随分昔になるが「究極の選択」という言葉遊びがあった。例えば汚い話で恐縮であるが「ウ〇〇味のカレーとカレー味の〇〇コ」・・さてどちらか食べなければならない時はどちらを選ぶか? といったものである。まさにどちらも選びたくないのである。 大昔、似たようなことがあった。肝機能の悪い大酒のみの患者さんが奥さんとともに外来に来た。奥さんに「先生! うちの人にもう二度と酒をやめるように強く言ってやってください!!」とねじこまれた。 とりあえず節酒しているらしく肝機能はすでに正常化している状態である。 一方、ご主人からは「あんだおめぇ、肝臓なおってんが、あんで酒がおいねぇんだおー」とすごまれた。「やめるように」と言えばご主人が怒り出す。「節度をもった飲酒なら可」というと奥さんが怒り出す。「究極の選択」である。 ところで実は最近も似たようなことがあった・・・。