茶道と仕事力~千利休とスティーブ・ジョブズに魅せられて

茶の湯の心と茶道の基本、出会った言葉やその日の出来事から、気付いた事をつづります

道具の名前(その1)

2010-04-19 23:35:41 | お茶のはなし
▼今回の話題:道具の名前

道具の名前、覚えてますか?そこで問題です。

1.茶室の隣の部屋で準備・仕度をする場所はなんていう場所?
2.お茶をすくっている竹でできたスプーンってなんていう名前?
3.お茶が入っている塗り物の器はなんていう名前?
4.お茶碗を拭いている白い小さい布はなんていう名前?
5.お湯をすくっているものは何?
6.それを置いたり、釜の蓋を置いたりする、竹でできた直径5cm高さ7cm
くらいのものは何っていうもの?
7.お茶を点てる時に使う竹製の泡立て器みたいなのはなんていう名前?
8.お手前ですすいだお湯を捨ててる廃液入れはなんていう名前?
9.水が入っているボトルはなんていう名前?
10.床の間に、軸と花と、もう一つ小さい焼き物が置いてある時があるけど、
あれはなんていう名前?

10問全部わかりましたでしょうか?

1.水屋(みずや)
本来の茶室の設計の時には、水道、流し、すのこなど、水屋も茶室と同時に設計されます。
お手前の道具の仕度をする場所ですが、茶室と同様、種々の稽古(水屋での仕度の作法を学ぶ)
をする場となります。(堅いことを言えばの話ですが)

2.茶杓(ちゃしゃく)
主に竹で作られ、まれに、象牙(ぞうげ)や梅・松・桜 などの木も使われています。
竹の筒に納められて銘(めい)が付けられていることが多く、茶人が自身で削るため
好みや人柄までうかがえ、茶道具のなかでも重んじられている道具のひとつです。
水は厳禁です。ティッシュで拭いてしまってください。

作者が、その茶杓に込めて付けるものが「銘」です。
その結果、俳句のように季語を用いることが多いですが、「和敬」、「無事」、などの
銘をつけることもよくあります。
今年の正月にお家元が削られた茶杓には「剣光」という銘をつけられたそうです。

3.棗(なつめ)
お茶を入れているものは茶器といいます。濃茶で使うものを「茶入れ」
薄茶で使うものを「薄茶器」といいます。その代表がよく見る棗になります。
棗も、利休型中棗以外にもあり、大ぶりな平棗では ちょっとだけ清めるときの扱いが違います。
薄茶器は棗(なつめ・形が棗の実ににている)をはじめとして、中次(なかつぎ)、
雪吹(ふぶき)など種類はいろいろあります。塗り物で蒔絵(まきえ)などで
装飾されているものもあります。

4.茶巾(ちゃきん)
5.柄杓(ひしゃく)
6.蓋置(ふたおき)
7.茶筅(ちゃせん)
8.建水(けんすい)

4~8は次回詳細を加えます。なお、柄杓と蓋置は、4月までと5月以降で型が
変わりますのでよく観察してみてください。

9と10は以下のとおり。(裏千家HPより)

9.水指(みずさし)
 釜のそばに置き、茶席で必要な水を入れておく器で、金属、陶磁器、木、
漆器(しっき)、 ガラスなど素材も、形も豊富です。また産地も中国、朝鮮半島、
日本のほかに東南アジアの国々や ヨーロッパで作られたものもあります。

10.香合(こうごう)
香合は香をいれるための小さな器です。香は風炉や炉の中で焚(た)いて、
香りを楽しむとともに、 部屋に清浄感(せいじょうかん)を与えます。炭手前
(すみでまえ)のときに、 炭斗(すみとり)に入れて席中に持ち出しますが、
炭手前がない場合は床の間に花入(はないれ)とともに 飾ります。
 風炉の季節には木地(きじ)、塗物(ぬりもの)等の香合を使い、白檀(びゃくだん)
などの 木製の香を入れ、炉の季節には陶磁器のものを使い、練った香を入れます。