茶道と仕事力~千利休とスティーブ・ジョブズに魅せられて

茶の湯の心と茶道の基本、出会った言葉やその日の出来事から、気付いた事をつづります

茶花は何がいいの、どうしたらいいの?? 

2010-04-10 01:39:05 | お茶のはなし
▼今回の話題:茶花について

今回はいったい、お花は何がいいの、どうしたらいいの?? に対応する具体例の
紹介です。

★使わない花の紹介から
禁花というのがあるそうです。

(裏千家ホームページから引用)
南方録の覚書の内に
  花生(はないけ)にいけぬ花、狂哥(歌)に、
  花入に入さる花ハちんちやうけ(沈丁花)
  太山(みやま)しきミ(樒)にけいとう(鶏頭)の花
  女郎花さくろ(柘榴)かうほね(香骨)金銭花(金盞花)
  せんれいそう花をも嫌(きらう)也けり
と具体的な禁花が挙げられています。しかし、これは絶対的なものではなく、時代
により、また茶人の好みによって移り変わっていくものではないでしょうか。
花の名前、音の響きや文字、または四季のうつろいを感じさせないもの、強い香りが
あるとか、毒々しい色彩のあるものは避けましょうということです。

だそうです。
仏花の代表の菊もあまり使われないです。
香りが強い、毒々しい色彩につながる、洋花は使いません。
(ジャスミンとか、真っ赤なバラとか)


★よく使われる花
炉(冬春):椿
風炉(夏秋):ムクゲ
いろいろ応用が利く花であり、たくさんあって手に入りやすい。
花の寿命が短いので扱いが難しく、亭主の腕の見せ所でもあるからか。

★活ける花の数(種類)
元来は1種類
利休居士は四畳半になってはじめて2種でもよいと言われたそうです。
豪華絢爛を見せるのではなく、あくまでもわびしき自然の風体を写す。
自然を損なわぬよう、技巧を表にださぬようにというのが茶席の花の第一要点
だそうです。
広間では、3種、5種で。(奇数を重んじるのは陰陽の考え方)

★洋花は?
例えばクリスマスローズは炉の時期の代表的な洋花。うつむきかげんに開く花の
おもむきが茶席にあう。「寒芍薬」の和名で紹介されると外来種とは気がつかないかも。
茶席の花であるという本質から、調和がとれる花を考えると洋花は扱いにくい。


▼おまけトピック
お正月にのみ、「結び柳」が用いられる。1月の初回で使いました。
その日に参加できなかった人、覚えてない人は、来年の正月の「結び柳」を楽しみにお待ちください。