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茶道と仕事力~千利休とスティーブ・ジョブズに魅せられて

茶の湯の心と茶道の基本、出会った言葉やその日の出来事から、気付いた事をつづります

Stay Hungry, Stay Foolish. (ハングリーであれ、バカであれ)

2010-04-08 22:57:41 | 言葉
Stay Hungry, Stay Foolish.

ジョブズの2005年にスタンフォード大学の卒業生に送った有名なスピーチの締めの言葉です。
自分の道は自ら拓く。そのためにはFoolishになって違った角度から眺めてみよ。といったことです。

先日社会人になった友人に、この言葉を贈りました。
わかったかな~。

禅語の
「直心是道場」じきしんこれどうじょう

(2月18日のブログにも出てきた、床軸です。)

これは、正直な心、まっすぐな心こそが、自ら向上させる修行の場であるっといった
意味ですが、似てませんか。

正直になること。Foolishになること。
ハングリーであることより、難しい事と思います。

決められた枠のなかで、いい子になっていることに慣れてしまった人たちに対しては、

「自分に正直になれ。」「Stay Foolish。」

まず、この意味を理解させ、現状とのギャップを認識させることが
難関のように思う今日このごろ。

茶花について(その前に基本哲学)

2010-04-07 22:41:11 | お茶のはなし
▼今回の話題:茶花について

お花を用意してといわれても、皆さんいつも困ってしまいます。
いったい、お花は何がいいの、どうしたらいいの?? と思ってますよね。

ずばり『花は野にあるように』 で。

これは、「利休七則」という、茶道とは何たるかを解説した七則の三番目に出てくる
ものですのです。茶道のもとにしている精神を解説した「利休七則」を今回は紹介し
ます。ということで、今回も精神論の回です。
(難しい奥深い話のため、引用が多いです)

★利休七則(裏千家ホームページより)

茶道の大成者千利休に対し、ある人が「茶道とは何ですか、教えてください」と
尋ねました。 それに対し利休は、「茶は服のよきように」「炭は湯の沸くように」
「夏は涼しく、冬は暖かに」 「花は野にあるように」「刻限は早めに」「降らずと
も雨の用意」「相客に心せよ」、この七則がすべてですと応えました。
すると尋ねた人は怒って「そんなことくらいは、三才の赤子でもわかっておりま
す」と言いました。 すると利休は「わかっていてもできないのが人間ではないで
すか。あなたが本当にできるならば、私が弟子になりましょう」と言ったというこ
とです。

 茶道の根本とはこのように、自然体のままで季節感を大切にし、「もてなし」と
「しつらえ」を基本にした生活文化と言うことができます。


ということだそうです。
これらの意味を表面的に理解するだけでなく、もっと深い解釈に基づき原則的な
教えとして代々受け継がれています。

★解説(淡交社刊 裏千家茶道教科書より抜粋)

「花は野にあるように」。これは本当に美しい言葉です。お茶の理想としている
「美しさ」というもののすべてがこの言葉の中に言いつくされているといっても
よいくらいです。そのお茶の理想とする「美しさ」とは、一体どういうものなの
でしょうか。「花は野にあるように」というのですから、これは野に生えている花を
そっくりそのまま持ち帰り、それを花活けに入れたらいいとも考えられそうですが、
それではお茶になりません。お茶の花としての意味がなくなります。利休は、確かに
自然に生える花こそ美しい、尊いのだとは言っておりますが、自然の持つ個性の
美しさ、その生命の尊さをわずか一輪の花においてそれを表現するところに茶の花
としての本当の意味があると言っているのです。


ということだそうです。

★ それで、お花は何がいいの・どうしたらいいの?
上述を踏まえると非常に難しいことになり、ますますわからなくなりますね。

まずは、茶席全体を調和ある世界として演出するための程よい主張を持たせる。
花を見て美しい・きれいだと思う感動を取りこんで、自分も楽しみ、他の人にも
喜んでもらいたいと思って活ける。
その際どうすれば花の美しさをひきたてることが出来るか工夫する。
といったところから、私はチャレンジしてます。

