茶道と仕事力~千利休とスティーブ・ジョブズに魅せられて

茶の湯の心と茶道の基本、出会った言葉やその日の出来事から、気付いた事をつづります

ニーチェの言葉

2010-03-16 23:50:15 | つぶやき

今朝、TVで紹介されていた本

 「ニーチェの言葉」

 買っちゃいました。(しかも定価で)

この不況の折、やっぱりこういった本が流行っているのですね。

すでに読んだ「スティーブ・ジョブズの成功を導く言葉」は、現在同僚に貸し出し中です。


お菓子のいただき方

2010-03-15 23:32:59 | お茶のはなし
▼今回の話題:お菓子のいただき方
和菓子は、目で楽しみ、味覚を楽しみ、季節を感じる趣のあるものです。
今回は、お菓子の話です。

茶道の場合お菓子は先に食べちゃうのがあたりまえですので
全くの初心者の人には、最初に教えてあげてください。

さて、お茶で出されるお菓子には、干菓子と主菓子とがあります。
干菓子は薄茶のときのみ出されるものです。

★干菓子の取り方
 亭主の点前がすすみ、茶杓を右手に持って、正客に「お菓子をどうぞ」とすすめる
と、正客は次客に「お先に」と一礼します。そして、いただきますの感謝の気持ちを
込めて、干菓子器を軽くおしいただいきます(頭を少しだけさげながら両手で10cm
程度持ち上げます)。
 それから懐紙を取り出し、わを点前にして膝前に置き、左手を干菓子器に軽く添える
ようにして、2種の菓子が器に乗っていたら向こうから(自分から遠い方から)懐紙の
上に右手で取ります。次に手前の干菓子を取ります。
自分の分を取り終わったら、干菓子器を隣の人に畳の縁外に送ります。(その時、
畳の上を引きずらないように。また、軽いからといって持ち上げ過ぎないように)

水屋で干菓子を準備する時は、1種のみまたは2種、数種を用いますが、客数より数
多く盛り込みます。これは、「もう一服いかがですか」というやりとりがあることから
わかるように、二服のまれるお客さんがいる場合を想定してです。

★主菓子の取り方
 干菓子の時より早めに取り回しをしてよく、正客は次客に「お先に」と挨拶をして、
器をおしいただいてから菓子を懐紙にとるのは干菓子の時と同じです。
箸は、右手で上から取り、左手であしらって、右手に持ちかえて使います。
左手は器に軽く添えるようにします。主菓子は、重く取りにくいことがあるので、
落とさないように、菓子自体に左手で添えてもいいです。
使った箸は自分の懐紙の端っこで拭きます。
箸を器に戻す時も、左手であしらって右手で上から置きます。

水屋の準備として、箸は水で濡らしておくこと。主菓子は1種類のみ。器に乗せる数は奇数。
これらを注意ください。

 濃茶の場合、縁高(ふちだか)という黒塗りの重箱みたいな入れ物に主菓子が入っている
ことがあります。これは上記の菓子器の扱いとは違いややこしいのですがびっくりしない
でください。
 下の段のお菓子から順番にいただく。くろもじの長い菓子用楊枝1本は自分専用で
それを主菓子に刺して懐紙に取る。などの作法がありますが、実際に扱う時にお稽古してください。

★お菓子の食べ方
 干菓子は手で食べます。大きな落雁などは、手で割って口に入れます。
主菓子は持参した楊枝でいただきます。お饅頭のようなものなら、手でちぎっていただい
てもいいです。

★基本的な考え方
お菓子も亭主が、まごころ込めて準備したものであり、器もそれに併せて用意し
盛りつけたもの。それらに対する感謝する気持ちで頂戴します。お菓子にまったく手を
つけないというのは失礼です。

 盛られたお菓子を何処から取るかという点ですが、2種以上盛られた干菓子を遠いほうから
取る以外は、別に手前からとか奥の物からというルールはないようです。
 盛られたお菓子の風景を壊さぬように、亭主の思いを末席の人にも伝えられるように、
という気持ちでお菓子をとるということだそうです(実際、崩さないというのは無茶な話ですが)。
なので、常識的には手前からとることになります。

超ロングセラー大図鑑より マーブルチョコレート

2010-03-11 23:21:14 | つぶやき
古本市で見つけた、超ロングセラー大図鑑
表紙のレトロなペコちゃんにひかれて購入し、ときどき眺めて癒されてます。

