にゃんこも寂しい？

　カーテンの裾が急に上がって、近所の黒白のにゃんこが顔を出した。開いてる窓から、部屋の中の様子をうかがっている。

　普段なら、私が一人でいる時は入って来るけど、今日はずっと私を見つめている。まるで、「どうしたの？」とでも聞いているかのように。

　寮から娘は、今日は疲れたと言って、早く自分の部屋に行って寝てしまった。だから、今この部屋にいるのは私一人なのに。

　「Are you coming in？」

　いつもなら、窓辺からベッドに飛び乗って、床に降りてキッチンへ向かうのに、今日は私の横にすり寄ってきた。

　「What's the matter？」

　本当は、私がそう言って欲しかったのかもしれない。誰かに、そう言われたかった。

　頭や耳をなでなでしてたら、喉を鳴らし始めた。このにゃんこが、こんなになつっこいことなんて、今までなかった。本当に、何かあったのかな？

　しばらくしたら、急に我に返ったかのように立ち上がって、キッチンから外に出るドアについている猫用のドア（cat flap）から出て行った。

　気がついたらさっきから、同じ音を書いては消して、消しては書いてを繰り返している。ちっとも進んでない作曲。

　他のことをした方が、効率がいいはず。

　明日は、楽典の生徒さんがいるから、準備も必要。オンラインの生徒さんから、まだ動画が届いてないなあ～。

　ウクライナの友人が心配です。メールに返事が来ていない。今どこにいるんだろう。

　もうこんな時間。無意識のうちに、eczema（日本語はアトピーかな？）ひっかいちゃってたみたい。服の袖に血が・・・　そろそろ薬をもらいに行かなくちゃ。

　今日はもう寝よう。

I can do it！

　私が教えている、発達障害を持つ子ども達は、ちょっとのことでも褒めると、素直にすご～く喜びます。その喜ぶ姿が輝いています。目もキラキラしてる。

　私はどうして、褒められても、素直に受け取ることができないのかなあ～。最近、ようやく人から褒められた言葉が、聞こえるようになったんですよ（笑）以前は、耳がちくわ状態。褒め言葉は、右から入って左から抜けていきました。

　褒められたら、素直に嬉しいって喜んでいいのですよね。

　今日は、ちょっと、自分の中にある、そういう素直じゃない部分を掘り起こしてみました。

　ネガティブな言葉ばかり受け取って、自分に厳しくするのは、本当に良いことなの？

　私が生徒さんを教える時は、必ず1レッスンの間に、最低でも3つのことは褒めるって決めてます。本当に些細なことでもいいから、必ず褒める。実際には、私の生徒さんはみんないい子だから、たくさん褒めることがあるんです（笑）生徒さんも不調な時もあれば、どうしても練習時間がない時もあります。それでも、3つは褒めること。褒めると、嬉しくて、また練習したくなるんですよね。子どもは素直だから。

　そして、「I can do it！」って言ってます。

　私自身のこととなると、これが難しくて。いつも、「できない」とか、「私には音楽の才能がない」とか思っちゃうんですよ。そんなふうに育って来たから、仕方がないのだけど。

　う～ん、ちょっと待って。仕方がないのかな？今からでも変われるよね。

　生徒さんみたいに、「I can do it！」って。褒められたことは、嬉しい。だから、楽しんで練習しよう。

　子どもの笑顔って、魔法の力がある。嫌なことを忘れさせてくれるし、元気をくれる。だから、一生、子どもと関わる仕事をしていきたい。次の世代を育てるのは、私たちの義務だもの。

　生徒さんから、たくさん学んでます。それにしても、良い子ばっかりだよね。ちょっとぐらい、悪いことしないと、反動が怖いかも（笑）

トンネルを抜けると

　トンネルはこの辺りにはないけど、窓の外は雪国。まだ降ってます。雪だるまが作れる～！

　一人で張りきってる人（笑）　でも、宿題がまだ終わってない。明日の朝リコーダーのレッスンある。宿題と雪だるまとどっちが大事！？　ー　雪は融けちゃうから、やっぱり雪だるま～（笑）

