「かかりつけ」という言葉で思い出した。この言葉ほど極めてあいまいなものはない。昔、大学勤務医時代にいろいろな病院で当直したときの話である。救急隊から患者さんの収容依頼の電話がかかってきた。「腹痛の患者さんですがご本人がそちらの病院に「かかりつけ」といっています」と。かかりつけならむげにするわけにもいかぬ。収容OKの返事をした。ほどなくして患者さんは搬送されてきて事務職員はカルテを探し始めたが、まてど暮らせどカルテが見つからない。大分しばらくして職員がやってきた。
「かかりつけ」という言葉で思い出した。この言葉ほど極めてあいまいなものはない。昔、大学勤務医時代にいろいろな病院で当直したときの話である。救急隊から患者さんの収容依頼の電話がかかってきた。「腹痛の患者さんですがご本人がそちらの病院に「かかりつけ」といっています」と。かかりつけならむげにするわけにもいかぬ。収容OKの返事をした。ほどなくして患者さんは搬送されてきて事務職員はカルテを探し始めたが、まてど暮らせどカルテが見つからない。大分しばらくして職員がやってきた。