吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

特養おやつ死亡事故で有罪 介護現場の注意義務争点 その3

2019年05月29日 05時49分40秒 | 日記
 訴訟を起こすことは個人の自由である。それを妨げるつもりはない。しかし今回はこの判決結果である。この厳しい注意義務違反で職員が個人的に敗訴すると今後、恐れをなし退職者は増えてくるだろう。すると残されたスタッフの負担がより増大するため事故の起こる可能性はますます高くなる。老人施設側も、このようなことで敗訴するなら、ハイリスク・ローリターンということで施設をどんどん閉鎖させるだろう。
 亡くなった方のご冥福は祈るが誰のせいでもない。誰かのせいにしてそこに皺寄せや賠償を求めるという風潮は行きすぎのような気もする。敗訴した職員の方が可哀そうである。
 またこの業界はますます尻つぼみになり消滅していくだろうことを原告並びに裁判官はわかっているのであろうか? 個人的な権益を保障したがために、今後の未来志向の社会を否定したことになる。もし介護業界が低迷化、消滅したなら彼らの罪は重い。