　近所の子ども達が学校にいるうちに、雪を独り占め（笑）

　わ～い！雪だ～（笑）！

恋人は…

　昨日泣いていたのが、上の住人に聞こえてた～。すごく恥ずかしい。

　今日、花束とカードをもらいました。

　「一人で泣かないで、いつでも泣く肩を貸してあげるよ。」って。肩を借りて泣くという表現は、日本語にはありませんね。

　あ～、でも、年下は無理です（笑）　年下には懲り懲り（笑）

　今日の生徒さんの一人、いたずら好き。Prankster同士だから、やりたい放題になってます。でも今日は、やられた。「あ～、それ、私がやる予定だったのに～！」あんまり大笑いしてたから、お母さんが様子を見に来ました（笑）あ、いえいえ、真面目にピアノのレッスンをしてた～はず～。。。私達、どっちも同じ日に試験なんだよね（笑）

　帰りのバス亭で、いつも同じバスに乗るおっさん（失礼！）おじさんに、またお茶に誘われた。でも、こんな時間に空いてるカフェってある？

　あるんですね。

　「30分ぐらいならいいよ。」

　この人、若い頃、カッコ良かったんだろうなあ。ジェントルマンです。とても丁寧で好感が持てるんだけど、ときめかないのよねぇ。

　でも、「最近、疲れてない？疲れてるように見えるよ。」って言ったら、急に身の上話を始めちゃって。みんな、大変なんです。きっと、誰かに聞いてほしかったんだろうなあ。

　その後、一緒にバスに乗って帰って来ました。同じバス停で降りるから。うちまで送ると言われたけど、すぐそこだし、丁寧に断りました。

　それにしても、ずいぶん濡れました。傘、持って行かなかったから。風が強そうだったから、傘は持たない方が良いと思ったんだけど、雨がかなり強かった。寒かった。

　私の頭には、他の人が入る余地がない。それくらい深い恋に落ちてるんです。

　そのお相手は、もちろん、公園の駒鳥さん～（笑）だって、野鳥なのに、私の手とか腕に乗ってくれるのよ。めんこいでしょ？土曜日に、会いに行く～！

思いっきり泣く

　少し元気になりました。誰も家にいないから、声を立てて、思いっきり泣いたら、少しすっきり。

　でも、なんで泣いていたのか、自分でもわかりません（笑）

　泣きたい時には泣いていい。恥ずかしいことじゃない。弱い私でいい。

　ジャスミンティーをいれて、ラベンダー・オイルを使ってリラックス。そろそろ美容師さんの予約入れようかな。ヘアーカタログをパラパラめくってみても、めくってるだけで、ちゃんと見てない。

　調子が悪い日もあるんですよね。

　そういう日は、今までも私だったら、「怠けてる」とか、そんなふうに思って、すごく嫌だった。でも、怠けてるんじゃないの。どうしても調子が悪い時は、休まなくちゃ、元気になれないもの。そういう弱い自分を受け入れることができたから、だいぶ楽になった。

　若い頃はね、きっと、誰かが、どんな風に生きたらいいのか、教えてくれると思ってたの。実家にいた頃は、それが親だったし、結婚したら、きっと夫が教えてくれるって思ってた。自分で、自分の生き方を考えるとか、そういうことって、あんまり考えてなかったんだよね。だから、最初の結婚に失敗して、小さな息子と外に放り出された時、どうしていいかわからなかった。あの時初めて、自分の人生が始まったような気がする。

　でも、どうしても比較しちゃって。他の人とは、ずいぶん違う人生だから。

　だって、ずっと、「こうじゃなくちゃいけない」とか、そういう概念が、自分の中にたくさんあったんだもの。だから、精神的に疲れちゃったんだよね。他の人と同じようには生きれないから。

　ようやく、そういう概念から自由になれたような気がする。他の人と違っていい。他の人が持っている形と違って良い。

　人との関係も、他の人同士の関係と違っていい。私の人とのかかわり方でいい。だって、それしかできないもの。

　自分を大切にできないと、他の人を大切にできないから。言葉でわかっていても、なかなかできない。

　楽をしてはいけないような気になっちゃうんだけど、楽していいんだよね。

　自分でもよくわからない固定概念にしがみついて、それから自由になると、不安になって当然。それまで周りを囲っていた壁が崩れて、急に露出しちゃったみたいな感覚だから。

　たぶん、私は今、そういう所にいるみたい。急に差した陽がまぶしくて、立ち止まって瞬きしてるけど、でも、動き出せる。もう壁はないから、どこへでも行けるはず。

　あとは、踏み出す勇気が必要なだけ。

　こんなに考えるから、病んじゃうんですよね。頭を空っぽにしなくちゃ（笑）