レミのソラ

ピアニスト/作曲家 知野礼美のブログ。
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夢の中の中の中へ

2010-07-27 13:09:32 | 日記・エッセイ・コラム
「インセプション」見てきました。
あらすじはタイトルどおり。全員でさあ出発だ!までが長い。こりゃちゃんと説明を聞かないとついていけないぞ。
普段使わない脳に必死に情報を詰め込む。何かある度に情報と照らし合わさないと辻褄合わなくなる。ああ何て疲れる映画でしょう。だけど苦労もまた楽し。時差や無重力といったわくわくアイテムのおかげで、最後まで一気に思考停止せずに見ることが出来ました。やれやれ。
しかしすっかりオヤジ顔になったデカプリオと渡辺謙では華がない。
そこでノーラン監督の秘策。
ジョセフ・ゴードン=レヴィット!
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無重力になってから大活躍。なで肩の草食系を縦横無尽に空中遊泳させて、デカプリオが失ったピチピチ感を補ってくれた。

夢の話で思い出したが‥‥
だいぶ昔テレビで見た「恐怖体験」みたいな再現ドラマ。
高速走っててあまりの眠気にパーキングエリアで仮眠する。小一時間ほど寝て出発するが、また眠くなりもう一度仮眠を取ることにする。程よく寝たところで調子良く出発するがまた眠気が襲いつい居眠り運転をしてしまう。対向車線にはみ出し正面衝突したところで、パーキングで仮眠している自分に戻る。なんだ夢だったかと車を走らせるが、一度自分は寝ているはずなのでこれは夢かもしれないと気づく。もう一度交通事故を起こせば現実に戻れるのか迷い出す。思い切りハンドルを切り事故を起こす。目覚めた場所は最初のやはりパーキングエリア。いつまでたっても目的地には到達しないのではと恐怖を覚え、もう一度故意に事故を起こすと自宅のベッドに寝ている自分がいる。なんだすべて夢の夢かと思ったらすっかり眠気も覚め、再度出発。また眠くなりうとうと運転していたらあわやのところで正面衝突!と思ったら夢だった‥‥。目覚めたところはパーキングエリア。一体本当の自分はどこにいるのか‥‥。

まあふつうの人間は夢はぼんやり見るもんだ。
それが設計された夢に連れて行かれるだけで相当怖い。

そして問題のラストシーン。
頭も相当疲れてるし「これは現実だ」と思って帰宅した。
多分観客のほとんどがそうだと思う。
しかしよくよく考えたら「夢」だ。
冒頭のジジイサイトーのシーンが第3層の夢と考えれば‥‥。
まあなんとも後を引く映画です。星五つ!



ピャンからポロンへ

2010-07-26 01:37:35 | 日記・エッセイ・コラム
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激弾きの末悲鳴あげてたピアノC5。ハンマーの手入れをしてもらいました。
まず紙ヤスリで削る。ピアノ線との接点面積を小さくし、音量をおさえる。
高音域はとんがりを少々を残した状態まで一気にもうもうとほこりをたて削ったとこ。
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低音域は一個一個丁寧に削るその作業は匠の技です。
今まで「ピャンピャン」とがなり立ててた楽器が現在「ピャン」に「ウォン」に混じった音。
そしてこれから数日間弾いてハンマーがしっとり落ち着いたところで針をさしてもらう。
お耳に優しい「ポロン」になるはずです。

ハンマーって可愛いなぁ。
本体から取り出した状態で打鍵すると、ゆるゆるとハンマーが宙に空振りして妙に愛おしい。
「打つ」という点から見ればマレットとかラケットとかバットと同じ。それが88個も美しく並べられている。
3本弦を打ち続ける花形ハンマーもいれば1本弦をたま~にしか打たない非常勤嘱託ハンマーもいる。しかしこうやって見ると売れっ子もヒマなヤツも同じ魂持ってるのだと静かに訴えているようです。


G-Die

2010-07-24 00:56:19 | 日記・エッセイ・コラム
今日は1コマ目の授業を終えてから新幹線に乗り、
上野のゲーダイで伴奏合わせでした。
冷房効き過ぎの新幹線降りて公園口出るまでの駅の構内は信じられないほどの暑さです。
ワタクシ人間に生まれてきたことを呪った。
そして人間レミからイリエワニレミに変身した。
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もっさりもっさりと天下のゲーダイ目指して進行するのだ。
まわりのヒトもワニ化して、元ソーリのようなどんよりした目玉は進行方向一点に固められている。
やっと駅を脱出。
しかし上野公園の中もジャングルであった。
高温じりじり日差しが猛攻撃、同行のK先生はもはや足取りふらふら。

「もう少しです!頑張りましょう」
「わ、わたし、も、も、朦朧としてきたわ。ゲゲゲゲーダイはどこ?」
ワニ隊長レミも頭から水かぶっちゃうぞ衝動をこらえる。
体はワニでも人間のココロを持っている限りは到達出来ない。
ココロを捨てるのだ。
ただ右手と右足を同時に出すのだ。
左手と左足。次は右手と右足。ただその繰り返し。無心に繰り返せ。
「先生!あともうちょっとです!」
やっと見えたゲーダイ!お出迎えの教授が見えるぞ。
到着だ、やった~!
そして3時間ほどの合わせを終えた私たちはもう抜け殻のように体液すっからかんの屍となり、まさしくゲーでダイの壮絶な一日を終えたのであった。


仲良く喧嘩しな!

2010-07-19 02:36:02 | 日記・エッセイ・コラム
トムとジェリーのOPソングの歌詞、子供心にも違和感覚えてた皆さん、こんばんは。
この”The Cat Concerto"は、ショパンのプレリュード(24番・絶妙なアレンジだ)でトム登場です。

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YouTube: Tom and Jerry: The Cat Concerto


小指が伸びるトム。うらやましい!
ハンマー振り回すジェリーの体力。神だ!


四畳半神話大系

2010-07-18 02:15:41 | 日記・エッセイ・コラム
このアニメ見ると、必ず口が半開きになってしまうレミです。
「お母さんといっしょ」に見入る幼児状態、でしょうか。目と耳だけは120%テレビに集中だけど体の筋肉は脱力状態。大人になってもこんな体験できるとは。次回が楽しみだ!!

そうそう、頭打った後の日々。何事も無く正常に戻っているけど、何かがちょっと違う気もする。ごく小さな出来事が大きな感動になってたり。
例えばこんな景色。これから熟れていくフルーツ畑。
山形郊外の長谷堂という地域のおそばやさんに行ったときの写真です。

ぶどう‥‥堅くて甘みは全然ない。ようやく形がそれらしくなってるだけ。
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ラフランス‥‥まだ赤ちゃんの拳くらい。
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そしておそばは十割、かき揚げも色んな味が楽しめる「吉亭」
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古民家の大広間で頂きます。障子とかすだれとか「田舎満喫」アイテム満載。
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しかし何よりも一番感動したのはそばつゆ!
これはワタクシの為に作ってくれたのか、と勘違いするくらい自分にピッタリフィットでした。