くだけて言えば、
「人前では、すっぴんはNGだがナチュラルメイクは失礼でない」
と、いったところでしょう。

お菓子のいただき方

2010-04-06 20:36:45 | お茶のはなし
▼今回の話題:お菓子のいただき方
和菓子は、目で楽しみ、味覚を楽しみ、季節を感じる趣のあるものです。
今回は、お菓子の話です。

もう十分経験済みと思いますが、茶道の場合お菓子は先に食べちゃうのがあたり
まえです。全くの初心者の人には、最初に教えてあげてください。

さて、お茶で出されるお菓子には、干菓子と主菓子とがあります。
干菓子は薄茶のときのみ出されるものです。

★干菓子の取り方
 亭主の点前がすすみ、茶杓を右手に持って、正客に「お菓子をどうぞ」とすすめる
と、正客は次客に「お先に」と一礼します。そして、いただきますの感謝の気持ちを
込めて、干菓子器を軽くおしいただいきます(頭を少しだけさげながら両手で10cm
程度持ち上げます)。
 それから懐紙を取り出し、わを点前にして膝前に置き、左手を干菓子器に軽く添える
ようにして、2種の菓子が器に乗っていたら向こうから(自分から遠い方から)懐紙の
上に右手で取ります。次に手前の干菓子を取ります。
自分の分を取り終わったら、干菓子器を隣の人に畳の縁外に送ります。(その時、
畳の上を引きずらないように。また、軽いからといって持ち上げ過ぎないように)

水屋で干菓子を準備する時は、1種のみまたは2種、数種を用いますが、客数より数
多く盛り込みます。これは、「もう一服いかがですか」というやりとりがあることから
わかるように、二服のまれるお客さんがいる場合を想定してです。

★主菓子の取り方
 干菓子の時より早めに取り回しをしてよく、正客は次客に「お先に」と挨拶をして、
器をおしいただいてから菓子を懐紙にとるのは干菓子の時と同じです。
箸は、右手で上から取り、左手であしらって、右手に持ちかえて使います。
左手は器に軽く添えるようにします。主菓子は、重く取りにくいことがあるので、
落とさないように、菓子自体に左手で添えてもいいです。
使った箸は自分の懐紙の端っこで拭きます。
箸を器に戻す時も、左手であしらって右手で上から置きます。

水屋の準備として、箸は水で濡らしておくこと。主菓子は1種類のみ。器に乗せる数は奇数。
これらを注意ください。

 濃茶の場合、縁高(ふちだか)という黒塗りの重箱みたいな入れ物に主菓子が入っている
ことがあります。これは上記の菓子器の扱いとは違いややこしいのですがびっくりしない
でください。
 下の段のお菓子から順番にいただく。くろもじの長い菓子用楊枝1本は自分専用で
それを主菓子に刺して懐紙に取る。などの作法がありますが、実際に扱う時にお稽古しましょう。

★お菓子の食べ方
 干菓子は手で食べます。大きな落雁などは、手で割って口に入れます。
主菓子は持参した楊枝でいただきます。お饅頭のようなものなら、手でちぎっていただい
てもいいです。

★基本的な考え方
お菓子も亭主が、まごころ込めて準備したものであり、器もそれに併せて用意し
盛りつけたもの。それらに対する感謝する気持ちで頂戴します。お菓子にまったく手を
つけないというのは失礼です。

 盛られたお菓子を何処から取るかという点ですが、2種以上盛られた干菓子を遠いほう
から取る以外は、別に手前からとか奥の物からというルールはないようです。
 盛られたお菓子の風景を壊さぬように、亭主の思いを末席の人にも伝えられるように、
という気持ちでお菓子をとるということだそうです(実際、崩さないというのは無茶な
話ですが)。なので、常識的には手前からとることになります。

