さて奥様の言うことを聞いて墓参りを止めれば、ご主人に恨まれる。きっと「人生最後の墓参りの機会を奪った憎き医者」と怨まれるだろう。もしも墓参りを許可して、向こうで少しでも具合が悪くなろうものなら、奥様から「ほらみたことか! だから止めてほしかったのに・・。このヤブ医者」と思われるだろう。一番いいのは、墓参りを許可し向こうに行っても患者さんが元気に歩くことができ、家人に迷惑をかけないことである。しかしうまく事が運ぶかは「神のみぞ知る」ところである。 まさに「究極の選択」、どちらを選んでも自分にとっては何一つ心休まるものはない。お願いだからお二方でよく話し合ってください。私は泣けてきます。とほほほ・・・。