そのなかから、「マーブルチョコレート」 を紹介

お口で溶けて手で溶けないと開発された新しいタイプのチョコレート
筒型の入れ物というのも斬新

そう思っていました。

本当は、夏場でも売り上げが落ちないように、ヨーロッパで流行っていた糖衣のチョコレートにしたということだそうです。でも日本の夏はヨーロッパと違い高温多湿で糖衣の開発が大変だったとか。
子供の掌の体温でも溶けないようにと考えてくれた、明治製菓さんの優しさと信じていたけど、夏場の売り上げ向上目的だったんですね。

マーブルわんちゃんは、いつから登場したのでしょうか?
マーブルわんちゃんのキャラクターを知っているかどうかで、若者かどうか見分けがつくのですが。昔はわんちゃんのキャラクターはいなかった。
さらに年配層になると、CMのマーブルちゃんというかわいい女の子を知っているそうです。


「チョコレートは明治」というCMで刷り込まれたフレーズも超ロングセラーだと思います。(売り物ではないので、ロングセラーとは言わないか)


チョコレートの科学という本がありますが(超マイナーな本です)その筆者の
チョコレートの研究で学位を取られた蜂谷巌博士も明治製菓の方でした。

“茶の湯”と“茶道”の違い

2010-03-08 22:57:03 | お茶のはなし
茶道って言ったり、茶の湯って言ったり、その言葉の定義は同じでしょうか?
ということで、今回は精神論の話です。

「茶の湯とは、ただ湯をわかし茶を点てて、のむばかりなることと知るべし」と
千利休が言ったそうです。つまりこれが“茶の湯”の定義です。

お茶を振舞う亭主と、招かれた客とが心を通い合わせた状態の、一期一会をお茶
では大切にします。一期は一生、一会はただ一度の出会いです。 茶席で何度同じ
人々が会するとしても、今日の茶会はただ一度限りの茶会であるから、亭主も客も
ともに思いやりをもって取り組むべきというわけです。このような気持ちを持って
さえいればお茶を楽しめるというものです。
ということで、どなたでも、初めてのかたでも、体験でもwelcomeなのです。

一方、茶道はというと、単なる娯楽ではなく宗教の根本的な考え方に通じる、
人の心を養い、人間の価値を高めるための一つの教えとして学ぶものだそうです。
特に禅で教えられる精神を基にしていますが、禅の精神は、一点の非も見逃さぬ
ような鋭さをもちながら、悠々迷わず一直線を進み、その一歩の歩みの中に自己の
心の中を深く見つめ、磨いていく。というものと記載されているのを見ました。

というわけで、しっかり茶道を学ばれようと思われる方は、自己の修練の場として、
一つずつ作法を習得することを通じて、精神を鍛えてください。

お家元、千宗室は
『一碗のお茶をまず自分が楽しみ、そしてその一碗をお人と分かち合う一期一会
の機会をもつことが“茶の湯”。一方、茶の湯を楽しむ一人ひとりが立ち止まって
自分の歩んできた道を振り返った際に、その道が利休居士に続いているということ
を確認すること、それが“茶道”なのです。』と書かれています。
(淡交タイムズ2009年12月号巻頭言から抜粋)
http://www.urasenke.or.jp/textm/headq/soke/times/times200912.html

“茶の湯”と“茶道”という語が普通に共存しているところからも推察されるよう
に、ある時は楽しく・ある時は厳しく、自分の中でバランスをとればいいのだと
思います。

この考えを応用すると、合コンの企画も、取引先VIP接待のコーディネートも、同じ
に出来ますよね。(私流の発想です。茶道家からは叱られそう。)

脱皮する企業 デュポン

2010-03-07 21:02:11 | ビジネス発見
“脱皮”する企業

この言葉にびっくりしました。
成長する企業、進化する企業など、大きくなることを表現する言葉は聞きますが、
“脱皮”です。

DuPontの方にお会いして、M&Aの考え方を紹介していただいた時に「脱皮する企業です」とのことでした。

そのとおり、本体がある目的で大きくなるために、抜け殻をするりと本体から外す時があるそうです。
DuPontは化学会社。ナイロンを作った会社という認識でいたのですが、
今は、石油化学の時代ではないとナイロン事業は別会社になっているそうです。

抜け殻として脱がれるほうも、本体も、機が熟したと納得の上の脱皮なのでしょうね。
業績が悪化した部門を、トカゲの尻尾のように切り落とすスタイルはよく目にしますが、それとは別物。

『脱皮する企業』

すごーい! としかコメントできませんでした。