ニーチェの言葉

2010-03-16 23:50:15 | つぶやき

今朝、TVで紹介されていた本

 「ニーチェの言葉」

 買っちゃいました。(しかも定価で)

この不況の折、やっぱりこういった本が流行っているのですね。

すでに読んだ「スティーブ・ジョブズの成功を導く言葉」は、現在同僚に貸し出し中です。


お菓子のいただき方

2010-03-15 23:32:59 | お茶のはなし
▼今回の話題:お菓子のいただき方
和菓子は、目で楽しみ、味覚を楽しみ、季節を感じる趣のあるものです。
今回は、お菓子の話です。

茶道の場合お菓子は先に食べちゃうのがあたりまえですので
全くの初心者の人には、最初に教えてあげてください。

さて、お茶で出されるお菓子には、干菓子と主菓子とがあります。
干菓子は薄茶のときのみ出されるものです。

★干菓子の取り方
 亭主の点前がすすみ、茶杓を右手に持って、正客に「お菓子をどうぞ」とすすめる
と、正客は次客に「お先に」と一礼します。そして、いただきますの感謝の気持ちを
込めて、干菓子器を軽くおしいただいきます(頭を少しだけさげながら両手で10cm
程度持ち上げます)。
 それから懐紙を取り出し、わを点前にして膝前に置き、左手を干菓子器に軽く添える
ようにして、2種の菓子が器に乗っていたら向こうから(自分から遠い方から)懐紙の
上に右手で取ります。次に手前の干菓子を取ります。
自分の分を取り終わったら、干菓子器を隣の人に畳の縁外に送ります。(その時、
畳の上を引きずらないように。また、軽いからといって持ち上げ過ぎないように)

水屋で干菓子を準備する時は、1種のみまたは2種、数種を用いますが、客数より数
多く盛り込みます。これは、「もう一服いかがですか」というやりとりがあることから
わかるように、二服のまれるお客さんがいる場合を想定してです。

★主菓子の取り方
 干菓子の時より早めに取り回しをしてよく、正客は次客に「お先に」と挨拶をして、
器をおしいただいてから菓子を懐紙にとるのは干菓子の時と同じです。
箸は、右手で上から取り、左手であしらって、右手に持ちかえて使います。
左手は器に軽く添えるようにします。主菓子は、重く取りにくいことがあるので、
落とさないように、菓子自体に左手で添えてもいいです。
使った箸は自分の懐紙の端っこで拭きます。
箸を器に戻す時も、左手であしらって右手で上から置きます。

水屋の準備として、箸は水で濡らしておくこと。主菓子は1種類のみ。器に乗せる数は奇数。
これらを注意ください。

 濃茶の場合、縁高(ふちだか)という黒塗りの重箱みたいな入れ物に主菓子が入っている
ことがあります。これは上記の菓子器の扱いとは違いややこしいのですがびっくりしない
でください。
 下の段のお菓子から順番にいただく。くろもじの長い菓子用楊枝1本は自分専用で
それを主菓子に刺して懐紙に取る。などの作法がありますが、実際に扱う時にお稽古してください。

★お菓子の食べ方
 干菓子は手で食べます。大きな落雁などは、手で割って口に入れます。
主菓子は持参した楊枝でいただきます。お饅頭のようなものなら、手でちぎっていただい
てもいいです。

★基本的な考え方
お菓子も亭主が、まごころ込めて準備したものであり、器もそれに併せて用意し
盛りつけたもの。それらに対する感謝する気持ちで頂戴します。お菓子にまったく手を
つけないというのは失礼です。

 盛られたお菓子を何処から取るかという点ですが、2種以上盛られた干菓子を遠いほうから
取る以外は、別に手前からとか奥の物からというルールはないようです。
 盛られたお菓子の風景を壊さぬように、亭主の思いを末席の人にも伝えられるように、
という気持ちでお菓子をとるということだそうです(実際、崩さないというのは無茶な話ですが)。
なので、常識的には手前からとることになります。