理系お兄さんのぼやき日記

つれづれなるままに日暮らしすずりにむかひてこころにうつりゆくよしなしごとを…意外に覚えているもんだなw

理系が経営

2012-03-09 01:30:55 | 理系のおはなし
いよう( -д-)ノ
昨日は「経営と理系」ってタイトルで書いたけど今日は「理系が経営」ですw

学生の頃、バイト先で頭の中で売り上げの概算と粗利をはじき出して上司にぱっと報告したら「さすが理系は数字に強いな!」と言われたことがある。やっぱり、理系って数字(数学)が得意だと思われてるんだな~と感じたよ。でもね、所詮そろばんが出来るわけじゃないからその値は飽くまで概算、感覚的な数値でしかなく厳密な値ではないんだな。

文系の人から「理系って細かい数値までこだわるんでしょ?だから経理とか向いてるんじゃない?」って言われたことがあるけど、実は逆ですw理系-工学系は確かに数値にこだわるよ。だけど厳密にやりたくても「誤差」は必ず生じるものとも思ってるから「細かいところ」ってのはわざとルーズに考える癖がついてしまってます。

たとえば「ネジ」は機械系では根本的基本的材料だからJIS(日本工業規格)やISO(国際規格)でも厳密に寸法が規定されてます。ただ、必ず「±」と許容誤差も一緒に書かれている。なぜかというと、加工、計測を精密に行うのは限界があるし、素材や温度などの環境によって膨張・伸縮したりして必ず変化してしまうから。仮にやたらと精密に作ったボルトとナットを組もうとすると誤差という「遊び」がないから回りません。そもそも、やたらと精密に作ってたら大量生産しようとしてもコストがかかり過ぎてしまいます。

もっと大雑把なのが、お兄さんが専門の化学系。水中の有害物質測定で試料1リットル中0.001㎎(ppb:10億分の1)まで分析するけど、数字として記述するのはせいぜい3桁くらい(たとえば0.123㎎など)です。それより下の位(たとえば0.01234㎎の3と4の部分)は誤差が含まれてて信用ならないということで書きません。そもそも分析化学で、これくらいの微量になると誤差は10~15%は許容されてるしねw

化学系で重要なのは実は「桁数(オーダー)」なので10の-6乗(ppm)とか、べき数で物事を考えることが多いです。原発事故以降、「0.12ミリシーベルト」とか「200マイクロシーベルト」とかを目にする機会が多かったと思うけど、ぱっと見「0.12と200じゃ全然違う!」とびっくりした方もたくさんいると思います。ミリは1000分の1(10の-3乗:0.001)、マイクロは1000000分の1(10の-6乗:0.000001)を表すので
0.12ミリシーベルト=0.00012シーベルト
200マイクロシーベルト=0.200ミリシーベルト=0.000200シーベルト
と小数点以下の桁数は同じだということがわかります。で、ここまで細かいと「同じ桁で1も2もそんなに変わらない」とついつい思ってしまいます。

だから、金融機関で「1円でも合わないとゴミ箱までひっくり返して、合うまで帰れない」という噂を聞いたときに「数千万、数億の金があるんだったら1円2円は誤差範囲だろw」とついつい思ってしまうので、少なくともお兄さんには経理関係の仕事は向いていないと思うんだなw

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