NHKにしては、久しぶりにホッとしたニュースでした。天皇陛下は日帰りで能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県の輪島市と珠州市を訪問され、被災者にお見舞いをされたよう.です。
午後7時のNHKニュースでやっていました。インタビューされた地元の人たちも復興への意欲を示すようなコメントが続いていて、久しぶりに日本人としての自覚をしたところです。
私は、右翼でも、宗教が神道でもありませんが、やはり、天皇陛下は国民の象徴であっていただきたいと思っています。そう思ったのは、日本書紀や古事記などの歴史を勉強したからです。この二つの古書には架空の出来事だとか、神話の世界だとか、いろいろな意見があるでしょうが、日本人の心を洗わしていると理解すべきだと思うのです。
初代の神武天皇を始めとして存在が不明な天皇がいたり、継体天皇や他の天皇のときにも、血統としてのつながりが切れて、体制が変わったと理解できるところもあるのですが、天皇を取り巻く周囲の人たちが万世一系の天皇という歴史を大切にしたいと思ったことは、多くの国民の総意だったのではないかと思えるのです。前述した二つの古書にも乱暴な天皇も出てくるのですよ。それも受け入れている広い心が日本人にはあったと思うのです。
そして、今回のNHKのニュースでは、日本人の心を自覚させられました。また、天皇陛下は国民の象徴であるのですが、役割としては国民の平安を祈る存在として、重要な位置を占めるのでは何かとも感じました。究極をいうと、それだけでいいとも思えるのです。
別に、天皇という象徴を否定する人がいても存在は認めてあげますが、日本の国に住んでいるのであれば、天皇の存在は否定しても構いませんが、不敬な行動はしてはいけないと思うのですよ。
今回の能登半島地震の被災地の訪問で、天皇皇后両陛下が少し長い時間深々と低頭され、亡くなった方達への追悼の祈りをされているのを見たときに、熱くこみ上げるものを感じたのですよ。それだけで、十分でしょう。
いろいろな意見があると思いますが、天皇皇后両陛下には、日本国民の平安を祈り続けていただ期待と思います。また、国民には、天応陛下の存在が日本国民が一体となれる存在であるという、そのありがたさを感じていただきたいと思います。