術を実施するさ~くるです

作品展~作者の想いから~⓵

2019-07-24 09:36:37 | 臨床美術作品紹介

 

現在徳島大学病院 市民ギャラリーで 臨床美術とくしま M・あ~とさ~くるの作品展を開催しておりますが

出品者の それぞれの「想い」を シリーズでご紹介しようと思います

 

それぞれ 作品の作者から寄稿していただきました

ご協力くださいました方々に 感謝申し上げます

 

 

 

作者のひとこと

 

 

がん患者の遺族(65歳男性、職業:医師 )

 

19歳の9月に父を悪性リンパ腫で亡くした。享年51歳だった。

私が高校2年の時に発病して、小豆島の産科診療所を2回休診にして大阪・神戸の大学病院で入院治療したが、再燃した。島の産科医が減る中、診療再開し微熱・疼痛を鎮痛解熱剤で抑えながら夜のお産にも対応していた。

半年前に閉院し自宅療養後に、短期間の入院で昔の同僚に看取ってもらったので、夏休み全部を父と過ごせた。

当時としては珍しく病名病状を伝えられて闘病する患者でありつつ医師として働く姿を思春期に見せてもらったことは、私の大きな財産になった。父を超える年齢を生きているが、「がん」も「死」も贈り物として、しっかり受け取り伝えたい。

 

Cancer Gift(がんになったことで得るもの)、Final Gift(死を持って伝える最後の贈り物)という言葉があります。

 

 


7月は色鉛筆プログラムでした

2019-07-21 18:01:29 | 臨床美術ワークショップ

 

土曜日のセッションは 色鉛筆を使って描く「フロッタージュパズル」でした

 

完成した作品は一人一人の個性が光っています

 

フロッタージュ技法は いわゆるこすり出しです

思い思いの色を選んで 偶然表れる模様を 無意識に楽しむところからスタートします

 

 

 

 

オリジナルで個性的なフロッタージュを見つけたIさん 

その閃き素敵です

 

偶然できる美しいフロッタージュはUさん

 

この日も肩の力を抜いて リラックスして 感じるままに色を楽しむ時間がゆっくり流れます

 

ちょっとここで 面白画像を・・・

 

二丁目広場の小部屋は 一面が鏡になっています

この角度から撮影したら 大部屋で大勢いるように錯覚しますね(笑)

 

 

 

色鉛筆の色を重ね塗りすると 繊細で豊かな色彩が生まれます

その後は仕上げの作業

今回はカードに仕立てて仕上げました

鑑賞会には 沖縄旅行からのお土産をKさんから差し入れしてくださいました

Kさん ご馳走様です

 

 

制作時間中は 自分の作品だけに集中しているため 周りがみえないけれど

鑑賞会でこうして並べてみると 様々な発見があります

この日は参加者が11人

(うち 臨床美術士4名 臨床美術養成講座受講中1名)

1人1人の作品について ゆっくり感想を語り合う時間は いつも優しく自信に繋がる時間です

こんな手作りのカードを贈られたら きっと皆さん気持ちがほっこりしそうですね

色鉛筆での描画は涼しそうでもありますから 暑中見舞いにもいいかもしれません

参加された皆様 ありがとうございました

 

さて 8月のセッション予定は 確定していません

予定が決まりましたら このブログでお知らせしますので しばらくお待ちください

 

        


シルバー大学校で臨床美術

2019-07-16 18:54:09 | 臨床美術ワークショップ

1週間前の7月9日 シルバー大学校の関係者からオファーをいただき

臨床美術出前講座を開催してきました

少し小雨が降る中 大勢の方にご参加いただき

まずは右脳で描く絵左脳で描く絵の体感ワークシートで臨床美術についてざっくり説明する流れから

続いてプログラム「いろいろな色と線で遊ぼう」をセッションしました




殆どの方が 臨床美術について予備知識のない中

時間を忘れて 集中した時間がすぎます

 

 

 

 

 

 

 


 

全員の作品の出来上がりを待って 鑑賞会です



参加者の感想より抜粋

・絵を描くことは苦手ですが 色を塗っていくことは楽しかったです。皆の作品それぞれ見るのも面白かったです。

・楽しかったです。「臨床美術」という言葉を聞くと かたく感じるのですが、やってみて軽い気持ちで出来るのだなぁと思いました。孫と一緒にやりたいと思います。

・無意識に描くことは自分の心が表れるのかなと思いました。

・無心で色を付ける後で 考えてもみなかった絵が出来上がり良かったです。

・ストレス発散になりました

・まだよくわからないです

・無心になれるのがいいです。人柄が出たり 意外だったりと 楽しかったです。

・講義・実技・鑑賞会、ぜ~んぶ楽しく分かり易くあっという間でした。何より皆さんが活き活きと興味を持たれ描かれていて 喜ばれているのを感じ嬉しかったです。

・絵が苦手なので今日参加するのもあまり気が進まなかったのですが、皆さんと一緒に色々な色を使い絵を描いていたら楽しくなりました。

 

さてこの日参加者のうちお一人は視覚障害のある方でした

美術の講座ということを承知で それでも前向きに参加してくださったことは

驚きと嬉しさでした

講師として少し不安でしたが ヘルパーさんの付き添いがあると聞き その姿は私にとっても参考になりました

ヘルパーさんに「この色は紫です」「これは茶色ですよ」・・・・と説明をされながらゆっくりオイルパステルを力強く塗り重ねておられます

ヘルパーさんご自身も描画に参加して一緒に楽しんでくださいました

鑑賞会ではご自身の気持ちを語られ 周りの皆さんの感想も聞きながら

きっとごご本人の自信に繋がったのではないかな?と 感じました。

 

この日の経験で 私はある気付きがありました

ひとつは「臨床美術は視覚障害があっても 心&右脳で描くので 全く心配ないのだ」と・・・・

また ひとつは いろいろな障害のある方へのサポートがちゃんとできるか 今後の課題。

 

シルバー大学校の皆様 ありがとうございました。



 


7月セッションは申し込み閉め切りました

2019-07-16 18:21:50 | 臨床美術ワークショップ

 

 

7月20日(土)13:30からのセッション

「フロッタージュパズル」は 10名の定員に達しましたので

申し込みは締め切りました

参加予定の方 当日はお気をつけていらしてください

お待ちしています

 

尚 徳島大学病院 市民ギャラリーでの作品展は

9月30日まで開催中です


7月セッションのお知らせ

2019-07-04 17:54:36 | 臨床美術ワークショップ




「フロッタージュパズル」


7月は色鉛筆アートプログラムです

フロッタージュという技法でできた形をきっかけに

色面構成して リズムを感じながら偶然にできるフォルムを楽しみながら

暑さで溜まるストレスを発散しましょう!


先着10名までの受付です

お早めに申し込んでください



日時 7月720日(土) お昼1時30分~3時30分

注意:時間厳守でお願いします

場所 2丁目広場 小部屋 

参加費 1000円(画材費含む)        

電話:050-7580-3042  もしくは 088-632-7658