いつも報道は、日本人が昔からランキングをつけることが好きという刷り込みを持っていて、何でもランキングにしてしまいます。江戸時代にも温泉の横綱とか、いろいろなランキングをしていて、それを記事にすれば売れることを伝えられてきているのでしょうね。
しかし、現在の報道がしているランキング記事には根拠があいまいというか、説得力を持っていないものが多いように思います。先般も都道府県の魅力度ランキングを批判しましたが、今日は、日本の男女格差ランキングについてです。
報道がいつも使う手口は、外国と日本を比較して、外国は素晴らしくて、日本はダメという単純すぎる比較です。しかも、記事にはランキングの根拠に関する考察などはありません。
7月14日付けのアベマタイムス「日本の男女格差116位 G7で最下位に松野官房長官「謙虚に受け止める」」という記事です。
この記事では、男女格差に関する国際的な調査で日本は146カ国中116位とG7(主要7カ国)最も低い結果だったそうです。この結果を受けて松野官房長官が表題のようなコメントをしたようです。
そして、この調査をしたのが世界経済フォーラムということです。この団体が男女格差を数値化したもので前年とほぼ同じ水準だったとして、政治と経済の分野で格差の解消の取り組みが遅れているなどと書いています。
世界経済フォーラムとは、外国の経済学者が設立した非営利財団のようで、国際機関でも何でもないですよ。テレビでは国際機関と呼んで国連の機関か何かと思いましたが、携帯として世界の国から理事や評議員を選んでいると言うことだけです。報道の悪質な手口を感じてしまいました。
この団体は、世界情勢の課題の改善に取り組むのだそうです。(評議員に日本からは竹中平蔵氏が入っていましたから、少し、怪しく感じましたが。)
そもそも、私は、経済学者などは、牧師のようなもので、神のことを知りもしないで、教義を知ったように唱えているように、基本的な流れは知っているでしょうが本当はどうなるかわからないのにわかったような発言をしていると思っています。
髪の毛の色が付いているアホノミクスとか言って、予想が当たったためしがない浜教授とか、森本卓郎氏とか、いろいろテレビでしゃべっている人は、全く信用できません。なぜなら、世界経済の混乱を誰も予測できないでしょう。それは、無理なのですよ。雨や風や地震などと同じです。それを基本的な原理はいえますが、実際には、個別の事情で答は異なるのですよ。
私が頭にきているのは、いつも報道は、ランキングについて日本をダメだとおとしめることです。環境への取り組みにしろ、日本はほぼ世界の先端を走っていますよ。
あるテレビでは、外国人の女性を出して、日本は男性と女性の役割を区別する意識が強いというようなことを言わせていました。何を言っているんだと思いました。それがどういけないのかと思ったのです。合理的でしょう。
さらには、ランチなどでは女性用にレディースと呼ばれる量が少ないものが用意されているでしょう。それに対して、外国では考えられない、批判されるなどと言っていました。大食いの外国人と日本女性を同じにするなよと言いたいですよね。うちの妻も残しますよ。食べ切れないのですよ。昨日のくら寿司も二人で1,500円くらいでした。
食べ過ぎると命を縮めますよ。それに医療費もかかるでしょう。日本は飽食ですしね。男性も女性も腹が出てはいけませんよ。外国人は、すごい肥満が多いでしょう。ブレーキが壊れている人が多いのですよね。日本人は寿命が長いでしょう。そんなことを比較しないで、レディースランチを批判するなど、もってのほかです。
このように、外国人の行う調査の基準となるものは、政治家に女性が何人とか、会社の役員に女性が何人とか、意味のないものばかりです。(日本の調査会社も世論調査を見ればわかるように、いい加減ですが。読売新聞は、こんなにきちんとやっているのだとか言っていましたが、サンプル調査の正確性の研究などされていないでしょう。日銀の短観などもいい例ですよ。信じないで参考程度です。だって、会社のどのクラスの人がどの程度の根拠を持って回答しているか、明らかにしていないでしょう。指標があるのかないのか。)
話が長くなりましたが、ランキングなどは、参考程度ですよ。先日のFランク大学もそうですが、特徴のとおりでない人もいますしね。実際に話したりして自分で判断すればいいのですよ。偏差値がよくても性格が悪い人もいますしね。
結論としては、報道は、このような傾向にあるのだということを理解していただいて、ランキングについては、自分で判断して、自分で責任をとるということですよね。